幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]
2008年10月27日。
SADAO’s CLUB maxell 渡辺貞夫 with L.A. FRIENDS Live at BlueNote Tokyo 2008
昨日までの北海道の余韻が覚めやらぬまま、自分のホームグラウンドに戻ってきた感じだ。
ナベサダライヴ。
終了後に思わぬサプライズのあったゴキゲンライヴでした。
Sadao Watanabe(as)
渡辺貞夫(アルトサックス)
Don Grusin(key)
ドン・グルーシン(キーボード)
Ricardo Silveira(g)
リカルド・シルベイラ(ギター)
Abraham Laboriel(b)
エイブラハム・ラボリエル(ベース)
Michael Shapiro(ds)
マイケル・シャピロ(ドラムス)
Steve Thornton(per)
スティーヴ・ソーントン(パーカッション)
世界のナベサダ、
待望8年ぶりにブルーノート登場(世界のナベアツはナベサダさんのこのニックネームから取った)。
完全なるJazz、
貞夫さんのメロディーセンスが光るフュージョン系、
そしてアフリカ系サウンド。。。と、様々な側面を持つナベサダさん。
今回も丸8日間で3つのメニューで魅せてくれる。
思えば8年前の公演は、Jazzで今は亡きジャッキー・マクリーンと共演し、
アフリカ系の新星登場ということでリチャード・ボナを紹介した。
ボナは、その後ザヴィヌルシンジケート、パットメセニーグループなどなどあまたのトップアーティストと共演し今やトップアーティストである。
先々週単独でブルーノートライヴをやったばかりだ。
貞夫さんの先見の明である。
で、本日はフュージョンサイド、ブラジルサイドの貞夫さんミュージックであった。
さすがにブルーノートだけあって普段の日本でのライヴとは違い、バックのミュージシャンが豪華。
客層はネクタイをしめたおっちゃんや、オバサン達が多く(いや、紳士・淑女か)、今日のブルーノートは大人の空間である。
とにかく貞夫さんは元気だ。
御年75歳とは思えぬ。
真っ直ぐsaxの音が出てくる。どこから聞いてもナベサダの音であり、透き通っていて、優しく、そして何より明るい陽気な音。
そしてゴキゲン。このノリノリの貞夫さんのゴキゲンがメンバーに派生するからメンバーも陽気になるし、それが客席まで届く。
メロディーもいいのよなぁ。ホンマにメロディーメーカーである。
実はエイブラハム・ラボリエルのベースを初めて見た。
なるほど、アンソニー・ジャクソンとはまた違う、黒人独特のノリのベース。
かわいい、エエ顔。貞夫さんと一緒にのりまくる。
マイケル・シャピロのドラムも初めて。
白人系のカチカチのドラムで、粗くはないが、タイトな中のグルーヴ感。
セルジオ・メンデスのグループにいたこともあってかサンバ系のドラムがハマる。
貞夫さんは最近のグループではンジャゼ・ニャンのパーカッションがレギュラーメンバーだが、
今回はスティーブ・ソーントンを持ってきた。やはり格上ということか。
もうちょっとパーカッションソロを聞きたかったなぁ。
ラボリエルのベースもそうだけど、ドン・グルーシンのキーボードももう少し音を前に出して欲しかった。
これはあくまでPAの問題。
僕が前に座りすぎなのか?
でもちょっと音のバランスが気になった。
とはいえ総じてゴキゲンな演奏で、終始僕もニコニコして演奏を聴き、見れました。
終了後、客が一通りはけたあと、貞夫さんはグラスを持ってクラブ内に登場。
バーカウンターで他の人と談笑されていたので、その帰り際に握手してもらうことが出来た
「君がニコニコしてくれてたから僕も嬉しかったよ」
と声をかけてくれはった~。
感涙ものである。
まぁ確かに僕はいつも前の方でニコニコのノリノリで演奏に浸っているので、
ミュージシャンからは楽しんでいるのが分かるのであろう。
しかし、サダオさんにそう声をかけてもらえたのは光栄である。客冥利につきる。
さらには一緒にお写真までも!
本日のカクテル「Club maxell」焼酎ベースにクランベリージュース
1988年にオープンしたブルーノート東京も20周年。
今出ているブルーノートのパンフレットは歴史が書かれていて興味深いし感慨深い。
ミュージシャンのエエ顔いっぱい入りポスター付きである。部屋に貼ったろかな。
この顔を見ているだけでハッピーな気持ちになるわ。
思えば最初の6年間は中学~高校時代でブルーノートに行きたい~と思いを馳せる6年。
大学で東京に来てからは、夢にまで見たミュージシャン達をたくさん目の前で見、話をすることもできた。
こちらに来て14年、今やブルーノートは僕にとっては「なんだか落ち着く場所」になっている。
あ~帰ってきたなぁと。
僕の周りの状況はいろいろ変わったけれど、
ブルーノートに来ると、アーティストがいつものゴキゲンな演奏で迎えてくれるのだ。
もちろんライヴへのウキウキ感相変わらず。
20周年の最後を飾るのがパットメセニーグループだ。
このウキウキは止まらん。
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