Live鑑賞 ~ 矢野顕子 Trio featuring ウィル・リー & クリス・パーカー Live at BlueNote Tokyo 2024

2023年8月20日。2nd Show。

Live鑑賞 ~ 矢野顕子 Trio featuring ウィル・リー & クリス・パーカー Live at BlueNote Tokyo 2024

Live鑑賞 ~ 矢野顕子 Trio featuring WILL LEE & CHRIS PARKER Live at BlueNote Tokyo 2024

Live鑑賞 ~ 矢野顕子 Trio
featuring ウィル・リー & クリス・パーカー Live at BlueNote Tokyo 2024

Akiko Yano(p,vo)
矢野顕子(ピアノ、ヴォーカル)
Will Lee(b)
ウィル・リー(ベース)
Chris Parker(ds)
クリス・パーカー(ドラムス)

<Set List>
1.BAKABON
2.Nothing In Tow
3.LOVE LIFE
4.What You Won’t Do for Love(Bobby Caldwell)feat.Will Lee
5.Three Rockets
6.しったかぶり(おおたか静流)
7.ラーメンたべたい
8.1000 KNIVES
EC.1 ひとつだけ
EC.2 在広東少年

毎年恒例、ブルーノート東京8月の矢野さんトリオ。
1年ぶり。
例年お盆前後なのだが、今年は8月末〜9月序盤にかけて。
で、筆者もスケジュール的に厳しいかと思い、予約を取らないでいたらソールドアウト。で諦めていたら、台風のせい?でキャンセルが出て、滑り込むことができた。

相変わらず密度の濃い、音楽っていいな〜と心底思えるライブ。
正直、セトリ的には去年の方が聴きたかった好きな曲が多く、今回は中盤の曲たちは「お馴染み」とは言い難い曲が多かったけれど、それでも魅せ方が上手いし、それぞれの曲の色彩感が溢れているので、全く飽きることがないし、大満足。

長年このトリオで演奏されてきたゴジラVSモスラは今年はカット。
で、何をやるかと思いきや、Eテレ「にほんごであそぼ」からの「しったかぶり」だ。
おおたか静流さんの曲で立川志の輔師匠も出て歌っているこの曲は、筆者の子が小さいこともあってちょくちょく耳にするのだが、まさかのセレクト。
いったい矢野さんのアンテナはどういう方角を向いてこうした曲をキャッチするのか。
で、この独特の曲を「人の曲、矢野が唄えば矢野の曲」を地でいくが如く、見事なアレンジで観客参加型の矢野曲に仕上げられていた。
しかもオチまである。

そんな「しったかぶり」で乗せたあとは、去年に引き続きジャジーな「ラーメン食べたい」。
毎度書いている気もするが、この詞がなんだか泣けてくるのよね。
若い人にはわからん、歳をとらんと理解できぬ感じ。ただ「ラーメン食べたい」って言ってるだけなのにね。
今日は一人でラーメン食べたい、から泣けてくるのよね。

そしてそして、これまた去年、見事な演奏だった「千のナイフ」。もう1回聴きたいと思っていたら、本編最後にやってくれた。
これもまた坂本教授を思って泣けてくる。
そして、あらためてこんな曲をデビュー時に書いちゃってる教授の非凡さに、今更ながら驚愕する。
そして3人で演奏してるとは思えぬくらい、音圧がたまらん。まさに音浴び。

アンコールは、ここへ来て定番曲2発。
この2発で十分オーディエンスは満足。

3人とも本当はもういい年齢なんだけど、どこまでもフレッシュ。にしても毎度のことながら特にウィルは元気。いつまでも変わらぬ。
あのリズムのタイトさ、素敵すぎる。
クリスも手首なんか見てると決して「しなやか」とは言えないんだけれども、この方のドラムもズレてるように見えてどこまでもタイトなんよね。技巧技巧に走る人は、こういうドラムの「何が上手いのか」が見えにくいんだろうけれど、こういうドラムこそシンプルイズベストで難しいのです。
クリスは絵描きさんだけあって、いつもながら本当に色彩感あふれるドラミング。

来年の予想としては「しったかぶり」はさらにアレンジを加えてもう1回やりそう?!
また、来年元気にこの音楽に出逢いたい、と毎回思えるライブ。
1曲目「BAKABON」にあるように、これで、いいのだ!

矢野さんは当然愛用のベヒシュタインピアノを。

このブログに掲載している、過去の矢野さんライブ一覧。
Live鑑賞 ~ 矢野顕子 Trio featuring ウィル・リー & クリス・パーカー Live at BlueNote Tokyo 2023
Live鑑賞 〜 矢野顕子トリオ featuring ウィル・リー & クリス・パーカー Live at BlueNote Tokyo 2019
Live鑑賞 〜 矢野顕子×糸井重里 ふたりでジャンボリー Live at 新宿文化センター大ホール
Live鑑賞 〜 矢野顕子 Trio Live at BlueNote Tokyo 2016
Live鑑賞 〜 矢野顕子 Trio Live at BlueNote Tokyo 2014
Live鑑賞 〜 矢野顕子 ソロ Live at Cotton club 2011
Live鑑賞 〜 矢野顕子 トリオ Live at BlueNote Tokyo 2010
Live鑑賞 〜 矢野顕子 Trio Live at BlueNote Tokyo 2009
Live鑑賞 〜 矢野顕子 & Marc Ribot Live at BlueNote Tokyo 2008
Live鑑賞 〜 矢野顕子グループ Live at BlueNote Tokyo 2007
Live鑑賞 〜 矢野顕子 Trio Live at BlueNote Tokyo 2006

矢野さんのベスト盤はとりあえずコレ
ひとつだけ/the very best of akiko yano

今回演奏された「BAKABON」も「LOVE LIFE」もコレに入ってます
LOVE LIFE

コメントを残す

Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

アーカイブ

Produced by Get a life