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自家製麺 伊藤
訪問 2010年5月16日（王子神谷店はこの1度、赤羽店はその後3度訪問）。

中華そば

焙煎汐蕎麦処 金字塔と並んで2010年MVPの一杯。

ここは、最寄りの電車の駅から歩いても15分～20分くらいかかる場所にある。
その駅も地下鉄南北線の王子神谷というマイナーな駅だ。
そして、昼間しか営業していない。

僕の概念の中ではおよそ「商店街」というものは、駅の近くにあるものなのだが、
この「伊藤」の存在する「豊島中央通商店街」は、駅からめっちゃ離れている。
ここの店たちは、普段やっていけてるのかどうか分からない。
古～～～いゲーセンがあったり、和菓子屋、駄菓子屋があったり…
まさに「昔ながら」の商店街である。
恐らく、近くに豊島団地があるので、そこの人達が利用しているのであろう。

パッと見、看板も何もないので、通り過ぎてしまう佇まい。

メニューは「中華そば」と「肉そば」のみ。
上部の写真にあるように、なんと、具はネギのみである。
写真の状態は麺がのびているのではない。
もともと、スープが少量なのである。

無化調。
大量の煮干しとカツオ節で取ったスープ。
しなやかで細い麺。

シンプルイズベストで美味い。
当然スープまで完食。

とにかく、麺とスープだけで勝負してやろう！
そして、こんな辺鄙な場所でも勝負してやろう、という意気が凄い。しかも昼しか営業してないし。
まぁ、でもこれなら客は来る。550円だしね。

こちらは赤羽駅前の伊藤で食べた、比内鶏肉そば

こちらももちろんシンプル。比内鶏だけを丁寧に味わう。舌の上でほろほろと肉がほどける。

赤羽は駅前なのですぐに味わえるが、わざわざ王子神谷まで足を運んで、この商店街の古さを味わって頂きたい感じ。
ちなみに王子神谷の「伊藤」で食べたあとは、この店の隣にある和菓子屋で、醤油だんごや草餅なんかを食べるとオツ。
素朴で安くて美味い、昭和な午後が愉しめることうけあい。