世界でたった一枚のシンバル

この価値は分かって貰える人にしか分かって貰えへんやろなぁ。。。
私はただいま世界に一枚だけのシンバルを、プロドラマーでもないのに、セイビアン社に作ってもらっております。
一品だけの完全オーダーメイドです。
そんなお話です。


好きなドラマーはいっぱいいるのですけれど、その中でも五指に入る1人がジャックディジョネットというドラマーです。


Jack DeJohnette



今年は5月にブルーノート東京にも来てくれました。
Live鑑賞 〜 Jack DeJohnette Trio Live at BlueNote Tokyo


基本的に僕はシンバルはジルジャン派なのですが、
彼のドラミングが独特過ぎて好きだったせいで、高校の時にセイビアン製のJack DeJohnetteシグネチャーライドシンバルを買いました。
あまりにも硬質でジャジーでダークな音がするので、高校のバンドの時にはとてもじゃないけど使えないし、大学でフュージョンをやっていてもメインのシンバルとしては使用不能。
でも、独特過ぎる音が好きだから、個人的に練習の時には使用していました。


↓これがディジョネットライド



いわゆるシンバル独特のキラビやかな音はしません。
また、使い込んで写真のような色なのではなく、買った時からこれです。
キラキラ加工されてないんですよね。最初からヴィンテージ感溢れる感じ。
音溝もなく、素材そのものの鳴りというか、ドワ〜〜ンと鳴って倍音豊か。


そんな独特過ぎるシンバルだけに、恐らく売れなかったのでしょう。
一旦製品ラインナップから外れ、その後「ジャックディジョネット アンコールシンバルシリーズ」として、ライド/クラッシュ/ハイハットなどが長らく売られていました(ですから、上の写真の型はもう今は存在しませぬ)。


ところがところが、これまた売れなかったのでしょう。
この2〜3年前から、ラインナップから消え、ディジョネット本人もシグネチャーシリーズを使わないようになりました。


いざ、カタログから消えると「あ〜〜買っておけば良かったなぁ〜」と思うもの。
あんな音するシンバル他にはないもの。
世界中の中古楽器サイトを巡れば恐らくどこかにはあるのかもしれませんが、あのシンバルの場合、欲しくて買っている人が殆どだと思うので、出回ってるのを見た事がありませんし、第一持ってる人に出逢ったことすらない。


で、半ば諦めてたのですが、8月に名古屋のサタケドラムショップに行った時にサタケさんが「日本のカタログから消えてるだけで、セイビアンに聞いたらあるかもよ」と仰っていて、その後10月に東京 田原町のドラムシティで聞いたところ、「セイビアンに聞いてみましょうか」と。


10日ほどして返答が。
やはり、もはや製品としては扱っていないとのことなのですが「1品だけでも作れる」というのです。


いや〜〜迷いましたけれども、恐らくこのチャンスを逃したら二度と手に入らない可能性もあるし、1品オーダーメイドして、カナダでわざわざ作ってもらって、日本に運んで、、、という手間を考えると全然法外な金額ではないのもあり、注文しちゃいましたよ。
16インチのジャックディジョネットアンコールクラッシュシンバル。
(なんか、当時のラインナップに16インチはなかった(あった気がするが、、、)とのことで、16インチはホンマに1枚だけになるらしい。。。)


納期は4ヶ月くらいだそうです。
それまで生きてないと。
どんなシンバルが仕上がってやってくるのか、テンション上がります

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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