幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]
2008年1月23日。
Bobby McFerrin Live at すみだトリフォニーホール
ボビーマクファーリン。
グラミー賞10回受賞。
4オクターブの声域を持ち、しかも超高音から超低音まで自由自在に行き来する。
日本ではビールのCMにも使われている「Don’t worry be happy」の作曲者でもある。
もう彼を形容する言葉さえない。もの凄い才人である。
ただのヴォーカリストの範疇は超えている。
なんでもかんでも歌えてしまう。
自分の体を使ってベースもパーカッションもやってしまう。
ピアノ、サックス、ベース。。超一流の楽器奏者達と今まで幾度となく VS「声」で渡りあってきている。
それこそ日本では「ボイスパーカッション」などと言って以前は富士ゼロックスのCMなんかもあったりしたけど、ボビーマクファーリンを知ってる身としては、それが小さく見えてしまう。
「ハモネプ」なんかも流行ったりしたけど、大袈裟でなくマジであの5人分くらいを一人でやれてしまう。
そして、それが「音楽」としてしっかり成立している上に「音楽って楽しいもんなんだ」と再認識させてくれる。
会場の客全員や、適当にピックアップした個人と歌い合ったりするのであるが、音痴な人がいても関係なし。
全て「音楽」に変えてしまうのである。
風貌は、ただのレゲエの黒人。
地声は低いが美しいファルセット。ベース音から主旋律まで見事に行き来させる。
例えばこんな感じです。
さぁ、そんなボビーが今回はオーケストラに指揮もするという。
指揮をするってことは、噂には聞いていたが、今日は完全にクラシック専用ホールで新日本フィルの指揮をするのだ。
曲目は…
バーンスタイン/≪キャンディード≫序曲
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調K.219「トルコ風」
メンデルスゾーン/交響曲第4番 イ長調「イタリア」
&
ヴォイス・パフォーマンス
大人になってからは、初めてといってもいいくらいちゃんと「オーケストラ」を聞いた。
子供の頃は退屈な所もあったが、こうして聞くと(しかも4列目)、クラシックもおもしろい。
ゲストのバイオリン奏者ジョセフ・リンも抜群に上手かった。
音浴びだ~~。
よいコンサートでした。
出来れば、もっともっともっとヴォイスパフォーマンスを聞きたかったけどね。
それにしても指揮も完璧にこなして、恐るべしボビー。
観るチャンスがあるなら確実に毎回チェックしておきたい人物。
そして、もう一つ感心したのは初めて行った「すみだトリフォニーホール」。錦糸町にございます。
いいホールですわ。
とても区がやってるとは思えぬほど。
新日本フィルのフランチャイズとしてだけでなく、精力的に新たなアーティストも発掘していこうとしているし、ジャズ系のミュージシャンもノーマイクのピアノのみでソロコンサートを開いたり、今日のコンサートの様なものもやる。
快適に見れました。
誰かアーティストを追いかけるためではなく、「このホールでやる人を見てみたい」と思わせるホール作りをしてるな~と思います。
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