Live鑑賞 〜 キリンジ at ラフォーレミュージアム六本木

2012年12月9日 日曜。


マイフェイバリットアーティストの1組であるキリンジ。
ずっと兄弟ユニットとしてやっていたが、先頃突然の弟 泰行さんの来春での脱退表明。
それを受けての東京ライブである。


場所は、ラフォーレミュージアム六本木。


六本木とはいえ、六本木からは少し歩く。
駅で言うと六本木一丁目と神谷町の間くらい。
東京に来てもうすぐ20年にもなろうかと言う私だが、さすがにこの辺りはあまり来たことがない、というくらい用のない場所だ。
通常ここでライブを行う、というのもあまり聞いた事がない。


<セットリスト>
1.太陽の午後
2.カメレオンガール
MC
3.夏の光
4.ロープウェイから今日は
5.君の胸に抱かれたい
6.いつも可愛い
MC
7.今日の歌
8.Love is on line
9.Ladybird〜MC
10.バターのように
11.CHANT
12.嫉妬
13.祈れ呪うな
14.アルカディア
15.早春
MC
16.荊にくちづけを
17.Trekking Song
18.竜の子
—————————–
19.エイリアンズ
20.雨をみくびるな
21.涙にあきたら


先だって発売された最新アルバム「Super View」からの選曲が多いが、そこそこ古い曲も混じった構成。
「アルカディア」や「雨をみくびるな」、「太陽の午後」など往年のファンには嬉しい選曲もあった。


例えば先日のaikoは全19曲しか歌っていなくて、こちらは21曲だが、実際にはaikoはMCが相当長いし、メドレーもあるし、1曲の中でメンバーのソロパートもあったりと盛りだくさん過ぎる内容なので、時間が3時間強くらいある。


翻って毎度のことながらキリンジには一切のエンターテイメント性、サービス精神などは(本人達なりにはあるのかもしれないが)通常のアーティストより極端に無いので、MCも殆どなくただ、ひたすらに、職人の如く楽曲を演奏するのみである。
だからアンコールも含めて2時間半弱くらいか。


しかも、である。
このライブは弟の脱退表明後初のライブであるにも関わらず、「来年僕は脱退しますので〜〜〜」的な発言は最後の最後にちょろっと言ったのみ。
皆まで言うまい、という姿勢の現れなのか何なのか。
土曜、日曜とライブはあったのだが、終演後に他の人の話を聞くにつけ、土曜は脱退に関して一言も触れなかったらしい。。。


そして、短い期間とはいえ今回の大阪〜東京のツアーの最終日、いろいろあった後にも関わらずアンコール後のダブルアンコールの観客からのアツい拍手にも応じることなく、淡々とアンコール3曲ののち、カーテンコールすらなくライブは終了した。


もはやこれはもう音楽職人の境地としか言いようが無い。
誰が予定調和のアンコールなぞやるか!ってなもんである。
音楽を創る側が見聞きする客を選ぶとでも言おうか、昨今のJ-Pop情勢とは真逆の姿勢を貫いている。
全くファンに媚びない姿勢は天晴れ!と言える。


普段は展示会場として使っていることが多かろう会場であるラフォーレミュージアムはオールスタンディングなのだが、
客が舞台に殺到するようなこともなく、これまた静粛に耳を音楽にうずめて聞いているのである。


だから演奏のクオリティは高い。
ペダルスティールの田村さん、ドラムの楠さんなど、バックバンドはいつものメンツなのだが、曲調もリズムも多分に変化する楽曲を様々な楽器を演奏しつつ対応していく。
キリンジの二人もギターを取っ替え引っ替え、それ以外に兄の高樹さんは「バターのように」で笛も披露していた。


来年4月12日の東京NHKホールライブで弟 泰行さんが脱退するまで、
キリンジはあと1枚アルバムを出し、2月からは全国を回る。
これが最後の兄弟としての全国行脚だ。
(そしてそれも、何事もないかのように淡々と二人はこなしていくのだろう)


キリンジの暖簾は兄貴が守るとのことなので、キリンジが無くなる訳ではないのだが、ファンクラブは解散するし、
あの弟の声で楽曲が聞けない寂しさ半分、僕としては他の人が歌ったらどうなるか聞いてみたい興味も半分である。


2013年4月12日までしっかりと見て、聞いていきたい。
いったい最後の最後にどの曲を演奏するのだろう。。。

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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