幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]
2010年2月20日。
Krantz Carlock Lefebvre Live at Cotton Club 2010
ウェイン・クランツ
Wayne Krantz(g)
キース・カーロック
Keith Carlock(dr)
ティム・ルフェーブル
Tim Lefebvre(b)
1月の中旬だったか。
東京丸の内 コットンクラブから一通のメールが届いた。
2月誕生月のあなたに、2月中の指定ライブをペアでご招待、とある。
なかなかやるじゃないの、コットンクラブ。
というより、客入りが悪いだけか(爆)。
指定のライブと言っても、アヴェレージホワイトバンドや、ジョンアバークロンビーなんかも入っていて、なかなか迷う。
特にアバクロなんかは、10年以上前のゲイトウェイトリオ以来だと思うから、かなり見たかったし、ドラムもアダムヌスバウム。
アダムヌスバウムはまだ見た事がなかったのでとりわけ見たかったのもあるのだが…
結局は、このクランツ~カーロック~ルフェーブルのトリオに行く事にした。
ウェインクランツは、ドラマーのクリフアーモンドとニューヨークでよくセッションしており、ウワサは知っていた。
クリフにブルーノートで話した時に、
He is Crazy…
みたいな事を言っていて、なかなか濃い目のフュージョンギタリストなんかなぁ…みたいな感覚。
そして、キースカーロック。
この人のドラムも実は聞いた事がなかったのだが、よくドラムマガジンを始め、その筋ではウワサに聞いていたし、どんなもんか一度見てみたかった。
そんな訳で、タダで見てきちゃいきましたよ。
想像通り…
ひっっっさびさに「濃い目のフュージョン」を聞いた感触。
ハッキリ言って「フュージョンが好き」「楽器が好き」な人しか付いて来れないと思う。
聞き手を選ぶ音楽、とはまさにこのことだ。
☆クランツのギターは、これまた今までに聞いた事がない感じのギターで、職人肌というかなんというか。
メセニーともジョンスコとも、スターンともマクラフリンとも違う。
ソロで「イク」事もないのだが、12月に見たディーンブラウンほど「イッて」くれない訳でもない。
とりあえず盛り上げる。
でも、叙情的な部分は微塵もなく、硬派なギター。
☆とにかく、派手な演出もMCもなく、そして驚きなのが一曲とて静かな曲がなく、1時間半以上延々とそれなりにテンポの早い曲ばかり演奏しまくる。
そして、その音楽たるや、どこに着地するか全く分からない構造である。
そういう意味では、言い過ぎかもしれないが’70年代のマイルスグループのような匂いもした。
トリオなのに、ベースやドラムのソロらしいソロもなし(ずっとソロをしているようなものだが)。
なんちゅうバンドやねん。
☆で、そうなってくると、誰が一番シンドいかと言えばドラマーである。
さぁ、そこでキースカーロックである。
やはり、ウワサ以上の凄腕であった。
スゲエわ。
しかも、ずっとアップテンポ。
1時間半以上、アップテンポでテクニカルに叩きっぱなしというのは、並大抵の腕では出来ない。
ロックドラムのスタミナと、壮絶なテクニックを持ち合わせていないとムリである。
ドラムソロはなかったが、延々とドラムソロを見せられているような感じで叩きまくっていた。
白人っぽいドラムと言えばそれまでだが、ウェックルのような美しさはなし。
ビルスチュワートをロックっぽくした感じ。
☆客も、フュージョン好きとか、キースカーロック目当ての人が多かったのではないかと思う。
いずれにしろ濃い音楽を聞きに来た人々であった。
そして、僕自身もひっさびさに、濃いフュージョンが聞けて、かなり満足したのでありました。
モダンドラマーフェスティバルより
クランツ~カーロック~ルフェーブルのパフォーマンス
叩きまくるキースカーロック。こんな感じで延々やりまくる
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