年齢が年齢なので、覚悟はあったけれど、それでもショック。
ジャズ界の巨匠ウェイン・ショーターさん死去 89歳
最初に聴いたのは、中学生の頃だったか。
「Night Dreamer」あたりから。
ショーターって、ぼくの中ではジョンスコとか、オーネットコールマンとかと並んで「良さが分かってきたらJazzが分かってる人」なアーティストの筆頭格。
全然分かりやすくない。
いや、フリージャズの人じゃないし、普通に聴けば聴けるんだけど、なんだか「へんてこりん」なのだ。
オスカーピーターソンやビルエバンス、サックスで言うならエエ時のコルトレーンやデクスターゴードン等々みたいに分かりやすくない。
と・こ・ろ・が、、、いったんツボにハマってくると、一発でショーターの音色は分かってくるし、ショーター節なメロディーは聞き分けられるようになってくるし、ヤバいわけである。
マイルスのバンドとアートブレイキーのジャズメッセンジャーズという日本でも人気の高い2人のアーティストに重宝され、自身でもウェザーリポートで一世を風靡。
単なるサックス奏者としてだけでなく、まさにアーティストとして多くのミュージシャンに影響を及ぼしていった人。
ぼくは個人的には、もう何回聴いたか分からんくらいに聴いたのは、かの日本でのよみうりランドオープンシアターイースト「Live under the sky ’91」ハービー・ハンコック~ウェイン・ショーター~スタンリー・クラーク~オマー・ハキムバンドにおける「Cantaloupe Island」。
ここでもショーターはショーターらしいソロを繰り広げる。
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他にも、かのVSOPクインテットだったり、ウェザーリポートだったり、ショーターはどんなバンドであっても一発でショーターと分かるソロをとっていくのだけれども、どれをとっても摩訶不思議なのだ。
単調な音やフレーズを延々と繰り返す。
アウトしてようがおかまいなし。
要するに、思い切りがいいんですよね。
「ここでこんな音出したら変なんじゃないか」みたいなこと全くない。
どんな音だろうが勇気を持って吹いていく第一人者とでも言いましょうか。
その上で突き刺さってくるあのソプラノサックスやテナーサックスの音色。
なんだか知らんうちに盛り上がる。
ちょっと独特過ぎて、追随する者がいない、孤高のアーティストでした。
そして、個人的に、山ほど見てきたブルーノート東京のライブの中でも、たった一回なのに強烈に印象に残っているのが、まだぼくが学生時代、旧ブルーノート東京で見たウエインショーターグループのライブ。… 全文を表示 →
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