Live鑑賞～矢野顕子 Trio featuring ウィル・リー＆クリス・パーカー Live at BlueNote Tokyo 2023

Published 2023年10月9日

2023年8月20日。2nd Show。

Live鑑賞～矢野顕子 Trio featuring ウィル・リー＆クリス・パーカー Live at BlueNote Tokyo 2023

Live鑑賞～矢野顕子 Trio featuring WILL LEE ＆ CHRIS PARKER Live at BlueNote Tokyo 2023

Live鑑賞～矢野顕子 Trio
featuring ウィル・リー＆クリス・パーカー Live at BlueNote Tokyo 2023

Akiko Yano(p,vo)
矢野顕子（ピアノ、ヴォーカル）
Will Lee(b)
ウィル・リー（ベース）
Chris Parker(ds)
クリス・パーカー（ドラムス）

＜Set List＞
1.CHILDREN IN THE SUMMER
2.どんなときもどんなときもどんなときも
3.how can I be sure 【Rascals】
4.透き通る世界
5.GODZILLA vs MOTHRA
6.ラーメンたべたい
7.1000 KNIVES
8.ひとつだけ
EC.1 ごはんができたよ
EC.2 YES-YES-YES

毎年恒例、ブルーノート東京8月のアッコちゃん祭り。
コロナ前の2019年8月以来だから4年ぶりになる。
Live鑑賞〜矢野顕子トリオ featuring ウィル・リー＆クリス・パーカー Live at BlueNote Tokyo 2019
このトリオは、2009年の結成初年から2016年、2019年と見ているので4回目となる。
Live鑑賞〜矢野顕子 Trio Live at BlueNote Tokyo 2016
Live鑑賞〜矢野顕子 Trio Live at BlueNote Tokyo 2009

今リアルに2009年の3人を見たあとで2023年に来たら、それ相当に歳をとっているんだろうけれども、どうして全然変わらない3人。
なんなら歳の分、逆にフレッシュになっている感じすらある。
年齢なんてナンセンスだ、と言わんばかり。
演奏も相変わらず矢野さんandウィルがあらゆることをやれてしまう（特にウィルはベースのみならず、ボーカル、ハーモニカ、キーボードに至るまで八面六臂）上に、クリスパーカーの色彩感溢れるドラムが乗っかるので音圧が3人でやっているとは思えぬ。

個人的には「夏といえば」の「CHILDREN IN THE SUMMER」を初っ端に聴けたのでもう泣きそうになるし「どんなときもどんなときもどんなときも」「ひとつだけ」「ごはんができたよ」と言ったぼくが矢野さんを初期に好きになった楽曲たちを豊富にやってくれて感激。
アンコールの定番と言える「ラーメンたべたい」は今回は中盤、Jazzyに矢野さんはボーカルのみで。

そんなどれも感涙ものの楽曲の中で、やはり2023年というこの年に一番ズシリと重い楽曲は「1000 Knives」でしょう。
これを矢野さんが演奏することに意義がある。まさにナイフが突き刺さる。
「あらためて演奏するとなると難しい」と本人も仰っていたが、原曲を崩しまくることをせずに、しかしこのトリオならではの演奏に仕上げていたのはさすが。
こんな曲を10代で書けてた坂本教授、あらためてもっともっと世に作品を出して欲しかった。
ちなみに矢野さんは、楽曲のこと以外は、特に坂本さんに関しては言及せず。
この曲の演奏こそがメッセージなのでしょう。

毎度、まだまだ何時間でも聴けちゃうこのトリオ。
毎回ハズレもないし、ワクワクさせてくれるトリオ。
来年もまた、元気で、演奏を聴かせて欲しいし、聴きたい。