幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]
2008年10月30日。
SADAO’s CLUB maxell 渡辺貞夫 with N.Y Quartet Live at BlueNote Tokyo 2008
Sadao Watanabe(as)
渡辺貞夫(アルトサックス)
Stephen Scott(p)
スティーヴン・スコット(ピアノ)
Dwayne Burno(b)
ドゥエイン・バーノ(ベース)
Jonathan Blake(ds)
ジョナサン・ブレイク(ドラムス)
月曜日に続く、貞夫さん怒涛のブルーノート8日間公演の3メニュー目。
月曜日はフュージョンサイドの貞夫さんだったが、今日からの3日間は完全なるJazzサイドの貞夫さん。
「今日からはJazzを聴いて頂きます。ビパップ、僕の原点です」
という貞夫さんのMCから始まった。
セットリスト
1.TADD’S DELIGHT
2.IF I SHOULD LOSE YOU
3.BUTTERFLY
4.MOOSE THE MOOCH
5.PERKER’S MOOD
6.MY FOOLISH HEART
7.EARLY SPRING
8.CHEGA DE SAUDADE
9.TOKYO DATING
10.MORNIN’
ジャジーなナベサダを黒人ばかりのバックミュージシャンで聞けることはなかなかありそうでないことである。
とにかくバックの3人は小気味よい。上手い。
リーダーの邪魔はせず、でも決める所はピシッと決める。
今日からの3日間の初日だったので、多少探り探りの部分は見えたが気にならない。
こういうタイプのバックが貞夫さんは好きなんやろう。
逆にジェフ・ワッツのような後ろからドカンドカン煽ってくれるミュージシャンによって自分を鼓舞するリーダーもいる。
もうこれは好みの差だ。
僕はノればノるほどアツくなる後者のようなタイプが、演奏がどこに収束するか分からない危うさを伴っていて好きなのであるが、
今日に関して言えば、やはり貞夫さんのサックスの音が聴きたいわけでバランスがちょうど良かった。
構成はJazzのスタンダードと貞夫さんのオリジナルを組み合わせた感じ。
3曲目にやったバタフライなどは月曜日にフュージョン形式でも聞いているのでこれはこれで面白いし、
やはりなんと言ってもジャズのスタンダードを貞夫さんがやってくれるところが感涙ものである。
ムースザムーチ、パーカーズムード、そしてマイフーリッシュハートなど聞いているだけで明るい曲でも泣けてくる。
マイフーリッシュハートは最近ではキース・ジャレットの名演がCD化されていて記憶に新しいが、貞夫さんのそれもよかったなぁ。
そして最も感涙ものだったのがアンコールのモーニンである。
モーニンを貞夫さんがやってくれるとは思ってもなかったので聞き入ってました。
1曲目のソロが終わったあと、こちらを向いてニコッとしてくれた貞夫さん。
「また来てくれたな」ってな感じに受け止めました。
75歳。本当に元気。まだまだ元気に変わらず吹き続けて欲しいもの。
そんな中、来年2月の仰天情報。
チックコリア~ジョンマクラフリン双頭バンド。
しかも、チック~マクラフリン~ケニーギャレット~クリスチャンマクブライド~ブライアンブレイドという全員一国一城の主である。
これはヤバいバンドだ。
ついにマクラフリンが10年以上ぶりに登場することにも興奮するが、
ケニーやブライアンブレイドだけでも普通に見たい所をこのメンツは一体なんだ?
それにしてもチックはリターントゥフォーエバーを再結成したかと思いきやこの移り気の早さ。相変わらずである。
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