おおむら @吉祥寺
訪問 2014年8月29日(訪問数えきれず。過去20年間何度も来店)

まず最初に。
この店はいわゆる一般的な「町の中華料理屋さん」である。

だからラーメンもあるがラーメンカテゴリーで語るような店ではない。

ラーメンに関してはいたって普通の町のラーメン屋のラーメンである。

では、この店は何が傑作なのか。
僕が東京に住んで20年以上、未だに不動の1位である。いや、東京のみならず僕が食した中で最強。
それは。。。

チャーハン

である。

吉祥寺おおむらのチャーハン

チャーハン。
どの店のチャーハンを食べても同じ??ノンノンノンノンさにあらず。
意外と奥が深いと思っている。
ちゃんと作るのは難しいと思っている。


『美味いチャーハン 私の基準』

ご飯がパラパラしている。ネチャネチャしていない。

そのパラパラ感が最後まで持続する。

スープとの相性が良い

シンプルイズベスト。具は卵、と少量のネギ、肉ぐらいでいい。それで勝負して欲しい。具の味が勝っちゃだめ。


とまぁ好みの差はあるにせよ、この基準を全て満たしているチャーハンはなかなか無い。
特にが達成されているチャーハンは意外となく、だいたい食べる時には腹が減っているから最初は美味いのだが、最後の方になるとネチャネチャしてきてサラッと食べられなくなってくる。これではいけない。
いかに一粒一粒に火を通して、最後までパラパラ感を持続させられるか、が勝負だ。
もちろん、ただパラパラしてるだけ、ではダメで、味も万遍なく行き渡っていなければならぬ。


あとはのシンプルイズベストも、なかなか達成されない。
料理人だから皆、創意工夫したくなるのは分かるが、ことチャーハンに関してはシンプルであって欲しい。
いらん具をバカバカ搭載するなと言いたい。
卵とネギ、ほんの少量の肉、きざんだナルト、くらいで十分(肉やナルトすらいらぬ)。


おおむらのチャーハン。
見た目はどこにでもありそうなチャーハン。

ところが、どういうわけかこのチャーハンの米一粒一粒が最後までネチャネチャしないし、味がしっかり浸透している。

吉祥寺おおむらは、公園口(南口)を出てすぐ目の前にある。
吉祥寺に来てこの出口を出たことのある人なら絶対に目にした事がある場所。
ガイドブックには載っているのを見た事がないし、「ただの中華料理屋」視されているため、観光で来た人はスルー。
知らない人は地元民でもスルーだ。


しかし、しかし、味を知ってる地元民でいつも店内はいっぱい。
たいがいの人はやはり知ってか知らずかチャーハンを注文する。
あるいはチャーハンとラーメン、チャーハンと餃子だ。


僕自身は、学生頃に一緒にアルバイトをしていた友人が吉祥寺住まいでこの店を発見し、メガネのオッサンのチャーハンを教えてくれて、本当にその頃からメガネのオッサンのチャーハンは図抜けて美味く、今日まで継続してまだ美味い。
店の従業員は20年間基本的に変わっていない。
どのオッチャンが作るチャーハンも一定水準以上だが、ここは一つ、メガネのオッサンのチャーハンを食べて欲しい。
やっぱりメガネのオッサンのチャーハンが一番美味い。


僕はいわゆる町の中華屋に入ると、出来るだけチャーハンを頼んで食べてみるようにしているが、未だにこの店に勝てるチャーハンに出会えていない。
対抗していた荻窪の珍来や下北沢の大昌も今はもう閉店してしまった。。。


↓今はなき下北沢 大昌のチャーハン。
マキタスポーツさんも絶品の、これまた超絶美味いチャーハンであった。



さて「おおむら」。
荻窪の珍来同様、吉祥寺駅前でいつ再開発の波に押されて閉店してしまうかもしれぬと僕は恐れている。
こんな地代の高い場所でずっとやって来れていることが奇跡であり美味い証拠だ。
こういう至って普通の町の中華屋さんが本当に減ってしまって残念。
(逆に、クソ不味い中華屋が増えたと思うのは気のせいか)


蛇足だが、ホンマのただの中華屋さんなので、カウンターしかなく、狭く、パッと食べてパッと帰るための店。
だからデートなんかには全く向かない。


料理だけは、弟子がいない限り継承されない。
どれだけ時代が進歩して画像や動画を残せても、あの出来立てのチャーハンの味は再現出来ぬ。
恐らくあと何年かでおおむらのチャーハンも食べられなくなる日が来るだろう。
食べられる時に食べておきたいと思う。

おおむらの水
おおむらコップ

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャンこのブログでは、私のライフワークである旅、滝めぐり、ラーメン食べ歩き、食レポート、温泉/旅館/ホテルなどについて、徒然に綴っています。→ [ 詳細 ]

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