Live鑑賞 〜 MEHLIANA Live at BlueNote Tokyo 2015

2015年3月13日。

MEHLIANA Live at BlueNote Tokyo


MEHLIANA看板


MEHLIANA featuring Brad Mehldau & Mark Guiliana
メリアナ featuring ブラッド・メルドー&マーク・ジュリアナ


Brad Mehldau(key,p)
ブラッド・メルドー(キーボード、ピアノ)
Mark Guiliana(ds)
マーク・ジュリアナ(ドラムス)


キーボードとドラムス。
この2つの楽器だけで、ここまで不可思議な音楽世界が広げることができるか!というライブ。
しかも、あくまでバックビートはドラムンベース主体。
つまり奏でられる音楽はあくまで現代的。古くない。


2人について書く。


ブラッドメルドー。
この人を見るのは通算3回目。
前回は…

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Live鑑賞 〜 大野雄二トリオ Live at Jazz Spot J

2015年2月13日。

大野雄二トリオ Live at Jazz Spot J


大野雄二トリオ外看板

大野雄二トリオ内看板


“ルパン三世・THE JAZZ”「大野雄二(piano)トリオ」


大野雄二(piano)
井上陽介(bass)
江藤良人(drums)


新宿のジャズスポットJは、早稲田のダンモ(モダンジャズ研究会)の有志によって1978年にオープンした老舗ジャズクラブ。
タモリさんも取締役宣伝部長として中心人物の1人である。
故 赤塚不二夫さんも常連だったという。
夜な夜な日本を代表するジャズミュージシャンたちが集ってライブを繰り広げている。

Jazz Spot J


そんな昭和の空気が漂う店内だけれど、当たり前だが客層は現代なので、いわゆるドジャズ、とりわけジャズ親父ばかりが集っているというわけではなく、入ってみれば落ち着く空間。
(とはいえ、扉を開けるのはジャズクラブの空気を知らないと勇気がいるかも)


今宵の演奏は大野雄二さんのトリオ。
大野雄二。
知っている人には「当たり前」の有名人。
名前を知らない人でも、ある程度の年齢の人ならこの人の音楽を聴いたことがない人はいないのではないか。
ルパン三世のテーマを作った張本人である。
どうしてもルパンが前に出てしまうが、映画/テレビ/CM、、、この人の作曲した曲は枚挙に暇がない。


ルパンと聴けばあのテーマとともに思い出してしまうほど、曲のキャラ立ちっぷりたるやスゴいものだし、何度聴いても飽きのこない旋律なのだが、筆者が最も好きなのは松田優作さんの映画「遊戯シリーズ」のテーマ曲である。
ヤクザとか汗臭さとかとは違う男、ニヒルな男を表すテーマを作らせたらこの人の右に出るものはいないのではないか。…

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音楽の楽しみ方は人それぞれ

音楽の楽しみ方は人それぞれ。











よいお年を!2014 今年のMVP発表

ライブMVP
12月30日のミシェルカミロの余韻が覚めやらぬ中だし、Krinjiの2本のライブもとっても良かったんだけど、やはりコレかな


Pat Metheny Unity Group at すみだトリフォニーホール




3時間超。計6回、これでもかのアンコール。
敵いませんわ。。。


MVPドラミング
今年見たトップドラマー。
オラシオヘルナンデス、ランジットバロット、ソニーエモリー、ジャックディジョネット、デニスチェンバース、クリスパーカー、デイヴウェックル、ジョジョメイヤー、ハービーメイソン、アントニオサンチェス、スタントンムーア、クリフアーモンド、佐野康夫、楠均。


これまで数多くのトップドラマーたちを見てきたけれど、今年初めて見たり知ったりしたトップドラマーがランジットバロットとジョジョメイヤー、スタントンムーア。
特に初めて知ったという意味でジョジョメイヤーは強烈でした。
彼のYoutubeを何回見たことか。彼とかランジットバロットのチャイナシンバルを用い方には影響を受けました。


で、MVPは、文句無しジョジョメイヤー。
今年たまたま知って、そのまま10月に来日してくれたのは嬉しかったなぁ。





ちなみに裏MVP、と言っては本人にわるいのですが、やはり「デニスチェンバースの激ヤセ」がコンテンポラリードラム界の話題でした。
「デニスチェンバース 激ヤセ」で検索するとこのブログがGoogleでトップに来るほど。

ただ、ゲイリーハズバンドによれば肝臓の病気だったみたいで緊急手術を受けた、とのこと。
一日も早い復活を祈念します。



やはり今年は新生Kirinjiのアルバム「11」の「進水式」にトドメを刺します。
歌詞をどんな意味にでも捉えることが出来る、一生聴いていくことになるであろう楽曲。

Live鑑賞 〜 Michel Camilo “Three + Three” Live at BlueNote Tokyo

2014年12月30日。

Michel Camilo “Three + Three” Live at BlueNote Tokyo





Michel Camilo “Three + Three”
ミシェル・カミロ “スリー・プラス・スリー”


Michel Camilo(p)
ミシェル・カミロ(ピアノ)
Ralph Bowen(sax)
ラルフ・ボーウェン(サックス)
Michael Mossman(tp)
マイケル・モスマン(トランペット)
Conrad Herwig(tb)
コンラッド・ハーウィグ(トロンボーン)
Lincoln…

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Live鑑賞 〜 Stanton Moore Jazz Trio Live at Cotton Club 2014

2014年11月21日。

Stanton Moore Jazz Trio Live at Cotton Club





Stanton Moore Jazz Trio
スタントン・ムーア・ジャズ・トリオ


Stanton Moore (ds)
David Torkanowsky (p)
James Singleton (b)


スタントンムーア。
ニューオーリンズ出身。
この20年間、数々のJazz/Fusion/コンテンポラリー系のトップドラマーを見てきたが、10月のジョジョメイヤーと並んで、比較的最近好きになったドラマーである。


要望は、海外コメディアンのようであるし、実際の人柄もそんな感じ。
ところがどっこい、ドラムを叩かせると独特なのだ。…

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世界でたった一枚のシンバル

この価値は分かって貰える人にしか分かって貰えへんやろなぁ。。。
私はただいま世界に一枚だけのシンバルを、プロドラマーでもないのに、セイビアン社に作ってもらっております。
一品だけの完全オーダーメイドです。
そんなお話です。


好きなドラマーはいっぱいいるのですけれど、その中でも五指に入る1人がジャックディジョネットというドラマーです。


Jack DeJohnette



今年は5月にブルーノート東京にも来てくれました。
Live鑑賞 〜 Jack DeJohnette Trio Live at BlueNote Tokyo


基本的に僕はシンバルはジルジャン派なのですが、
彼のドラミングが独特過ぎて好きだったせいで、高校の時にセイビアン製のJack DeJohnetteシグネチャーライドシンバルを買いました。
あまりにも硬質でジャジーでダークな音がするので、高校のバンドの時にはとてもじゃないけど使えないし、大学でフュージョンをやっていてもメインのシンバルとしては使用不能。
でも、独特過ぎる音が好きだから、個人的に練習の時には使用していました。


↓これがディジョネットライド



いわゆるシンバル独特のキラビやかな音はしません。
また、使い込んで写真のような色なのではなく、買った時からこれです。
キラキラ加工されてないんですよね。最初からヴィンテージ感溢れる感じ。
音溝もなく、素材そのものの鳴りというか、ドワ〜〜ンと鳴って倍音豊か。


そんな独特過ぎるシンバルだけに、恐らく売れなかったのでしょう。
一旦製品ラインナップから外れ、その後「ジャックディジョネット アンコールシンバルシリーズ」として、ライド/クラッシュ/ハイハットなどが長らく売られていました(ですから、上の写真の型はもう今は存在しませぬ)。…

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(番外)Live鑑賞 〜 古館伊知郎 Talking Blues 17th at EX シアター六本木

2014年10月18日(土)

古館伊知郎 Talking Blues 17th at EX シアター六本木





思い入れも含めて、ここまでの流れを少し整理しておく。


古舘伊知郎さん。
20代前半までの人だとニュースキャスターとしてしか知らない場合もある。
バラエティーに出てたことはうろ覚え。スポーツ実況をしていたことなど知らない。
ましてや稀有な喋り手として、このトーキングブルースを行っていたなぞ知る由もない。


僕にとっては、師匠の1人である(もちろん、勝手にそう言っている)。
幼き頃、金曜夜8時にテレビ朝日を付けるとワールドプロレスリングをやっていた。
そこでのあの独特な言語回しでの実況。
幼いながら、知らない言葉もあった。でもそうした古舘さんの実況から僕は「言葉を覚えていった」ところがある。
「あ〜そうやってその言葉は使うのか。。。」と。


その後、F1、競輪、水泳などなど各種のスポーツ実況から筋肉番付まで、古舘さんの実況が聴きたくてチャンネルを回した。
それほどにボキャブラリー、言葉の遊び方が唯一無二。
この人が創り、世間に浸透した言い回しは数知れない。
「古舘実況」という一つのジャンルを作り出した。


僕は上方芸能を主に、お笑いに関しては子供の頃からよく見ているし、音楽同等に『話芸』が大好きなのであるが、この人の作り出す世界はお笑いの人には創造出来ない、全く別のモノに思う。
例え方のアプローチ、関係ない言葉同士の交錯、どれもが絶妙。
そしてそれらをコンマ0秒で考えて言える。
落語とも講談とも違う、古舘さんしか出来ない話芸を持っている。


そんな古舘さんが、その話芸を披露する場として1988年から始めた舞台がトーキングブルースである。


トーキングブルースの歴史


1994年。東京に出てきた僕は、第6回のトーキングブルースから見始めた。
トーキングブルースは、好き勝手喋っているように見えて、しっかりと台本が構築されている。…

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Live鑑賞 〜 Jojo Mayer & Nerve Live at Cotton Club

2014年10月13日。

Jojo Mayer & Nerve Live at Cotton Club





Jojo Mayer & NERVE
featuring John Davis, Jason Lindner
ジョジョ・メイヤー & ナーヴ 
フィーチャリング・ジョン・デイヴィス、ジェイソン・リンドナー


Jojo Mayer (ds)
ジョジョ・メイヤー(ドラムス)
John Davis (b)…

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Live鑑賞 〜 Pat Metheny Unity Group Live at すみだトリフォニーホール

2014年10月10日 金曜


Pat Metheny Unity Group at すみだトリフォニーホール





Pat Metheny Unity Group
パットメセニーユニティグループ


Pat Metheny
パット・メセニー(electric and acoustic guitars, guitar synth, electronics)
Chris Potter
クリス・ポッター(tenor sax, bass clarinet, soprano sax,…

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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