先週来、“ラーメンの鬼”佐野実さん、そして周富徳さんなど料理人の訃報が続きました。


ラーメンの鬼佐野実さん死す 多臓器不全


佐野さんに関して、メディアなどでは
<客に対しても厳しく、藤沢時代は麺がのびるから「私語、携帯電話禁止」、香りを損なうから「香水厳禁」などと店内に掲示。スープを残すことさえ許さなかった。>
とあるように「客に厳しい」面がフィーチャーされるけれど、交遊があったコラムニストの勝谷誠彦さんが放った言葉が印象的でして。


曰く、
『<客に対して厳しい>というのは少し違う。「料理に対して優しい」のだ。』


魂込めて、愛情込めて創った料理だからこそ、それ相当に接して欲しいという思いだったのでしょうな。
「料理に対して優しい」、エエ言葉やと思います。


私はハッキリ言って自分で料理が出来ません。
料理をすることに興味もありません。
食べ物を美味しく戴くことに興味があります。
だからこそ、こうしてブログも書いているけれど、よほど口に合わないとか、店が汚な過ぎるとか、そういうこと意外は基本的に映画評論で言う淀川長治さん的に「いい所」を探します。
自分で出来ないからこそ、創ることに素人だからこそ、リスペクトする。
写真こそ撮るけれど、出来るだけ早く食べたいから超ダッシュで撮りますしね。
それが目の前の料理に対する礼儀だと。
その上で、私でないと言えない事を言えたらなと思ってます。


あらためてご冥福をお祈りします。

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャンこのブログでは、私のライフワークである旅、滝めぐり、ラーメン食べ歩き、食レポート、温泉/旅館/ホテルなどについて、徒然に綴っています。→ [ 詳細 ]

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