幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]
2012年9月12日。
Dean Brown Group Live at Cotton Club 2012
Dean Brown (g)
Bernard Maseli (electric vibes)
Ernest Tibbs (b)
Marvin “Smitty” Smith (ds)
なんだか毎年恒例になりつつあるディーンブラウングループのコットンクラブライブ。
毎回書いているが、正直「イッて」くれないソロを取るディーンブラウンが好きなわけではない。
彼が連れてくるドラマーがいいのだ。
こと前回はなかなか日本に来てくれないビリーコブハムを連れてきてくれた。
そして今回、僕にとっては遂にと言っていいレアキャラ、
まだ見ぬ強豪、マービン“スミッティ”スミスを連れてきてくれた。
僕がまだ高校の頃、バディリッチのメモリアルコンサートのビデオを見、
その圧倒的なスティックコントロールの速さに仰天し、
まだYouTubeも何もない時代だったので、それこそ擦りきれるほどビデオを見たものである。
この時のマービンとスティーブスミスのドラムバトルを見て、
白人と黒人のドラミングの違いを学んだ。
さて、18歳で勇躍上京した僕は、数多くのドラマーをライブで見てきたが、
このマービン“スミッティ”スミスだけは全っ然来てくれなかった。
ところが遂に遂にやってきたというわけである。
約20年越しだ。
マービンのドラムセット。
この人はずっとPearl社製のドラム。
さて、ライブ自体は過去のディーンブラウンのコットンクラブライブの中で一番良かった。
今までのライブがセッションのようだったり、
或いはウィルリーに頼った歌モノがあったり。。。という形式だったが、
今回は連れてきたメンツでCDを出したこともあり、
音楽がすっきりまとまっていた印象。
過去のライブにはなかったラテン系の曲まであった。
サウンドが違った理由の一つにエレクトリックパイブの存在がある。
僕はこの楽器を初めて見たけれど、
キーボードのような役割を果たし(キーボードのようにヴァイブを演奏出来る技術がスゴいわけであるが)、
スティールパンのような涼しげな音がするのですな。
さてお目当てのマービンであるが、ドラムソロがなかったのが残念だったものの、
曲中に後ろからギターやバイブを煽るのがソロであるかのように叩きまくっていた。
20年前から変わらず速いしかし体重はむちゃくちゃ増えておる
そしてドラミングが粗い。
黒人特有の粗さ。
普通なら「左右左右」で叩く所を強引に片手で「左左左左」で連打したり、
おおよそ白人ではあり得ない叩き方をする。
もちろんそれがかっこいいねんけども。
これ、ちなみに「粗い」というのはタイトではないという意味ではなく、
フィルは外しても、リズムはムチャクチャタイトである。
今回は4ビートの曲は1曲もなかったけれど、次回は4ビートサイドのマービンを是非見たい。
御大ディーンブラウンは、相変わらずガキの使い〜のハイテンショングランプリ奏法。
足をカクカクさせながら、ギターのソロはイッてくれないものの、
本人がどこかへ行ってしまいそうな危うさである。
曲目は最新CDの『UNFINISHED BUSINESS』からが殆どで、
「Uncle Ray」「recon」「Show me」「Santo Para Mim」など。
アンコールも「Just Do It!」。
終演後のサイン会では念願叶い、マービンと対面。
さすがにVHSではなくて、DVDにサインを頂戴した。
久々にコットンクラブに来たけれど、
いつの間にやら東京駅前の郵便局も完成しておりました(ずっと工事中だったのに)。
間もなく東京駅丸の内口も完全開業でおま。
手前の建物が郵便局。
ディーン&ウィル・リー&デニス・チェンバースとのトリオアルバム
Db III
マービンも入ったアルバム
Unfinished Business
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