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Japanese soba noodles 蔦 @代々木上原
訪問 2020年9月25日(初訪問)
※2021年5月25日よりこの店はseason2に入っているそうなので、メニュー等に違いがあります。以下の内容は2020年9月時点でのものです。
※以前、巣鴨時代の蔦に訪問した時のページは以下に
Japanese Soba Noodles 蔦 @巣鴨
今や言わずと知れた有名店。巣鴨で名を馳せ、ミシュランでピブグルマンどころか星まで獲得し、代々木上原に引っ越してきた。
隠れ家的名店が多い代々木上原の中で、駅からほど近い場所に外見ではラーメン屋とパッと分からない感じでスタイリッシュに店を構えている。
で、ここまで数々の称号を得ると、食べに行く方もかなり期待値が上がるわけで、天邪鬼的な人だと「食べてやる!」くらいの意地悪な気持ちにもなろう。
さて、果たしてどうなのか。
筆者の結論から言うと「そういう期待値をさらに超えてきた」である。
巣鴨時代の蔦よりかなり進化している。
もう今の首都圏ラーメン店は、最上部のラーメン評価基準にも書いてあるように、「本当に不味い店」を探すのが難しいくらい、旨い店が多く。多種多様な店がそれぞれの味わいで愉しませてくれる。「食材にこだわった!」店も数多いし、皆が皆、工夫している。
なので、いわゆる「偏差値60超え」の店は数多い。
で、やっぱりこのJapanese soba noodles 蔦は、偏差値70を超えてきた、と思わせてくれる。
実際にそう思うかどうかは人それぞれだが、少なくとも「偏差値70超えてやる!トップ取ってやる!!」という気概を店全体から感じる。
筆者は昔ながらの中華そばや、ジャンク的な味わいも好きな一方で、ラーメンとは日本独自に発展した料理で、もっともっと進化していくものだ!という考え方にも共感する。
どちらも方向性が別物だから、もはや一緒くたに評価もできないくらい。
だからどちらも応援する。
音楽でいうところの、昔のヒット曲をずっとやり続けて自身のスタイルを崩さないタイプのアーティストか、過去の自作を振り返らず新作をどんどん追求していくタイプのアーティストか、みたいなもんである。
で、この店はもちろん後者のタイプで、その最先鋒にいると言っていいだろう。
外見はおおよそラーメン店に見えない、と書いたが内装もレストランのような感じで、美味いもんを食べさそう!という雰囲気づくりができている。
(一例で言えば、水のグラスは、他の店なら食洗機で洗ってそのまま出す、であるが、この店は拭き拭きして磨いている。)
カウンター席とテーブル席ももちろんある。物置やハンガーももちろんあり。
そんなわけなので価格設定も強気に高め。が、ここまで来ると相手の土俵に乗せられているというか、エエもん食べてやろうやないか!という気になってもくる。
それに、高い値段を払わせるだけのサービスを保つ気迫もある。
「特製」には、麺と別皿で、A5黒毛和牛SUKIYAKI/天草大王の北京ダック風/香港式鶏叉焼/青森シャモロック味玉/九条葱/ロースチャーシューフランボワーズソース
がついてきて、それぞれをラーメンと融合させながら食べるスタイル。
これら特選の具材たちで味変させながら食べていくという塩梅。
ということもあるので、卓上に調味料はなし。
どの具材もスープと調和させる絶妙なバランスとセンス。
フランボワーズなんてラーメンに合うのか?と思ってしまうが、合うんであるコレが。
そして、これらを全て織り合わせても最終的にめっちゃクチャにスープが変化してしまうわけでないところもすごい。
スープが負けない。
麺の見た目は蕎麦だが、食べると完全なるラーメン。
食べ終わりはまろやかで優しい。
こだわってます!という店はいくらでもあるが、何から何まで全て!においてこだわっているという気概に溢れている。
そういったことも全部引っくるめて「食べたことのないラーメンがまだあった」という感動があった。
はたして、このラーメンはどこまで進化するのか。
この先の姿も見続けていきたいものである。
Japanese soba noodles 蔦の場所
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