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瑞鳳
訪問 2013年11月30日(これまで幾度となく来店)
最初に店について書いておく。この店はラーメン屋ではない。町の中華料理店である。正確に言えば、日本人による中華料理ではなく、台湾人 瑞鳳さんによる、純台湾屋台料理の店である。
正直、万人に薦められる店ではない。まず店がオープンした昭和59年からの経年劣化も激しく、なかなか綺麗とは言い難い(ただ、Gを見かけたことは一度たりともない)。
雑多な感じである。テレビも点いている。瑞鳳さんもヒマだと何か食っていたりする。
そしてもう一つが、瑞鳳さん、一度話かけて火がつくとムチャクチャ話しかけてくる。機関銃のよう。それを楽しめればアリ。決して悪い人ではなく、気さくだし、話しかけてこない時もあるけれど、この会話をどう思うかで評価はまっ二つに分かれると思う。
瑞鳳さんとのトークも含めてこの店の味である。
その上で、味は確か。リーズナブルで美味い。そして独特の、ここでしか食べられない味があることは間違いない。以前、雑誌HANAKOの中央線特集で荻窪で3つのラーメンの代表を挙げていて「春木屋」「十八番」そしてこの店が挙げられているのを見て、この雑誌の担当者は「分かっているな」と感じた。それほどに、マスコミにも殆ど出ないが、荻窪住民に永年愛されている店だ。
荻窪に数多くの中華麺あれど、この芝麻醤麺(ジーマージャンメン)はここでしか食べられない。胡麻の風味が丼のかなり上空までやってくる。サクッと食べられてとても美味しい。正確には芝麻醤和えそば、である。
このスープ割りがまたコクがあって美味。瑞鳳さん曰く、ポカポカしてきて風邪にならないよ!とのことだが、なるほど、確かに食べてる間から冷え性の僕の足先の冷たさがスーッと解消されていった。本当に血行がよくなるようである。
麺の種類も豊富だし、他の麺も美味し。さらにサイドメニューもいろいろ。チャーハンもこの店独特の美味さがある。台湾屋台ってこんな感じなんかなぁ。実にいいね。
とかく30年に渡り、荻窪で愛されている店。荻窪北口の隠れ名店。
<追記>
訪問 2018年10月24日(荻窪南口店は初訪問)
上記してある通りその昔、筆者が荻窪に住んでいた時代にはよく通った荻窪北口側にある瑞凰。当初から南口にも姉妹の方が切り盛りする店があるとは知っていたが行ったことがなかった。
(荻窪は地上駅なので他の中央線の駅と違い南北住民の行き来が少ない)
先日久々に荻窪を訪れると上記の北口店が無くなっていた。これも時代の流れか。
あの独特の台湾ラーメンやチャーハンはもう食べられないのか、、、と思いきや、南口はまだ営業しているということで行ってみた。
ジーマージャン麺は北口のおばちゃんの作るものとは少し違うフォルムだが、味は健在。同じである。
上の画像で完成形。
ゴマの泥が器の下に眠っていて旨い。
もちろん、麺を完食したあとはスープ割。
このご時世これで650円は安い。
チャーハンも北口と同じ味でシンプルイズベスト。最後までパラパラほくほくのご飯である。
上記してある通り、万人にオススメできるような店構えでもないし、マスコミに取り上げられるようなこともないけれど、味は確かな台湾料理屋。
北口のおばちゃんがどうなったのかを南口で聞くことはできなかったが、この先もできるところまで続けて欲しいと願うものである。
瑞凰の場所
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