幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]
2012年7月18日。
Hiromi The Trio Project Live at BlueNote Tokyo
Hiromi Uehara(p)
上原ひろみ(ピアノ)
Anthony Jackson(b)
アンソニー・ジャクソン(ベース)
Simon Philips(ds)
サイモン・フィリップス(ドラムス)
<セットリスト>
1.Delusion
2.Now or Never
3.Labyrinth
4.Temptation
5.Haze
6.Move
———————–
(encore)
7. 11:49 PM
今やブルーノートに出演するアーティストの中でも最もチケットが取りにくいうちの一人と言える上原ひろみ。
今回は、アンソニージャクソン~サイモンフィリップスとのトリオでの登場。
このトリオ、世界中を席巻して大いに話題になっている。
まして公演は追加公演を含めても3日だけとあって、
ブルーノートの会員先行でも全く予約が取れず、一般発売もすぐにsold outの状況。
僕も取れず。
これは必ず観ておきたかったライヴだったが、さすがに僕も諦めていた。
が、TheSyndicateのライヴの折、
最近顔見知りになりつつあるブルーノートのスタッフさんに尋ねてみたところ、
立ち見スタンド席を解放することになったと。。。
てなわけでその場で予約。
世界中を席巻するというのは嘘でなく、上原さんのブログを見るとよく分かる。
ヨーロッパ、アメリカのジャズフェスにも引っ張りだこのようだ。
これはひとえにこのトリオの先進性によるところが大きいのではないか。
この3人が紡ぎ出す音楽はもはや従来のジャズピアノトリオの枠におさまっていない。
新時代のトリオミュージックである。
何が新しいか。
多分にロックのフィーリングが入っているのである。
サイモンフィリップスである。
言わずと知れたTOTOのドラマー。
もう完全に彼がこのトリオの音楽の質を決めている。
もともと音数が多くて、ドワ~っと弾きまくるひろみさんに、サイモンならば手が合うだろうとは思っていたが、予想以上に良い。
サイモンはロックロックしているけども、まさにロックなドラムメーカーTAMAの8つのタム、ツーバスから奏でられるドラムからの音は、よく「歌って」いる。
叩きまくっているのにうるさくない。
だからひろみさんのピアノと合う。
そして丁々発止のひろみさんとサイモンの間にずっしりどっしり構えるアンソニーの安定感はハンパない。
キメの所は決めて、自由な所はとことん自由に音が空間を飛ぶ。
圧倒的な、とてつもない、こんなライヴを毎回やってたら疲れるやろ、なパフォーマンス。
21時45分開始、23時20分終了。
あっという間。
ただ一つ。
素晴らしい。
ほんまに非の打ち所がないくらい素晴らしいんだけども、、、泣けない。
でもこれは上原さんの若さかも。
年齢を重ねていけば絶対に変化していくさ。
ま、これはもう「凄すぎてイチャモンをつけられてしまう感じ」に思って頂いていい。
そういった意味でも今後追いかけていきたいアーティストの1人である。
少なくとも他の凡百のアーティストとは圧倒的に違う。
Jazzピアノトリオの形はいろいろあると思うけれども、
(ジャズ親父たちはもはやこのトリオはJazzと認めないかもしれない)
新しい時代の形としてこういうモノから入っていくのもアリかもしれない。
ちなみに僕は、一般自由席予約の人の入場後、
立ち見スタンド席としては一番に入場したのだが、
(ある程度予期していたけど)一般席に空きが出て、普通に座れましたとさ。
もちろんこれはたまたまラッキーなだけです
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