2007年3月18日。
Tower of Power Live at BlueNote Tokyo
2年前から毎年だいたいこの時期にブルーノートに来ているT.O.P。去年は観なかったので2年ぶり。

最前列で観る。というよりもはや「観戦」と言ってもいいぐらいのライブ。
最初から総立ちのノリノリゴリゴリのファンクだ!!
楽器を吹いていなけりゃただの太ったオヤジか農夫かガチャピンかムックなのであるが、いったん演奏が始まるととんでもない。(ただし、リズム隊のベースのロッコプレスティアやドラムのデビッドガリバルディは細身である。というよりロッコは顔色があまりよくなくて大丈夫か、と思う。)
一体同じ曲を何回演奏していたらこんなに完璧なホーンセクションになるのだろう、というくらい余裕綽々で、踊りながら吹き、コーラスを入れ、しっかりキメを入れてくる。
最前列は、砂かぶりならぬ「ツバかぶり」ではないかと思うほどである。
鉄壁のリズム隊は世に多く存在するが、ガリバルディ~ロッコのラインは世界でも上位の上位だ。
それにしてもデビッドガリバルディ先生のドラミングはかっこいい。
メチャメチャ派手な訳でもなく、たまに走ったりもするのだが、音はデカイし、とにかく彼独自のファンクビートがかっこ良すぎる。
もっとソロを見たかったなぁ。
あと、個人的には「ジェームスブラウン」や「キャピタルS」なんかをやってほしかった。
セカンド終わりで、サイン会をやってくれました。
ロビーに全員いて一人ずつ貰えます。このあと行く方はアルバムのジャケットをお忘れなく。
ただし、メンバーに貰いながら一周すると、ジャケットに黒の文字がいっぱい並んで何が何やら分からなくなります。
もちろんそれが嬉しいのですが…
今年は2月からライブラッシュですが、マッコイが調子悪かった以外はどのライブも甲乙付けがたい素晴らしいライブです。
タワーのアルバムはむちゃくちゃ多いわけだが、文句なしに何度も聴いた痛快ライブ盤はこれ
SOUL BACCINATION LIVE
音楽をやっている人、好きな人、否、あんまり普段音楽を聴かない人でもリチャードボナのライブ/演奏を見たら「音楽って楽しい、おもしろいものなんだ」と思わせてくれる。
超一流のアーティストってこういう人なんだろうな~とも思うし、ベーシストとしての腕も超一級で色んなプレイが出来るし、エグい技量でゲロテクなんだけど、もうそんなのは超えていて、歌も本当に上手いし、またその上手さに嫌みが全くなくて「もっと見せて~~」と思わせる。
バンドリーダーとして立派にバンドを引っ張っており、一体彼はこのあとどこまで進化するのだろう。
先日見たセシルテイラーのような音楽世界もいいけれど、ライブを観たあとの「幸福感」みたいなものを味わえたライブでした。
こういうのはボビーマクファーリンや渡辺貞夫さんのライブに通じるものでした。
アフリカ カメルーン出身。
彼を見たあとつくづくいつも思うけど、恐らく生粋のアフリカ人って環境さえ整っていればとんでもないアーティストになる素養のある人がゴロゴロいそうな気が致します。
スポーツの世界なんかでもそうやろうけど。
もう彼らのリズム感というか、体から自然に出てくるモノは凄すぎます。
当初は見る予定がなかったんやけど、見て本当に良かったライブでした。
今の所今年No.1かな。
それにしても今年は去年と違いこれでもかというほど見たいアーティストがやってくるので大変。
ライブ後にサプライズで相方がバースデイプレートを頼んでくれており、ブルーノート内にハッピバースディのテーマが流れてスポットライト浴びて皆に拍手されました。おおきにぃ!
ブルーノートのスポットライトを浴びるっていうのはこんな感じなのかぁ~と、数々のアーティスト達を照らしてきたライトを浴びれてそれも感激。

バースデイプレートを写真におさめようとしていたら店内が暗いのでなかなか上手く撮れず、そうしたらそのためにスポットを浴びせてくれた写真が上の写真です。
重ね重ねおおきに。幸福な2月25日でした。
2007年2月11日。
ブルーノートにてマッコイタイナートリオライブ。
マッコイタイナーのピアノは好きだ。
流麗で舞う様に、そしてパワフルにピアノを弾く。
どこからどう聞いてもマッコイのピアノだ!っと一発で分かる。
東京に住んで13年、ほぼ毎年マッコイはブルーノートに来ていて、毎回見ている。
ある意味数ではどのアーティストよりも一番多くみているんじゃなかろうか。
持っているCDにはほとんどサインが入っている。
今日の感想を正直に言うと…
悔しかった、悲しかった
です。
ここ2回のライブのマッコイは明らかに「弾けなく」なってきている。
今日は4日公演の4日目のセカンドショー。
さすがに疲れているんだろうが、前はそんなことなかった。
演奏中何度も手をグーに握り、指を見つめ、痛そうな表情をする。
マッコイ独特の高音で「舞う」フレーズが弾きたくても弾けない。
指が動かないのだ。
例によって1m位の至近距離で見ていた僕は、それを凄く感じ取った。
バンドとしてのまとまりも全くなかった。
メンバー紹介もなく、曲が終わるや否やそのまま帰ってしまった。。。そしてアンコールもなし。
正味50分ほどでライブは終わり。
僕がブルーノートに来ている中でも最短と言っていいライブ時間であった。
前回のライブは、ベースがチャーネットモフェット、ドラムがジェフワッツで活きがよすぎたので、マッコイとの差がどうしても出てしまい、それによってバンドのコンビネーションが悪くなったのはしょうがないのかな~と思っていた。
今回はそれに比べれば、ベースもドラムも歳をとっているので前回よりはマシだったが、それにしても。。。
前までは1曲目が始まると「キタ~~~!」となって、極上のマッコイならではのJazzを浴びるという感じだったけれど、ここ2回はそれがなくなった。
指が鍵盤を舞えなくなってきたのだ。
確かにパワーはまだまだある。
鍵盤を豪快に叩く。
でも以前は叩くのもたまにしか出さなかったが、今日は指が動かないからごまかすためにパワーで鍵盤を叩いてカバーしているように見えた。
マッコイは御年68歳。… 全文を表示
2007年2月7日。
Kenny Garrett Quartet Live at Blue Note Tokyo

僕が一番好きなアルトサックス奏者ではなかろうか。とにかくバリバリ吹きまくる。
マイルスデイビスのバンドにいた当初は、おとなしい感じだったが、マイルス死後は完全にJazzにシフト。
アルトだが、コルトレーンが乗り移ったかの様にブローしまくる。
分かっちゃいたけど最初の30分で1曲、延々超高速4ビートで吹き倒してくれました。
なかなかブルーノートに来るミュージシャンでもイキそうでイケなくて消化不良ソロの人が多い中で、あれだけ吹いてくれれば満足。
ひっさびさにJazzを浴びた感じ。
あんなライブを4日、計8回もやるのが超人技だ。
かと思えばファンク調の曲もやるし、途中ソプラノサックスに持ち替えてピアノとデュオで「赤とんぼ」や「荒城の月」などなどの日本の曲を感動的かつ黒のフィーリングでメロディアスに吹いてくれました。これまた良かった。
彼は日本通で、日本語も上手いのです。
ただ、サインも日本語で「ケニーギャレット」と書いたりするのであんまり有難みがありません。
サポートメンバーは、ベースのナットリーブス以外は知らず、少々心配してましたが、それも杞憂に終わり、ドラムのジャマイアウイリアムスは煽りまくってました。
見方を変えれば煽り過ぎで「うるさい」と言えなくもないですが、僕はあれぐらい煽ってくれるドラムは好きだし、まだ若くてアピールする場と考えればあれぐらいやってもいいでしょう。
縦割りのフレーズが多く、4ビートにしてはちょっと変わったドラミングでした。
開演前僕が着席していると、10月のブルーノートで待っていた時に知り合ったHさんがたまたま偶然やってきました。
このHさんは、メチャメチャ音楽通で、英語とスペイン語を使いこなし、数々のミュージシャンとメル友である御仁。
ジョーザビヌルシンジケートの現ベーシスト、リンレイマルトの応援サイトも立ち上げてらっしゃいます。
この前は米国での楽器ショーNAMMを見に行くためにアナハイムに行ってらっしゃったそうで、日本でもパシフィコ横浜や池袋なんかで楽器ショー的なものはあるようですが、さすがに向こうのそれは規模が違うらしく、そこかしこで有名ミュージシャンがウロウロしているそうです。
聞いてて「ほえ~~」と羨ましかったのは、アランホールズワース(G)とゲイリーハズバンド(Ds)が演奏してたり、オマーハキムはウロウロしてるらしいし、オラシオエルネグロヘルナンデス(Ds)とリッチーフローレス(Per)がセッションしている所へ、アイアートモレイラ、シーラE、つのだ☆ひろなどなどなどのパーカッショニストが参戦してパーカッション10人くらいでの大セッションになっていったり。。。おもしろそうやなぁ。
あ、ちなみにケニーGとは全く別人でございます。
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