幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]
2014年12月30日。
Michel Camilo “Three + Three” Live at BlueNote Tokyo
Michel Camilo “Three + Three”
ミシェル・カミロ “スリー・プラス・スリー”
Michel Camilo(p)
ミシェル・カミロ(ピアノ)
Ralph Bowen(sax)
ラルフ・ボーウェン(サックス)
Michael Mossman(tp)
マイケル・モスマン(トランペット)
Conrad Herwig(tb)
コンラッド・ハーウィグ(トロンボーン)
Lincoln Goines(b)
リンカーン・ゴーインズ(ベース)
Cliff Almond(ds)
クリフ・アーモンド(ドラムス)
<セットリスト>
1.WHY NOT?
2.LIQUID CRYSTAL
3.SEE YOU LATER
4.REMEMBRANCE
5.THE GODS OF THE YORUBA
6.THE MAGIC IN YOU
7.ON FIRE
EC.AND SAMMY WALKED IN
去年のカウントダウンは上原ひろみトリオプロジェクトだったが、今年はミシェルカミロだ。
スリー+スリーと銘打っているが、要するに3管セクステットである。
ほぼ毎年のように来日公演を行い、その度にはずれのないライブを披露してくれて、今年9月には東京Jazzでひろみさんと火の出るようなデュオを見せてくれた。
この人の場合、ソロ/トリオ/ビッグバンドと何でも来い!であり、全てお金を払う価値のある演奏を見せてくれる。
そして、毎年違うフォーマットで来てくれるから見ている側も飽きないのだ。
今回のようなセクステット編成は、僕が覚えている限りではかなり久々。
もう1曲目の「Why Not!」から全開!
聞いた印象からするとミシェルカミロビッグバンドのミニ版と言っていい。
ミニ版だからと言って侮るなかれ。ダイナミクスがあるし、そりゃあビッグバンドの音圧には敵わんけれども6人とは思えぬ響きだ。
本編最後に披露してくれた「On Fire」は、カミロファンならお馴染みの曲だが、トリオのものしか聴いたことがなかったので新鮮。
「ピアノ&ドラムの掛け合い〜テーマ〜Saxソロ〜Tpソロ〜Tbソロ〜ピアノソロ〜ドラムソロ〜ピアノのみでソロ〜3管の掛け合い〜テーマ」
もう火の出るようなソロの連発で、なんぼでもメシが食える状態である。
なぜかベースのリンカーンゴーインズだけはソロがなくて、なんで?という感じ。
確かに僕としてはスターンの時ようなエレベの印象があるので、今回のようにアコースティックベースは初めてだったのでバッキングに徹したのか。
確かに、あれだけクリフアーモンドが暴れれば、ベースの役割はリズム牽引の意味でもかなり重要。
こと、ミシェルカミロに合うドラマーと言えば、やはり僕に言わせればオラシオヘルナンデスにトドメを刺すが、なんのなんの、若干恰幅の良くなったお馴染みのクリフアーモンドさんも恰幅が良くなった分?今回も相変わらずパワフル且つしなやかなドラミングで熱狂させてくれました。
ウェックルとかダフニスプリエトとか様々なドラマーを器用してきたカミロだけれど、一番長い間重用しているのはクリフであり、バーサタイルさで言えばオラシオ以上(オラシオはどうしてももっとラテンサイドに寄ってしまうからね)。
その上で様々な小技をきっちりとキメてくれるからカッコいい。
3月にはウエインクランツでやってくるからこれもまた楽しみだ(ウエインは「クレイジーだ」とクリフは以前言っていた。。。確かにな。。。)
クリフドラムセット
いつものヤマハ。シンバルはジルジャン。ツインペダルでもないしタム1つなのに、よくあれだけ色彩豊かな音が出せるなと感心する。
2枚重ねのシンバルが2つ。カウベルやウッドブロックなども装着してある。
平成26年もいろいろありました〜〜なんて感慨に浸る時節。
そんな時に、こうしたカミロの、陽射しが注ぐようなパァ〜と開けた曲調の音楽は来る来年へ向けて明るい気分にさせてくれて実にいい塩梅なのであった。
コメントを残す