幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]
2019年10月2日。2nd Show。
Live鑑賞 ~ Omar Sosa & Yilian Cañizares ‘AGUAS Quartet’ Live at BlueNote Tokyo 2019
Omar Sosa & Yilian Cañizares ‘AGUAS Quartet’ Live at BlueNote Tokyo 2019
オマール・ソーサ & ジィリアン・カニサーレス ‘アグアス・カルテット’
Omar Sosa(p,key)
オマール・ソーサ(ピアノ、キーボード)
Yilian Cañizares(vln,vo)
ジィリアン・カニサーレス
(ヴァイオリン、ヴォーカル)
Childo Tomas(b)
チルド・トーマス(ベース)
Gustavo Ovalles(per)
グスターボ・オバージェス(パーカッション)
<Set List>
1.CUANDRO DE CASA
2.DE LA HABANA Y OTRAS NOSTALGIAS
3.ANGUSTIADO
4.OSHUN
5.D2 DE AFRICAS
EC.MIS TRES NOTAS
ちょうど1年ぶりのオマール・ソーサである。
Live鑑賞 〜 OMAR SOSA & YILIAN CAÑIZARES ‘AGUAS Trio’ featuring GUSTAVO OVALLES Live at BlueNote Tokyo 2018
毎度様々にバンド形態を変えて登場するオマールだが、このジィリアン・カニサーレスはよほどお気に入りのようで、去年とほぼ変わらずのメンツ。
ただし、ベースにオマールとは昔からよくコンビを組んでいるチルド・トーマスが加わって、さらにパワーアップしている。
過去のブログにおいて、オマール・ソーサの音楽に関してはすでに記してきた通りだが、今回もやはりそこには「The 音楽」があったし、今回感じたのは、真にオリジナルというのはこういう事を言うのではないか、ということだ。
どういう意味かというと、例えばどんな天才とか超絶技巧とか言われるアーティスト/ミュージシャンであっても、その曲をヘタなりにコピーすることができたり、「〜〜のような演奏の仕方」とモノマネもされる。
例えば、キース・ジャレットみたいな一期一会の音楽を創るような演奏であっても「キースのような弾き方」をできる人もいよう。
でも、ライブを体感すれば分かるが、オマール・ソーサというアーティストの音楽は、コピーができない(と断言してもいい)。
正確に言えばコピーする気が起こらない、か。
音楽や曲もコピーが出来ない上に、オマールっぽい弾き方もそうそう出来るものではない。
マネできないという点で言えばフリージャズっぽいとも言えるが、フリージャズとはこれまた全然違う。
普通に音楽として聴けるし、楽しい。
あくまでジャンルにとらわれない、ワールドミュージックたるオマール・ソーサの音楽がそこに存在する。
もう本当にワンアンドオンリー。
ザ・オリジナル、である。
演奏は本当にアツく、オマールとジィニアンのコンビネーションも1年経てさらに進化している。
というか、デキてんじゃないか?と思ってしまうほどである。
全員汗水たらして大熱演で、オマールにとってはそれが日常だろうけれども、こちらとしては「こんなライブをよくぞ毎回やれるなぁ」である。
昔からそうだが、オマール・ソーサバンドは1人が2人3人分の仕事をするので、4人とは思えぬ音圧。
なにしろオマールもベースのチルドトーマスも足にまで、フットパーカッションを付けていたり、オマールは去年初披露した頬を使ってリズム取ったり(←これは見ないと分からない)、あるモノは何でも楽器にしてしまえ!精神である。
まぁそういうのもこの人のライブの面白いところなのだが、その意味で一番牽引しているのがパーカッションのグスターボ・オバージェス。
世の中様々なパーカッショニストがいるし、コンガやボンゴ、ティンバレスに特化したパーカッショニストもいるけれど、いわゆる「何でも打楽器屋」としてのパーカッションをやっている人は一度彼の技を見てみた方がいい。とすら思わせる。
もちろん、何も音楽のことが分からない人でも、彼を見ているだけでおもしろかろう。
今年も出ました「アグアス(水)」というユニット名ならではの水を吸い上げて落ちる音を出すだけのもの。
こんなものこそサンプリングして音出せよ、とも思うのだが、あくまでも本当の水の音にこだわっているのだろう。
この装置も世界各国へ運んでいるわけであるが、税関の人にどうやって説明するのだ?
BGMにできるような音楽ではないが、誰もが見て圧倒される音楽世界。
超絶技巧の応酬なんだけど、サラッとやっちゃってる凄さ。
この日も空席があり、まだまだ知らない人が多いのが勿体なくも思う。
次回はこのバンドの進化形か、はたまた別のユニットか。
この人の創造意欲はまだまだ衰え知らずなだけに、期待が高まる。
もう少し数を見ているが、あくまでこのブログに掲載されている過去のライブレポートはこちら
Live鑑賞 〜 Omar Sosa Afro-Electric Quintet Live at BlueNote Tokyo 2010
Live鑑賞 〜 Omar Sosa Afreecanos Quartet Live at BlueNoteTokyo 2008
グスターボ・オバージェスとオマールとのモーションブルー横浜でのデュオアルバム「Ayaguna」
オマール・ソーサのアルバムの中では一番と言っていいくらい聴きやすい
Ayaguna
このバンドのアルバム「アグアス」
アグアス
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