千里さん

その昔、TOKYO FMで「大江千里のLive Depot」という番組があり、時折半蔵門にあるTokyo FMまで木曜日の生放送を見に行っていた。


番組は、千里さんが司会で毎週1組アーティストを迎え、生でライブを披露。
1時間番組で、30分強はそのアーティストにライブをやってもらい、さらに毎週1曲、千里さんとそのアーティストのセッションタイムもあった。


無料観覧できたこともあり、気軽に見に行っていたのだが、
この番組のおかげで知ることになったアーティスト/曲や、
川村結花さんに至っては“知った”どころかその後ライブにも行くようになったわけなので影響は大きい番組だった。


約6年くらい続いた番組だったが、2007年に惜しまれつつ終了。
実際のところなぜ終わったのか今でも分からないけれど、一つには「大江千里さんが本気になったから」だと思っている。


何に?
ジャズピアニストになることに。である。
最終回で千里さんが言っていたことは「ニューヨークにジャズの勉強をしに行きます」。
そして、本当に飛んで行った。


この番組を見に行っていて、常々感じていたのが千里さんの即興能力の凄さ。
毎週毎週、まぁそれはそれは多種多様なアーティストがやってくる中で、そのアーティストに合わせて相手の土俵と自分の土俵を行き来しつつ曲をこなしていく様は、単純にスゴいと思っていた。
だから番組が終わってしまうのはとっても残念だったが、ジャズを勉強しに本場に行く千里さんを快く見送る気持ちだった。


そんな千里さんがニューヨークでの4年半を経て、遂にジャズピアニストとなって帰ってきた。
現地ではジャズレジェンドのジュニアマンスなんかのプライベートレッスンなんかも受けたという。
東京Jazzにも出、この10月はいきなりブルーノート名古屋ブルーノート東京でもデビューする。
正直、どんな感じなのかは、まだ試聴すら出来ておらず語れない。
(っていうか、タワレコ新宿店さん、試聴させてくれよん。試聴は100歩譲ってムリでもせめてジャズコーナーに置いてあげてほしい。)


なにはともあれ、それまでのキャリアを取っ払い、
「人生は一度しかない。やらなければ後悔すると思った。」という50歳を越しての新たな千里さんのチャレンジに大いに期待

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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