Live鑑賞 〜 キリンジ Live at CCレモンホール 2008

15日。
キリンジのツアー最終日。
渋谷公会堂こと現在はCCレモンホールにて。


2階席。
周りは立って聞くこともなく。。。


相も変わらずキリンジのライブはエンターテイメント性のかけらもない。
トークもゆるい。
全く知らない人には到底おすすめ出来ないライブ。


でも。
でも。。。


超満員の聞きにきている人全員が満足する。
その曲に。その歌詞に。


バンドも毎度のことながら抜群に上手い。
良質、上質なポップス。


今宵の客も立っている人、いない人関わらず満足していた。
あの拍手は満足の拍手だ。


そして…
僕は…


数多くのライブを見てきたけれど、今までも、もしかしたら今後もこんなライブの聞き方はもうしないんじゃないかっていうくらい、ずっと泣いていた。


先日のaikoのライブの時は「キョウモハレ」で泣いてしまった…という感じだったが、
今回のキリンジのライブは一曲目の「家路」からもう我慢できなかった。
だから半分ボーっとしていたので、もう1回見たいくらいだ。


涙をこらえるから鼻がダラダラ出ていた。
でも涙も出てきた。


別段、キリンジの歌詞はお涙頂戴ソングではない。
でも、ツボにハマると泣けてきて仕方ない。


2月にさんざん聞いた「家路」
「雨をみくびるな」
「朝焼けは雨のきざし」
「もしもの時は」…

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合掌!ボ・ディドリー

ボ・ディドリー逝去。

ロックンロールの生みの親の一人とされる。


僕がこの人を知ったのは、バンドブームの頃で高校生くらいだったか。


当時好きだったバンドはいくつもあるが、その一つに「ボ・ガンボス」というバンドがあった。
そこまで大ヒットはなかったけれど、演奏力と曲の完成度の高さでなかなか人気はあった。
このボ・ガンボスの「ボ」こそが「ボ・ディドリー」から付けられたものであり、
のちに彼らはボ・ディドリーとの共演も果たし、CDも出している。


ローザ・ルクセンブルグ、ボ・ガンボスというバンドを作った希有なアーティスト「どんと」氏は、
2000年に38歳の若さで沖縄で永眠。
未だにどんと氏は語り継がれ、僕の中でも強烈な印象を残しているアーティストの一人だ。


その「どんと」氏が敬愛するアーティストがディドリーであった。
1955年から第一線でやっているのだから、あらゆるロッカーが少なからず影響を受けているであろうミュージシャン、ボ・ディドリー。


数年前にブルーノートにも来たっけな。見ておけば。。。の思いもある。


今頃天国で多くのミュージシャンとセッションしてるであろう。


合掌!!


Live鑑賞 〜 aiko Live Like Pop Vol.11 at NHKホール 2008

2008年5月22日。
aiko Live Like Pop Vol.11 at NHKホール


☆セットリスト

01. You & Me both
02. 二人
03. 花火
04. 横顔
05. 星電話
06. 恋道
07. ウミウサギ
08. 桃色
09. 秘密…

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報道されないY型の彼方へ

サザンが活動を休止宣言した。

まぁ今までも、KAMAKURA以後結構なスパンで休んだり、
桑田佳祐名義での活動期間も長かったりはするけれど、ここまで正式な形では初めてのようである。


かくいう僕も熱烈なサザンファンというわけではないのだが、
やはり何枚かアルバムは持っているし、桑田氏は凄い!と常々思っている。


かの明石家さんまさんですら、「あなたが思う天才は?」の質問に「桑田佳祐」と答えるほどである。


桑田さんが自分の楽曲に関してどう思っているのかは定かではないけど、
僕はいわゆる「いとしのエリー」だとか「TSUNAMI」いう甘い歌を否定するものではないし、
それはそれで好きなのだけれど、実は桑田さんの、というかサザンの本当に凄い楽曲は別にあると思う。


シングルでいうなら「女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)」なんかは1989年作とは思えぬくらい今聞いてもかっこいいし、
「メリージェーンと琢磨仁」も独特、アルバム「KAMAKURA」の中の楽曲はどれも良いが、中でも「顔」などの変拍子リズム/歌詞などは強烈で、こういった曲達こそが、もっと評価されてもよいのではないか…と思ったりするのである。


また、いつの日かサザンは聞けるし、人類滅亡の日までサザンの曲は売られ続けるでしょう。


最近で言うなら、桑田さん名義の「ダーリン」も好きやなぁ。
本牧埠頭で泣いてWalking~。
別に横浜にそこまで馴染みがあるわけでもないのに歌ってると泣けてきます。

サムキニンジャー

タワーレコードで試聴をいろいろしていたら、久々にぶっ飛んだ。


フュージョン系の音楽が好きな人には有名だったのかもしれないが、すいません、僕は知りませんでした。


Sam Kininger(サム・キニンジャー)というSax奏者の「Anthem」というアルバム。


これはヤバい。
Funk Fusion作品。


正直、参加しているメンツも僕は知らなかった人ばかりだが、全員ゲロテク奏者ばかりではないのか。


とにかくキメの多いフレーズを高速で演奏する。恐ろしいファンク作品。
ちまたではメシオパーカーの後継者と言われているそうだ。


びっくりしたのは、ニッキーグラスピーという女性ドラマー。
正直、この人の事も知らなくて、22 歳ながら今やビヨンセのツアードラマーらしく、パワフルでゲロテク。
ちょっとこれは生で演奏を見てみたい。


この子はビヨンセのツアーリハの都合で、数曲しか参加していないのだが、圧巻は表題曲の「Anthem」。
リハを終えてスタジオに着いたのが23時過ぎ。スタジオに到着するや否や、
ボストンバッグから冷えたウオッカをグイッとラッパ飲みして皆で回し飲みしたあと、
リハなしで録音したのがこの曲らしい。
それで、この高速曲のこの完成度はなんだ?!


要注目の人達である

宮崎さんがキリンジを

本日キリンジニューアルバム「7」発売。


先週の週刊文春。
好きな評論家の一人である宮崎哲弥氏の連載「仏頂面日記」の冒頭「キリンジ、ご存知ですか?」の小見出しのあと、キリンジについて書いておられた。


有名人で「キリンジが好きだ」という話を初めて聞いた。


宮崎さんほど、本当に幅広くあらゆる分野をカバーして評論出来る人はそうそういないと常日頃から感心しているのだが(ものっっっすごい読書量だそうだ)、まさかキリンジ好きとは。


キリンジの堀込兄弟も相当な読書家だそうで、まぁ確かにそうでないとあれほどの歌詞は出てこんわなぁ。
「千年紀末に降る雪は」「雨は毛布のように」「地を這う者に翼はいらぬ」「あの世で罰を受けるほど」「朝焼けは雨のきざし」
曲の題名がそのまま本のタイトルのようだ。

Live鑑賞 〜 Omar Sosa Afreecanos Quartet Live at BlueNoteTokyo 2008

2008年3月16日。
Omar Sosa Afreecanos Quartet Live at BlueNoteTokyo


Omar Sosa(p, fender rhodes, electronics,vo)
オマール・ソーサ(ピアノ、フェンダーローズ、エレクトロニックス、ヴォーカル)
Mola Sylla (vo, m’bira, xalam, kongoman)
モラ・シラ(ヴォーカル、エンビラ、 ハラム、コンゴマン)
Childo Tomas(b, kalimba, vo)
チルド・トマス(ベース、カリンバ、ヴォーカル)
Baba Sissoko(talking ds,…

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Live鑑賞 〜 Peabo Bryson Live at BlueNote Tokyo 2008

2008年1月29日。


Peabo Bryson Live at BlueNote Tokyo


Peabo Bryson (vo)
ピーボ・ブライソン(ヴォーカル)
Diana Dentino(key)
ダイアナ・デンティーノ(キーボード)
Dave Iwataki(key)
デイヴ・イワタキ(キーボード)
Michael Hoskin(sax,per)
マイケル・ホスキン(サックス、パーカッション)
Derek Scott(g)
デレク・スコット(ギター)
Dbase(music director, b, vo)
ディーベース(ミュージック・ディレクター、ベース、ヴォーカル)
Kemmerin Blalark(ds)…

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Live鑑賞 〜 Bobby McFerrin Live at すみだトリフォニーホール 2008

2008年1月23日。


Bobby McFerrin Live at すみだトリフォニーホール


ボビーマクファーリン。
グラミー賞10回受賞。
4オクターブの声域を持ち、しかも超高音から超低音まで自由自在に行き来する。
日本ではビールのCMにも使われている「Don’t worry be happy」の作曲者でもある。


もう彼を形容する言葉さえない。もの凄い才人である。
ただのヴォーカリストの範疇は超えている。
なんでもかんでも歌えてしまう。
自分の体を使ってベースもパーカッションもやってしまう。
ピアノ、サックス、ベース。。超一流の楽器奏者達と今まで幾度となく VS「声」で渡りあってきている。


それこそ日本では「ボイスパーカッション」などと言って以前は富士ゼロックスのCMなんかもあったりしたけど、ボビーマクファーリンを知ってる身としては、それが小さく見えてしまう。
「ハモネプ」なんかも流行ったりしたけど、大袈裟でなくマジであの5人分くらいを一人でやれてしまう。


そして、それが「音楽」としてしっかり成立している上に「音楽って楽しいもんなんだ」と再認識させてくれる。
会場の客全員や、適当にピックアップした個人と歌い合ったりするのであるが、音痴な人がいても関係なし。
全て「音楽」に変えてしまうのである。


風貌は、ただのレゲエの黒人。
地声は低いが美しいファルセット。ベース音から主旋律まで見事に行き来させる。
例えばこんな感じです。



さぁ、そんなボビーが今回はオーケストラに指揮もするという。
指揮をするってことは、噂には聞いていたが、今日は完全にクラシック専用ホールで新日本フィルの指揮をするのだ。


曲目は……

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Live鑑賞 〜 Hank Jones Trio Live at BlueNote Tokyo 2008

2008年1月8日。



Hank Jones Trio Live at BlueNote Tokyo






Hank Jones(p)
ハンク・ジョーンズ(ピアノ)
David Finck(b)
デヴィット・フィンク(ベース)
Jerome Jennings(ds)
ジェローム・ジェニングス(ドラムス)


ハンク・ジョーンズ。
今年で90歳。Jazzの生き証人。
高校の時からプロとして活動していたというから、芸歴70余年。
もはや人間世界遺産である。


だって日本なら90歳になるおじいちゃんがアメリカ行くってなったら身内でなくても心配するでしょう。


ところがこのハンクおじいちゃんは、はるばる日本に来て、4日間、1日2ステージ、計3時間強ピアノを演奏し、今日でブルーノートのステージが終わったと思いきや、金曜には、すみだトリフォニーホールでソロコンサートもやるという…。
超人である。


それでいて本人は「僕はまだまだピアノが上手くなりたい」とおっしゃる。
「僕は120歳まで生きるつもりだから、まだまだ上手くなれる時間があるだろう?」とも。


この所ジャズの巨星達が次々と他界していくこともあり「今見ておかなくては」の気持ちがあるからか、客の入りは平日だがなかなか上々。


さてライブであるが。。。
もうなんなんでしょう。本当に「よいライブ」というか、感動もあるのだが皆拍手に尊敬、畏敬の念が込められている。…

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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