幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]
2013年11月15日。
Michel Camilo Big Band Live at BlueNote Tokyo
Michel Camilo Big Band
ミシェルカミロ ビッグバンド
Michel Camilo(p)
ミシェル・カミロ(ピアノ)
Anthony Jackson(b)
アンソニー・ジャクソン(ベース)
Cliff Almond(ds)
クリフ・アーモンド(ドラムス)
Guarionex Aquino(per)
ワリオネクス・アクィーノ(パーカッション)
Lew Soloff(to)
ルー・ソロフ(トランペット)
Michael Mossman(tp)
マイケル・モスマン(トランペット)
Tanya Darby(tp)
ターニャ・ダービー(トランペット)
John Walsh(tp)
ジョン・ウォルシュ(トランペット)
Dave Bargeron(tb)
デイヴ・バージェロン(トロンボーン)
Conrad Herwig(tb)
コンラッド・ハーウィグ(トロンボーン)
Luis Bonilla(tb)
ルイス・ボニーラ(トロンボーン)
Dave Taylor(tb)
デイヴ・テイラー(トロンボーン)
Chris Hunter(asax,ssax)
クリス・ハンター(アルトサックス、ソプラノサックス)
Luis Bonilla(tb)
ルイス・ボニーラ(トロンボーン)
Antonio Hart(sax)
アントニオ・ハート(サックス)
Ralph Bowen(tsax,fl)
ラルフ・ボーウェン(テナーサックス、フルート)
Lou Marini(tsax,fl)
ルー・マリーニ(テナーサックス、フルート)
Gary Smulyan(bsax)
ゲイリー・スマリアン(バリトンサックス)
<set list>
1.ON THE OTHER HAND
2.SUNTAN
3.NOT YET
4.JUST LIKE YOU
5.CALENTANDO MEN
6.ONE MORE ONCE
前回のライブから3年。満を持して2度目の登場である。
つい数日前までニューヨークのブルーノートで演奏していたのをそのまま東京へ直輸入だ。
演奏が良いのはみんな分かっているから、超満員。
カミロさんのファン、ミュージシャン個々のファン、ジャズファン、ラテンファン、ビッグバンドファンが集うわけなので当然と言えば当然。
カミロさんのソロだけでも全然客入るのに、トランペットのルーソロフ、マイケルモスマン、サックスのアントニオハート、クリスハンター、ルーマリーニ、そして鉄壁のリズム隊であるアンソニージャクソン&クリフアーモンドとまぁ一国一城の主が揃うわけだからね。
一言で感想を言えば『めちゃくちゃ気持ち良いライブ』
いわゆるジャズのビッグバンドとは一味も二味も違う。
ミシェルカミロのラテン&ジャズフィーリング溢る、中南米の風景を彷彿させてくれるような音楽世界をビッグバンドで表現するためのバンドなのである。
で、つまり彼の曲をそのまま皆で演奏するので、普通のビッグバンドよりもエゲつないキメが多く、その上リズムがラテンだから演奏者もそれなりの腕がないと大変なのである。
その上でビシッとソロも含めてキメてくれるから『めちゃくちゃ気持ち良い』のだ。
そのかわり、と言っちゃなんだが“音楽がどこへ飛んでいくか分からない”ジャズ独特のおもしろさはない。
良い意味での予定調和である。
これはビッグバンドジャズ全てに言えることだけどね。
そうは言ってもビッグバンドこそライブで聴くべきもの。
あの音圧は絶っっ対にどんな高級スピーカーでも再現できない。
ましてやこれだけ楽器を鳴らしきる世界的なミュージシャンが揃っているバンドなんだもの。
本当に音圧に吹っ飛ばされますよ。
前回は、一緒に見ていた友人が風邪を引いていたのがライブ後にマジで治ってしまったというほど体をアツくさせた、そんなライブである。
カミロさんは相変わらず弾きまくり。ソロでは一切手を抜かぬ。
超絶技巧かつ衰え知らず。鉄の指である。
前回ライブ時は、ベースのアンソニージャクソンこそこのバンドの要だ!と思ったし、今回も勿論そうなんだけれど、前回と見る角度が違ったからかドラムのクリフアーモンドとセットで要だな、と。
クリフ。この人も手を抜かない。
毎度一所懸命叩いてくれる。
音がデカいがタイトで、安心感のあるドラム。ルックスがいいのよね〜。
ありゃモテるわ。
パーカッションとの掛け合いがまた実に気持ち良い。
いつものヤマハのクリフセットにジルジャンのシンバル。
アンソニーはもう相変わらず音楽の神ですね。
ベースをやってる人以外でも、音楽やってる全ての人はアンソニーのプレイを生で見るべき。
全身で音楽を奏でる。
ホーン全員の感想を書くことは出来ないけれど、皆が皆、持ち場があって音を鳴らし切ってました。
アントニオハートとアンソニー以外は白人かラテン系の人たち。
そういう意味でアントニオハートが吹くと若干黒いフィーリングが出て僕は好きな感じ。
願わくば個人的には「Why Not」とか「Caribe」が聴きたかった。。。
これはファーストショーでやったみたいなので残念。
このバンドはもっともっと聴ける。こっちがそう感じるだけなのかもしれないけれど、もう少しやって欲しかったかな。
期待値以上のものもないかわりに、以下には絶対ならない。
期待値通りなんだけれど、それがまた気持ち良い。
3年も間を空けないで、また来年も来てほしいところだ。
ビッグバンドならこのアルバム。圧巻はCaribeの疾走感。Why Not?もいつ聴いても幸せになる。
Caribe
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