Live鑑賞 〜 遠藤ミチロウex.STALIN(vo,g)、Opening act 哲史(vo,g) feat.青花(perc) Live at APIA40 2011

2011年9月11日。
遠藤ミチロウex.STALIN(vo,g)、Opening act 哲史(vo,g) feat.青花(perc) Live at APIA40

遠藤ミチロウ氏と言えば、伝説的バンド「ザ スターリン」のリーダーでボーカル。

スターリンは超過激なライブパフォーマンスで80年代、バンドブームを駆け抜け、過激過ぎてテレビにもほとんど出なかったがゆえに、当時バンドブーム真っ只中を高校生で迎えた僕にとっては、まさに「伝説」のバンド。

とはいえ、残念ながら当時楽曲を聴き込んだわけではない。

客席に内臓や豚の頭を投げる。放尿する。ライブハウスを壊す。。。
など、まさにバンドブームの頃のある一方の側面を牽引していたのがミチロウさんだ。

そんなミチロウさんも昨年還暦。

今でも全国の小さなライブハウスから夏の野外フェスまで、年間100本以上ライブをやるらしい。
また今でもちょくちょく内臓は投げるらしい。

そんなミチロウさんが拠点にしているライブハウスが学芸大学にあるAPIA40(アピアフォーティ)

このライブハウスは、ロック、Jazz、ポップス、フォーク…どのジャンルに特化するでもなく、ミチロウさん筆頭に、友川かずき氏、小池真司氏、さねよしいさ子氏など、いわゆる『表現者』のためのライブハウス。
最近では松本人志監督の映画「さや侍」にも出演&歌も披露した竹原ピストル氏もAPIAアーティストの1人である。

以前来た時も、弾き語りあり、フリージャズありで、どの出演者も強烈、圧巻のパフォーマンスだった。

こういうのを見ていると、東京という街の底知れぬ受け皿の広さを感じずにはいられない。

さて僕が一緒にバンドをやっている哲史くん(通称 哲っちゃん)は、ミチロウさんを心酔している。
そして哲っちゃんも2ヶ月に一度の割合でAPIAに出演している。

僕とバンドで一緒に演奏する曲とは曲調が全然違うんだけれども、ギター一本で壮絶に歌い、奥さんでパーカッショニストの青花(はるか)さんと一緒に歌う哲っちゃんは、ホントに幸せそう。

そんな哲っちゃんの念願がかない、11日、遂にAPIAでのミチロウさんライブのオープニングアクトを務めることになったので見に行ってきた。

哲っちゃん、渾身の、素晴らしいライブのあと、いよいよ御大 遠藤ミチロウさん登場。

2時間半ほど。内臓こそ投げなかったが、ギター一本で歌いまくり、弾きまくり、ロックでなくフォークでなく、これが遠藤ミチロウワールドなのか。。。

60歳には見えん。
汗かきまくりで右腕にかいた汗が、ギターの腹を滴り落ちる。

シャウトとは呼べない、ミチロウさん独特の「奇声」は常人が真似をすると一撃で喉を壊すだろう。
一体この人の声帯はどうなっておるのか。

 

とにかく圧倒されまくりの2時間半。
哲っちゃんのパフォーマンスも入れると3時間にも及ぶライブだった。

それにしてもAPIA40のようなライブハウスは貴重というか、特異。
ホンマにどの出演者もレベルが高く、
表現力、人間から出てくる迫力、生き様が滲み出ている。
いわゆるテレビ的にはアウトなアーティストが多いかもしれないが、
だからこそ、とてもおもしろいパフォーマンスが見られる場所である。

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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