Live鑑賞 〜 チュール 解散ライブ at 下北沢Que

2012年6月16日。


“ほたるの光 ~チュール解散ライブ☆それぞれの道へ~” at 下北沢Que

チュール
2003年に酒井由里絵(Ba.Vo.)と重松謙太(Gt.)で結成されたユニット。


僕がチュールを知ったのは、
去年だったか、一昨年だったか。
僕が勤めていた職場は前回の職場もその前の職場もTOKYO FMがかかっていて、
それはもう様々なアーティストの新旧様々な曲が流れてくるのだけれど、
ある一ヶ月の間、ヘビーローテーションでかかっていた曲が、チュールの「やさしさを考えてみる」だった。


圧倒的に女の子の詞なんだけれども、不思議な曲調と、由里絵氏のちょっと泣きそうな歌い方も相まって、何度か聞くうちにハマってしまったワケだ。(aikoやいきものがかりも担当されている島田昌典氏のアレンジっていうのもツボに入った一つかもしれない)


一度、ライブに行ってみたいなぁと思っていた所へ、解散の報。
びっくりである。
というわけで、最初で最後のチュールのライブを観るために下北沢のライブハウスQueへ向かった。


<セットリスト>
1.見てみてよ
2.苺日和
3.可愛い君へ
4.ため息
5.そんな今日も、歩いてる
6.微笑んでみるだけで
7.やさしさを考えてみる
8.離れて暮らすあなたに
9.足跡コレクション
10.その瞳、意味深
11.それが大人ってもんなのか
12.Rapi

En1.思想電車
En2.雨上がり

WEn.一本締め


僕がバンドの解散ライブ(解散ツアーとかではなくて、まさに最後のライブ)を目の当たりにするのは3回目である。
1つめは1997年3月の米米CLUB。
2つめは1999年12月31日の聖飢魔II。


ただし米米と聖飢魔IIとチュールが圧倒的に違うのは、売れ方/世間の認知の差である。
両バンドともにすでに復活あるいは何度か限定復活しているし、
いろんな曲が石井竜也、デーモン閣下はもとより他のミュージシャンにも演奏されたりしている。


チュールに関して言うと、恐らく復活はないだろう(厳しい言い方だがニーズという意味で)し、
曲も由里絵さんが歌い続けていかない限り、二度と演奏されない可能性がある。


そういう意味でとても貴重な1度きり、最初での最後の「解散ライブ」となった。


オープニングアクトを務めた“ほたる日和”もそうだったが、
さすがにメジャーデビューしていることもあり、演奏のクオリティは高し。
チュールに関しては、ライブの音質としては純Popというよりはロックよりな感じ。


さすがに解散ということもあり、僕が聞きたかった「やさしさを考えてみる」を含むシングル曲も網羅したアンコール含む13曲の熱演。


初めて見る僕がとやかく言う余地はないのだが、
二人を見ていると、なんとなく方向性/人間性の違いにより解散してしまう真の部分も見えた気がした。
残念だけれど、コンビを組んでやっていくっていうのはいろいろと難しいもんですな。


由里絵さんは、自分で作詞作曲もして歌って、バリバリ前へ進んでいくようなタイプに見えたので、今後もその勢いでどんどんいくでしょう。
この人は一風変わった曲のセンスとともに、「日本語を大事にした」詞を書く人。
この部分を大切にして今後もベストを尽くして欲しい。
あとは個人になることで自己プロデュース能力(或いは強力なプロデューサー)が必要になってくると思うけれど、その能力が彼女にあるのかどうかは分からない。この部分は「運」になる。


ギターの謙太氏も、人間的にいいノリをしていると感じたので、そのパルスでギターを弾き続けて欲しい。


チュール。
ちょっと変わった、可愛い感じのポップなバンドがあったという記憶はしっかりと留めておきたい。
そして、今後も聞いていくし、カラオケでは歌っていきまする。



やさしさを考えてみる

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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