Live鑑賞 〜 KIRINJI 20th Anniversary Live「19982018」at 豊洲PIT

2018年11月16日。

Live鑑賞 〜 KIRINJI 20th Anniversary Live「19982018」at 豊洲PIT


出演:KIRINJI /キリンジ/ 堀込泰行

・スペシャルゲスト:冨田恵一(キリンジ-Key )

・サポートメンバー:矢野博康(KIRINJI – Per/Manip)/ 伊藤隆博(堀込泰行・キリンジ・KIRINJI pt1 -Key)/ 真城めぐみ(堀込泰行・キリンジ- Cho ) / 松江潤(堀込泰行- Gt )

<セットリスト>
01.New Day
(堀込泰行)
02.さよならテディベア
(堀込泰行)
03.Beautiful Dreamer
(堀込泰行)
04.Chewin Gum On The Street
(堀込泰行)
05.クモと蝶
(堀込泰行)
06.燃え殻
(堀込泰行)
07.WHAT A BEAUTIFUL NIGHT
(堀込泰行)

08.進水式
(KIRINJI)
09.冬来りなば
(KIRINJI)
10.雲呑ガール
(KIRINJI)

11.ニュータウン
(アーリーキリンジ)
12.雨をみくびるな
(アーリーキリンジ)
13.アルカディア
(アーリーキリンジ)
14.エイリアンズ
(アーリーキリンジ)
15.Drifter
(アーリーキリンジ)
16.双子座グラフィティ
(アーリーキリンジ)

17.Mr.BOOGIEMAN
(KIRINJI)
18.非ゼロ和ゲーム
(KIRINJI)
19.新緑の巨人
(KIRINJI)
20.タンデム・ラナウェイ
(KIRINJI)
21.明日こそは/It’s not over yet
(KIRINJI)
22.嫉妬
(KIRINJI)
23.The Great Journey
(KIRINJI)
24.AIの逃避行
(KIRINJI)
25.時間がない
(KIRINJI)
26.After the Party
(KIRINJI)
27.silver girl
(KIRINJI)

aikoも20周年ならキリンジ→Kirinjiも20周年である。
そして、意外にも早くやってきた5年半ぶりの弟 堀込泰行とともに演奏するアーリーキリンジ。
しかもゲストに冨田ラボこと冨田恵一、コーラスの真城めぐみなども含めて、こんな豪華なメンツのライブはもう二度と見られぬかもしれぬ。
というわけで万難を排して豊洲PITへ向かう。

昨年はKirinji自体のライブへ行くことができなかったのでKIRINJI Tour 2016の品川ステラボール以来2年ぶりだ。
この間コトリンゴさんが脱退し、新しいアルバムも今年出してKirinji的にもどう変貌しているかも注目。

堀込泰行名義のライブは初めて。
ヤスを見るのもアーリーキリンジ終焉のライブ以来。
ヤスはヤスでやりたいことをそのまま演っている。
良くも悪くもヤスの曲は一定テンポで特に曲中に大きな変化もなく、その分楽器陣が魅せるポイントも少なめ。
でも兄の曲を無理くり歌わされているわけではなく、自分で作詞作曲した曲を自分の音域で歌っているから聴いているこちらも心地よく聴けるのだ。

このライブではキリンジ当時に2人がそれぞれ個人で行なったプロジェクト、ヤスは馬の骨から「燃え殻」高樹は「冬来たりなば」を。

Kirinjiが「冬来たりなば」も含め、前半に「進水式」「雲呑ガール」と、新生Kirinji発足当時のランドマーク曲を。

そして、Kirinjiに冨田恵一、真城めぐみ、矢野博康ともちろん堀込泰行を加えた総勢10人の豪華編成でアーリーキリンジを。
1曲目のニュータウンのイントロが始まった時点で泣いている人も。
それはもうこの20年間、皆が皆、人生の水も甘いも噛み分けてきたのだから楽曲と合わせて涙も出よう。
いわゆるアーリーキリンジの頃から好きな人にとっては神セトリで、エイリアンズからDrifterへの畳み掛けは鳥肌ものであった。

そういうフワフワとした、ある意味現実でないような時間が過ぎたあと、再度のセットチェンジを経てKirinji登場。
ここからはKirinjiの独壇場。
まずは弓木ちゃんボーカルのMr.BOOGIEMANで完全に空気を変えることに成功し、そこからは基本的にニューアルバムから畳み掛け。
フワフワの時間から、ドカンと一発強烈なパンチが放たれて、現代の現実世界に引きずり戻されたような感じ。
いやはや、現代の音を出すKirinjiにこの5年間体が慣れてきており、新曲たちも好きだから、やっぱり「今」がいいのだ。
これでいいのだ。

ただ、この日の高樹氏は「非ゼロ和ゲーム」筆頭にかなり詞を間違えていた。
で、これはやはりコトリンゴさんがいなくなってキーボードを高樹氏がやらなければならなくなっていることの弊害ではないか。
どうしても鍵盤に集中するあまり、勝手が利かないように見えた。
やはり誰かサポートキーボードが必要なところ。

20年のキリンジ(Kirinji)。
つまるところ「貫く」ということなんだろうと思う。
兄も弟もやりたいことを貫き続ける。
自分が良いと思う楽曲と歌詞を貫き続ける。
周りがなんと言おうと、自信を持って。

特にパフォーマンスもない、MCも長くない、サービス精神もない、客に媚びない、2人のビジュアルだって申し訳ないけど決して良いわけではない。
でも結果として曲と詞だけが良いから、それだけで20年やってこれているのである。

そして予想通り、今日のライブも貫いた。
アーリーキリンジを見せたというのが、彼らなりの精一杯の感謝。
でもそれ以上の事はしない。MCもやっぱりほとんどなかった。
アンコールの拍手が鳴り止まなくても、ついぞ2人が登場してカーテンコールすることもなかった。
客は粘って拍手し続けたが、暴動が起きるような事はもちろんなく、皆、それでも満足して帰った。

それは20年貫いたからだ。
それを知っているから皆「そういう2人だ」と納得する。
それでも付いていく。

「音楽」だけで勝負し続ける2人の20年に乾杯。
そしてこれからもさらに貫き続けて欲しいものである。

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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