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丸福
訪問 2012年8月7日(過去数えられぬほど来店)。
僕が18歳で東京に出てきて17年間住み続けた町が荻窪である。
僕が来た当初、荻窪には青梅街道沿いにも丸福があった。その丸福の方が有名でオバちゃんたちが威勢良く?作っていたものだ。
春木屋、丸福、丸信あたりが昔ながらの荻窪ラーメン継承者だろうか。
ところがオバちゃんの丸福の方は閉店してしまい、今回の丸福は残り、昔と全く変わらない中華そばを出し続けている。
二葉、十八番、春木屋が色んな意味で僕が思う荻窪の三大ラーメン屋である。
が、しかし本当の昔ながらの雰囲気とともに昭和の荻窪の中華そばを味わうなら断然この丸福である。
荻窪ラーメンを味わうなら春木屋だ。これは間違いない。そして美味い。
ただ、春木屋は良くも悪くも若干観光地化しており、値も張る。
そういう意味で丸福は、絶妙な空き具合。そしておじさんのゆったりした中華そば作成の手順を存分に楽しめて、且つ安価。
正直に言えば18歳で上京した僕には最初この中華そばの味は分からなかった。
でも歳を経て、あらゆるラーメンを食べたからこそ分かる、この昔ながらの年季の入った深い味。
玉子そばと言っているが、要するに味玉ラーメン。
ただ、味玉と言っても現代の味玉ではない。
有り体に申せば、おでんの煮玉子を入れてるだけの感じ。間違っても“滋養鶏の半熟味付け玉子”とかではない。
でも、それがまたいいのだ。
ともすると丼全体のバランスを崩しかねないモヤシまで入っているが、この中華そばには合う。
全くオリジナル感が無いかと思いきや、一点、最後に加えられる「挽肉油」が絶妙のアクセント。
意外にもコレがクセになってやめられない常連さんも多かろう。
マスコミにも全く取り上げられないが、末永く荻窪に君臨して欲しい一軒。
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