Live鑑賞 ~ 東京交響楽団 東京オペラシティシリーズ 第148回 Live at 東京オペラシティコンサートホール

2025年10月4日(土)。

Live鑑賞 ~ 東京交響楽団 東京オペラシティシリーズ 第148回 Live at 東京オペラシティコンサートホール 2025

Live鑑賞 ~ 東京交響楽団 東京オペラシティシリーズ 第148回 Live at 東京オペラシティコンサートホール 2025

大友直人(Cond)
ティボー・ガルシア(Gt)
東京交響楽団

<曲目>
・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op.90
・ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
・ラヴェル:ボレロ
[ソリスト・アンコール]ティボー・ガルシア(Gt)
・アルベニス:スペイン組曲より「アストゥリアス」

このブログとしては珍しく、というかお初のクラシックコンサートである。
Live鑑賞?、コンサート鑑賞である。

個人的にも何十年かぶりのクラシック。
筆者は幼少期、中1くらいまでは基本的にクラシックコンサートを見る機会が多かった(というかヤマハ音楽教室専門家コースにいたせいで、強制的に見させられていた感がある)。
また、父も祖父もクラシックが好きであり、元日の家族の集まりの時もウィーンフィルのニューイヤーコンサートを見るために、毎年途中退席するような祖父であった。
筆者は実家が三重県のため、名フィル(名古屋フィルハーモニー交響楽団)はよく見に行ったものである。

その反動?なのか、思春期だからなのか、バンドブームが到来したからか、ドラムが好きなこともあってか、
中学以降は、ロックに目覚め、Jazzに目覚め、クラシックから離れていった。
「楽譜があるもの」よりも「即興演奏すげー」になっていったのである。

そんなわけで、かなり久々のクラシックコンサート。
オペラシティコンサートホールも、2007年に今は亡きセシルテイラー師匠&山下洋輔という究極のフリージャズを見に来て以来、18年ぶりだ。
Live鑑賞 〜 Cecil Taylor & 山下洋輔 Live at 東京オペラシティ 2007

上記のようなわけなので、コンサートの出来みたいなものについて四の五の言う権利は筆者にはない。
ではなぜ、このコンサートに来たのか。
結論は一言、ボレロを演奏してくれるからだ。
クラシックの曲の中でも、とりわけ筆者が好きなのがボレロである。
不思議と何度聴いても飽きない。
あの、15分かけてだんだん盛り上がっていく過程が大好きなのである。結末が見えているおもしろさというか。
子供の頃から好きなボレロだったのだが、今までライブで見る機会がなかった。

ところがここに来て7歳の息子が映画「8番出口」にボレロが使われていたことがきっかけでボレロを知り、好きになり、この機を逃してはならぬ!ホンマもんを見せよう!、そして自分も見たい!というわけで、このライブに漕ぎ着けた。我が父も共に。

それにしても、歳をとって聴くライブのクラシックは良いもの、ということがあらためて分かった。
特に、オーケストラの音色を良いコンサートホールで浴びるという体験はどんな音響機器も敵わぬ。
素晴らしかった。
クラシック初体験の7歳にしてみると、お目当てのボレロにたどり着くまでが長くて集中力を切らしていたけれど、それもまた勉強。
ボレロには見入っていた。

アランフェスで登場のギター、ティボー・ガルシア氏。
クソ上手い。メセニーを筆頭に、数多のトップギタリストたちを見てきているが、さすがにクラシックギターだけあって上手さの種類が違う感じ。
近くで見たらとんでもないんだろうと思われる。
アランフェスを聞かされると「スペイン始まれ!」と思ってしまうのはJazzファンの性。

ボレロ。最後の最後で普通より間を少し空け、タメを効かせて終わるという一工夫。
やはり指揮者、演奏者によっても変わりますなぁ。落語のようなもの(などと軽く言うのも良くない気はするが)。
少し残念だったのは、ティボー氏のところでアンコールがあったものの、ボレロのあとにアンコールがなかったこと。
そういうものなのかもしれないけれど、あと1曲くらい短めの曲を聴きたかったかな。

まだまだ見たいJazzやPops、Rockなどがあるので、なかなかクラシックには手が出ないけれど、絵画鑑賞にも似た落ち着いて音浴びができる体験はここでしか味わえぬ。またオーケストラ音浴びをしよう♪

それにしてもオペラシティは良いホールだ。

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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