Live鑑賞 ~ TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA 35th anniversary〜スカパラ甲子園 Live at 甲子園球場 2024

2024年11月16日。

TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA 35th anniversary〜スカパラ甲子園

TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA 35th anniversary〜スカパラ甲子園 2024

TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
NARGO (Trumpet)
北原雅彦(Trombone)
GAMO(Tenor sax)
谷中敦(Baritone sax)
加藤隆志(Guitar)
川上つよし(Bass)
沖祐市(Keyboards)
大森はじめ(Percussion)
茂木欣一(Drums)

Guest
奥田民生
TAKUMA(10-FEET)
石原慎也(Saucy Dog)
aiko
桜井和寿
さかなクン
SUPER EIGHT
菅田将暉
ムロツヨシ

<Set List>
1.Monster Rock
2.火の玉ジャイヴ
3.ルパン
4.Down Beat Stomp
5.Glorious
6.Burning Scale
7.Storm Rider
8.さすらい 奥田民生
9.美しく燃える森 奥田民生
10.花ふぶき
11.天空橋
12.スキャラバン
13.シンデレラボーイ 石原慎也
14.紋白蝶 石原慎也
15.銀河と迷路
16.オモイダマ Super Eight
17.あの夏のあいまいME Super Eight
18.ウタカタラッタラ
19.さよならエレジー 菅田将暉
20.散りゆく花のせいで 菅田将暉
21.Ska Me Crazy
22.君と僕
23.Staright Express
24.5days of tequila
25.White Light
26.第ゼロ感 Takuma
27風に戦ぐブルーズ Takuma
28.水琴窟
29.花火 aiko
30.Good Morning〜ブルー・デイジー〜 aiko
31.カナリア鳴く空
32.innocent world 桜井和寿
33.リボン 桜井和寿
34.めでたしソング ムロツヨシ
35.Paradise has no border さかなクン
 (横山裕、桜井和寿、奥田民生、石原慎也)

アンコール
36.Sweet G
37.星降る夜に(All Cast)
38.Dale・Dale!

北原雅彦氏手書きのセトリ

まず最初に断っておかねばならないのは、筆者は特段スカパラのファンではないということ。
もちろん、何曲かは所有しているし、昔から知ってはいるのだけれども、ライブは初参戦である。
参戦した理由は珍しくaiko女史がこうしたコラボライブに参加するから。
(スカパラとの楽曲「ブルーデイジー」をライブで聴けるのはココでしかなかろうから)

もう一つは私事ながら2人の息子、とりわけ1歳の息子も参加できるファミリーシートが存在したから、である。
そんな、1歳息子の初ライブ参戦はとんでもなく贅沢なものとなった。

まずはスカパラが一気に7曲を演奏。
おっと、その前にウグイス嬢から本日のメイン演奏者、スカパラの面々のご紹介。
そのウグイス嬢の声を聴いてすぐさま6歳息子が「aikoちゃんの声だ!」。
さすが、つい2ヶ月半前のLove Like ALOHAに参戦しているだけのことはある(筆者は参戦できていない)。

さて初スカパラだが、言うて管楽器はやはり華がある。
見ていて飽きない。ライブは見るもの、の持論をあらためて思う。

そしてゲスト1人目に民生さん登場。
このライブ、ゲストの登場時はゲストの曲をスカパラアレンジで聴かせてくれるのだが、民生さんは「さすらい」だ。
もうこれだけで感激である。
そして、スカパラを最初に「ええな〜」と認識した曲、「美しく燃える森」を。
もうこれだけで東京から見に来た価値あったなと。

この後も、スカパラ単独→ゲスト→スカパラ→ゲスト
の順に続いていったわけだが、こういういわゆるフェスの良いところは、あまり知らないアーティストのことを、フェスきっかけで知れるというところ。
石原慎也氏にしても10-FEETのTAKUMA氏にしても、ましてやアイドル系は聴かないのでSuper Eightにしても、こういう時にしか聴かないので、新鮮さでいっぱいだった。
なかでも10-FEETの「第ゼロ感」をスカパラバージョンで聴くと大迫力。
曲が有名なこともあるが、皆歌う。

トップバッターの民生さんを除けばおおよそ芸歴順?で進行していき、満を辞してaiko登場。
「花火」のスカパラバージョンだ。これまた貴重。
そして野外で聴くのも極上。
お目当てのブルーデイジーも聴けたし、2曲だけとはいえかなり満足感。

しかし、ある意味ここからがこのライブの真骨頂だったかもしれぬ。
aikoの次のゲストがミスチル桜井さんである。
そして曲も「innocent world」スカパラバージョンとくれば、大合唱しないわけがない。
ピンクの衣装を纏った桜井さんが映える映える。
スカパラとの曲「リボン」を歌い終え、これだけ盛り上がって果たして次はどうなるの??の中、登場したのがムロツヨシ氏。
うーむ、確かに。
桜井さんで大盛り上がりになって、基本的には誰もが出たがらない状況の中で、出てこれるのはムロさんだけであろう。
筆者的にはムロさんとスカパラの「めでたしソング」は聴きたかった曲の1つだし、元来盛り上がる曲なので、いい感じでそれまでの空気を中和させてくれる時間帯だった。ムロさん、ある意味で誰もが引き受けたがらない大役、お疲れ様でした!と言いたい。

そしてダメ押しでさかなクン登場。
歌でなく、バリトンサックスで「Paradise has no border」を。
これだけでもかなり盛り上がるのだが、さすがに特別なライブだけあって、ここに横山裕、桜井和寿、奥田民生、石原慎也の面々がホーンを持って登場。中でも桜井さんのサックスを見れる機会なぞそうそう無く、ステージ上は、はちゃめちゃ状態であった。
本編最後の曲でもあったので、出演者全員が揃って大盛り上がり。

アンコールでは、スカパラが甲本ヒロト氏とコラボした「星降る夜に」を全員で。
納得の選曲でしょう。
皆が交代で歌っていき、個人的には桜井和寿&aikoがハモって歌う瞬間は、唯一無二、このライブ最大のハイライトとなった。

長丁場ライブだったけれども、6歳もダレることなく、1歳息子も途中で昼寝はしたものの(あの轟音の中をよく寝れるものだ)グズることは一切なく、ノリノリで楽しんでいた。

あらためて思ったのは、当たり前とはいえスカパラの演奏力の高さ。
これだけ長時間ライブをやっても疲れ知らずで吹きまくる。
ドラムの茂木さんも最初から最後までずっとずっとタイトなドラミングで素晴らしい。
あとは民生さんの偉大さにも触れておきたい。
こうしたライブ/フェスによく出るイメージが強い民生さん。
大ベテランなので、ことこうしたライブの時ももっとワガママに振る舞っても良さそうなものだが、先頭バッターで自ら「ライブの調整役/ツカミ」を買って出て、盛り上げる。
内情は全く分からずに、めちゃくちゃ失礼を承知で言えば「使いやすい」んだと思う。
でもそれは、使う側からすれば、とんでもなく有難い使いやすさであって、大御所/レジェンドなのにそれをやってくれる御仁は本当に貴重で無二なのだ。
そういう歳の取り方をしたいものだ、とつくづく。

最近は、なかなかライブへ行くことも少ないとはいえ、間違いなく今年のMVPライブ。
筆者の初甲子園球場は、野球ではなく、素晴らしいライブの思い出となりました。

↓当日のライブ ブルーレイ
35th Anniversary Live「スカパラ甲子園」 (Blu-ray Disc) – 東京スカパラダイスオーケストラ [Blu-ray]

↓aikoとのブルーデイジーを筆頭にあらゆるアーティストとスカパラがコラボした楽曲を集めた3枚組アルバム
TOKYO SKA TREASURES ~ベスト・オブ・東京スカパラダイスオーケストラ~(CD3枚組)

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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