幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]
2016年2月19日。
聖飢魔II 〜地球デビュー30周年記念 期間限定再集結 大黒ミサFINAL 地獄の再審請求「控訴」at 日本武道館
デーモン閣下(Vocals & Chairman)
ライデン湯澤殿下(Drums)
ゼノン石川和尚(Bass & Background Vocals)
ルーク篁参謀(Guitars & Background Vocals)
ジェイル大橋代官(Guitars & Background Vocals)
<SET LIST>
第1部
01.聖飢魔IIミサ曲II番 創世紀
02.THE END OF THE CENTURY
03.DEMON’S NIGHT
04.悪魔の讃美歌
05.JACK THE RIPPER
06.蝋人形の館
07.怪奇植物
08.FIRE AFTER FIRE
第2部
09.GO AHEAD!
10.アダムの林檎
11.秘密の花園
12.WINNER!
13.BAD AGAIN ~美しき反逆~
14.BRAND NEW SONG
15.EL DORADO
デーモン閣下のライブ自体は2012年6月のDemon’s Rock Mythology Tourぶり。
聖飢魔Ⅱ自体は2011年11月30日の聖飢魔II Presents 「Tribute to JAPAN」以来で、単独のミサとしてはその前年以来となる。
最近のライブはJazzが中心で、行ってもポップスなので、ガッツリとしたRockは久しぶりである。
とはいえ、もともとバンドブームの時代がぼくの思春期真っ只中だけに、中高時代は三重県から名古屋へ出かけて数多のバンドを見たものだ。
そんな中で、デーモン閣下に受けた影響はかなり大きい。
毎週深夜までのオールナイトニッポンを聞き、恐らく今や絶版の著作物も読み耽った。
自我を確立せよとか価値観の重要性とかの一番最初の学びは閣下からだった。
聖飢魔IIの楽曲はかなり聞いたものだし、このブログに記録こそしていないが1999年12月31日の解散ミサも見納めている。
さてそんな聖飢魔IIも去年で芸歴30年。
押しも押されぬヴェテラン、師匠の域である。
今回の再集結は全席死刑ツアーでどちらかといえば前期の楽曲、続 全席死刑ツアーで後期の楽曲を演奏したようで、ラストとなる武道館2Days「控訴/上告」は果たして総決算的なライブとなるかどうか期待された。
で、結果論からすればこの2Daysは、どちらかと言えば前期の曲を中心に、とりわけぼくが見た「控訴」に関しては2枚目の教典(アルバム)から全曲演奏された。
終わってみれば、途中休憩も含めて全15曲。アンコールなし。
その文字面だけ今見返すと「もう少しやって欲しかった」となるが、実際に見た立場からすると充足感のあるミサで、ミサ後の余韻もたっぷり残してくれる内容。
ステージ上は今風と言えばプロジェクションマッピングを駆使した演出とかスモークとか多少の火花程度で、あくまで楽曲/個々の演奏能力/閣下のMCで聴かせるスタイルも変わらず。
で、これは閣下も仰っていたところの「クオリティー」に全てがかかってくると思う。
どの曲も、どのパフォーマンスも当時と変わらぬクオリティーなのだ。
だから満足するし、見ている方は嬉しいのだが、それを維持しようとするとぶっちゃけこの曲数ということなのだろう。
なにせヘヴィメタルなのだから、他のジャンルの音楽とは訳が違う。肉体面はかなりしんどいはずである。
その辺りの裏側はWOWOWで放映された「聖飢魔II 30年目の真実~地獄の再審請求「上告」直前SP~」に詳しい。
「武道館、やりたくないよ!」は半分閣下の本心だろう。
信者の立場からすると「あの曲もやって欲しい、この曲もやって欲しい」となるが、それをそれなりのクオリティーで維持していくシンドさ。
上記の番組を見ると、1999年以後もファンは増え続けているし、閣下もMCで「当時よりも客が増えているというのは何事だ!」と仰っていたし、現に初めてミサに参加するという人も多くいた(子どももいた)。
そんな「初めて見る」観客相手にバッドクオリティーのものは見せられないというのは聖飢魔IIとしての矜持だろう。
だから15曲に絞る。そしてアンコールもしない。
でも信者は満足である。
そして、、来る35周年への期待を抱くのだ。
少子高齢社会へ立ち向かう聖飢魔IIになりそうである。
個人的には「蝋人形の館」はもちろん、「Winner!」「EL DORADO」「アダムの林檎」等々、勝手に口ずさめる定番曲を多々披露してくれただけで大満足であり、アダムの林檎での「マンコゥ!!」のやりとりや、そもそも「殺せ!!」と大声で叫べて発散できる場所はそうそう無いから気持ち良いのである。
善と悪は表裏一体。たまには叫んで発散しないとね。
全構成員が変わらぬクオリティーを見せつえてくれたが、ドラムのことを少し。
ライデン湯澤殿下ももちろん天晴れのクオリティーだった。
当時と変わらず上半身裸、ムキムキの腕筋肉で叩き倒す。
ドラムハラスメントである。
解散前はPearlのドラムを使用していたが、今回はDW。シンバルはパイステ。
そして、ツーバスやツインペダルでないのも相変わらずで(少なくとも見た限りは)、あくまでシングルペダルにこだわってらっしゃる。
ゼノン和尚との鉄壁のリズム隊は揺ぎなし。
「アダムの林檎」演奏中に構成員が齧った林檎の引き渡し場所
「まん紅受け渡し所」
これで終わり、、、ではないよね。
また逢おう!!!であって欲しいばかりだ。
ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャ。
この日のミサの模様を収めたもの
地獄の再審請求 -LIVE BLACK MASS 武道館- [Blu-ray]
個人的には聖飢魔IIにおけるNo.1アルバムはこれだ
THE OUTER MISSION
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