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【このお店は現在閉店しています。残念！】

ニューラーメンショップ ドモン @戸田
訪問 2015年1月30日（初訪問）

ネギラーメン

あまりにも衝撃で笑撃のラーメン店。ツッコミどころが多過ぎるので、以下、箇条書きにしたい。

器は割れ／欠けまくっている。大中小とあり、皆、なんだかんだで中とか大を頼むので、小は割れてる率は低いが、基本的に割れてない器を探す方が難しいくらい

メンマもたまごもやってない（でもメニューには書かれていたりする⇒それをガムテープで消してある）

訪問日は親父さんはいなかったが、親父さんはお釣りを渡すときに『はい、〜〜万円」と言う

包丁が「週刊少年ジャンプ」に刺さっている。あるいは「デトロイトメタルシティ」の3巻に刺さっている（他の巻は本棚にある）

作り方は正直言って「適当」である。ネギラーメンに投入されるゴマ油とか魔法の粉（何なのか分からない）の分量も適当。ネギの混ぜ方も豪快で、床にネギが落ちまくる

何度も訪問している筆者の姉に聞いても、麺の柔らかさが違ったりする。また大中小の配分も気分次第のようである（適当）

ネギチャーシューを頼むときは「定番」と言わねばならない

「デートコースの合い言葉は“定番を食べに行こう”」とのことで、ホームページにも店内にも書いてあるが、とてもじゃないがデートに使える店ではない

訪問日は豪壮なクラシックが有線で流れていたが、日によって変わるらしい

まさに「きたなシュラン」な店である。しかしそれでも許してしまえる店でもある

なんの予備知識もなかったら一見さんはまず寄り付かないであろう店の佇まい

そもそも「ニューラーメンショップ」ってなんだ？

以下の看板も意味がわからない

とまぁ、いろいろ書いたが、客は常にいる。どころか常に満員状態である。完全に地元民だけで支持を得、クセになってしまった人たちが足繁く通っている様子だ。

ぼくとしては「懐かしさ」を感じた。そう、20年くらい前の環七ラーメン戦争である。あの頃の土佐っ子ラーメンの雰囲気を思い出させてくれたのだ。味は土佐っ子と違うけれど、店のありとあらゆる雰囲気、床のツルツル具合。汚さ。まさに「あの頃のラーメン屋」である。

見た目は背脂ギトギトで濃いのであるが、意外とマイルドなテイストになっているので、チュルチュルとイケる。大の量たるや相当なものであるが（女性なら小で十分なくらい）、それでも食している男子は多い。さらにガツンとした味を求めるなら、卓上の胡椒や豆板醤を投入する。
それにしても、ここまで来ると何が入っているのか分からないスープだし、ネギに混ぜられる粉も怪しさ満点である。

ところが、このラーメン。懐かしさは感じるし、大阪あたりでよくありそうなラーメンのフォルムなのだが、不思議と「今まで食べたことがない味」なのである。これがクセになる要因だ。

味はもとより、店の雰囲気、店員のキャラ、、、それぞれを引っ括めて凶悪である。この凶悪さがどうやら後を引くようで、クセになり、食べて3日もすると「また食べたい」と思わせるから不思議だ。

先日食べた、現代ラーメン界の最先端を行く一店であるソラノイロと同じ食べ物か！と思うほど、全てが違う。これがラーメンの奥深さ。
あまりの衝撃度合いにすでに今年のMVP候補なのだけれど、これをMVPにするわけにはいかん。このラーメンをMVPにしてしまったら、今までの数多くの猛者たちは何だったのか？ということになってしまう。今までの価値基準すら覆さねばならなくなる。笑わせたら勝ちか！みたいな。だからあくまで裏MVPだ。

あ〜また食べたくなってきた。