私的 平成の日本のうた 30

平成が間もなく終わる。

というわけで、完全に私的ではあるが、平成における日本のアーティスト/ミュージシャンの歌を30挙げておきたい。

これを選定するにあたり、自分で課したルールは

唄うアーティストは原則1人(1組)から1曲

作詞作曲はできるだけ被らないようにする

曲の発売が平成のものに限る

ということ。
それにしても、選定していて我ながらビックリしたのは、チョイスしようと思った曲が、昭和に発売されている曲が多いということだ。
それだけ昭和には平成を通し、令和にも続いていく普遍的な名曲が多いということか。

こういう企画は、個人の嗜好がモロに出てしまうので、恥部をさらけ出すような感覚もあるのだけれど、時代の一区切りということで、この先、生きていく自分への備忘録的意味合いも含めて記しておきたい。

個人的には、曲調もさることながら、やはり「詞」がかなり重視されているなぁという印象。


まずは、以下に、30挙げる。
(順位をつけるわけではないので、曲名を50音順にした)
その下に、それぞれの曲の寸評を。

1.ああエキセントリック少年ボウイ エキセントリック少年ボウイオールスターズ
2.undercooled 坂本龍一
3.あんまり覚えてないや Mr.Children
4.WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント H Jungle with t
5.うちゅうひこうしのうた 坂本真綾
6.エイプリルフール 冨田ラボ
7.笑顔のまんま BEGIN with アホナスターズ
8.evergreen MY LITTLE LOVER
9.ギターマンの純情 斎藤誠
10.キョウモハレ aiko
11.銀輪部隊 筋肉少女帯
12.後半もお楽しみに 川村結花
13.桜の森 星野源
14.squall FLYING KIDS with スチャダラパー
15.素敵な夢を叶えましょう サザンオールスターズ
16.すばらしい日々 ユニコーン
17.晴天を誉めるなら夕暮れを待て ASKA
18.空がまた暗くなる RCサクセション
19.それもきっとしあわせ 鈴木亜美
20.チキンライス 浜田雅功と槇原敬之
21.東京 やしきたかじん
22.Drifter キリンジ
23.悩む人 矢野顕子
24.BAD AGAIN 〜美しき反逆〜 聖飢魔II
25.ばらの花 くるり
26.FUNK FUJIYAMA 米米クラブ
27.マカロニ perfume
28.夜空のムコウ SMAP
29.Rise Sing Like Talking
30.わたしの青い空 藤井隆


1.ああエキセントリック少年ボウイ エキセントリック少年ボウイオールスターズ
「うどんくらいしか食べる気がしない」という詞が全てを表している。
前向きソングが多すぎる中で、圧倒的な後向きソング。
こういう気分の曲があってもいい。



2.undercooled 坂本龍一
歌、として捉えるかどうかは難しいところだが、平成における坂本曲の中では一番。
韓国語ってラップに向いていることがよく分かる。
アコースティックのみのバージョン、ピアノソロ、うないぐみとのコラボなど、様々なバリエーションのどれもが秀逸で何度聴いても飽きないオリエンタルなメロディーである。



3.あんまり覚えてないや Mr.Children
ミスチルは、それはもう30に入れたい曲が多すぎるのだが、人生応援歌も好きには好きなのだがそういう曲は多いので、あえてそうでない路線の曲にした。
何を言ってる曲なのかと思いきや、最後にどんでん返しが待っていて、そういうことかと。
歳を重ねれば重ねるほど、聴く度に泣けてしまう曲。



4.WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~(TWO MILLION MIX) H Jungle with t
1や20も浜田さん入りなのだが、あくまでH Jungle with tということで勘弁して頂きたい。
時は1995年。「遺書」などの著作物でぶっ飛ばす松本さんに対して、浜田さんは音楽という手段でこの曲以降快進撃を続けた。
私自身の上京時の記憶を伴って、忘れられない1曲。



5.うちゅうひこうしのうた 坂本真綾
宇宙飛行士と農夫という、全く違うジャンルのものを見事に掛け合わせた曲。
夢の中であり、宇宙空間に漂っているような気持ち良さ。ありえない設定なんだけど、空気感も込みで涙が出てくる名曲。
Kirinjiがリメイクして歌ったバージョンも、ならではのコーラスが重なっていい塩梅。

こちらはKirinjiバージョン



6.エイプリルフール 冨田ラボ
さまざまなイベントに対して曲が発売されるけど、エイプリルフールを題材にした曲は少ない。
「嘘」という題材を美しく曲へ昇華。
君の顔を染めていく夕陽と嘘が綺麗で、、の歌詞にヤられる。

冨田恵一 WORKS BEST~beautiful songs to remember~


7.笑顔のまんま BEGIN with アホナスターズ
制作時間わずか18時間。しかも落語の三題噺よろしく、明石家さんまさんから依頼された言葉を歌詞に盛り込んで見事に仕上げられた楽曲。さんまさんの生き方を表現する曲でありながら、皆が笑顔で前向きになれる。



8.evergreen MY LITTLE LOVER
どれだけ好きなアーティストのアルバムでもアルバム全曲すべてが好き!っていうことはなかなかないのであるが、MY LITTLE LOVERのアルバム1作目「evergreen」は捨て曲なしという奇跡的なアルバムだった。
白いカイトやFree、めぐり逢う世界、Delicacyなど、どれにするか難しかったが、やはりアルバムの掉尾を飾るこの曲にトドメを刺す。メセニーグループに影響を受けてるんじゃないかと思われるほどの最後のボイスが後に残る。BankBandでも取り上げられている。

Bank Bandバージョンのevergreen



9.ギターマンの純情 斎藤誠
ピックアップした30曲のなかで、一番有名ではない曲だろう。
ただこの曲、今まで何回聴いたか分からないが、何回聴いても飽きないのである。
齋藤さんはサザンやソロ名義の桑田さんのライブでは必ず顔を見るギタリスト。そのソロ作品である。
個人的にはバンドでこの曲をコピーして以来、ずっと好きで聴いている。やはり歌詞が素敵。

10.キョウモハレ aiko
平成時代にぼくが一番ライブに行ったアーティストだろう。だからこそ選ぶのに苦労したが、やはり女性目線で歌われている曲が多い中、貴重な「僕」目線(もちろんそれが女性でもいいのだが)で描かれていることでこの曲に。
次点はマント、飛行機、ナキ・ムシ、今度までには、smooch。。。キリがない。



キョウモハレが収録されているアルバム「秘密」



11.銀輪部隊 筋肉少女帯
筋少も挙げたい曲だらけだ。筋少の魅力の一つはやはり長大なオーケンワールドの台詞のような歌詞。詩の世界。
何を隠そう筆者の卒業論文は大槻ケンヂ氏の詩の世界が題材なくらいである。
相変わらずダメ人間を描きながらも希望を見出そうとする、その狭間が詰まって、なぜか泣けてくる曲。



12.後半もお楽しみに 川村結花
川村さんも挙げたい曲は多い。恋愛系の曲も名曲ぞろいだが、人生の後半に向かっていく悲しさをポジティブに変えていく、ピアノ一本で勢いのあるこの楽曲を選んだ。


13.桜の森 星野源
曲調もさることながら、一見すると桜ソングでありつつ、実はかなりエロい側面をもつ、個人的思い入れも強い一曲。



14.SQUALL feat.Bose(from スチャダラパー) FLYING KIDS with スチャダラパー
ふだんラップは聴かないけれど、FLYING KIDSという希代のFunkバンドとスチャダラパーのラップが見事に融合。
言葉遊びも含めて聴いてて気持ちがいい。



15.素敵な夢を叶えましょう サザンオールスターズ
サザンも1曲だけに絞るのは至難。そして、アルバムKAMAKURAなど、挙げたいけど昭和に発売されている曲も多い。
よって平成に入ってからの曲とするとこの曲にトドメを刺す。



16.すばらしい日々 ユニコーン
やっぱりこれも歌詞。君は僕を忘れるから その頃にはすぐに君に会いに行ける、、、なんという逆説。
原曲もいいが、矢野顕子〜トニーニョ・オルタ〜ミノ・シネルの、ピアノ、ギター、パーカッションによるトリオ演奏が最も好きだ。



17.晴天を誉めるなら夕暮れを待て ASKA
はじまりはいつも雨、けれど空は青、月が近づけば少しはましだろう、、などチャゲアスに限らず、ソロ名義でも名曲が多いASKAさん。ノリノリのこの曲にした。カラオケで2人で歌うと気持ちいいったらありゃしない。



18.空がまた暗くなる RCサクセション
RCの楽曲は昭和発売のものが多い。なので、平成ということに限っていけば、シングルでないけれど、この曲。
通り一遍の応援歌でない、キヨシロー的大人応援歌、いや、応援してるわけでもないのか。
そういった大人ならではの境地を「空が暗くなる」と誰でも分かるように一発表現したところが凄い。



19.それもきっとしあわせ 鈴木亜美
不幸になってもかまわない。と鈴木さんに歌わせてしまう、そして鈴木さんだからこその説得力マシマシ感(?)がたまらない。これも堀込高樹ワールド。



20.チキンライス 浜田雅功と槇原敬之
松本さんの詞の現時点での集大成。親に気を遣う子の気持ちや、大人になった自分が当時を思い出して最後に「チキンライスでいい」と歌い上げるくだりは何度聴いてもウルウルである。



21.東京 やしきたかじん
たかじんさん曲も昭和が多いけれど、平成で挙げるならこの曲。追悼の意味も込めて。



22.Drifter キリンジ
一番推したい楽曲が多いアーティストはキリンジ/Kirinjiである。それだけで30は挙げられてしまうので、自分で縛りをかけたのはキリンジのせいでもある。
さてDrifter。なんだかんだで自分個人の思いが一番詰まっているのはこの曲しかないなという結論。詞が全編に渡って優れまくっている。



23.悩む人 (A Worried Girl) 矢野顕子
矢野さんも昭和〜平成にかけて挙げたい曲が多いアーティスト。この曲もシングルではないが、恐らく一番多く聴いてるんじゃないかということで。あの独特な声だけでなく「ピアノが歌っている」矢野さん。どの楽曲もひと工夫もふた工夫もされていて、味わえば味わうほど、である。



24.BAD AGAIN ~美しき反逆~ 聖飢魔II
聖飢魔IIは、個人的には「THE OUTER MISSON」が一番好きな楽曲だし「神あがりて徒然に漂へ」という詞自体が今の時代の空気を表していると思うのだが、あのアルバムはギリギリ昭和に発表(悪魔的には発布)されていたことに驚愕。WinnerもEL・DO・RA・DOもみーんな昭和なのだ。というわけで、平成としてはこの曲で決まり。



25.ばらの花 くるり
いまだに何度聴いても奥深い歌詞。行間読ませまくりな一曲。
個人的にジンジャーエールが大好きなこともあってか、余計に響いてくる。今は亡きレイ・ハラカミさんと矢野顕子さんが組んだyanokamiのバージョンも切ない。




yanokamiによるばらの花 -Live version-



26.FUNK FUJIYAMA 米米クラブ
米米は、世間的には「浪漫飛行」だったり「君がいるだけで」というラブソング路線の認識なのかもしれないが、ある程度のファンであれば、それと全く真逆のソーリーミュージックこそ彼らの真髄であることに異議はなかろう。というか、ムード歌謡あり、ファンクあり、演歌あり、となんでもアリのごちゃ混ぜバンドなのである。ラブソングや、’90年代後半以降の前向きソングも好きだけれど、ファンクとソーリーミュージックのちょうど中間を見事に体現した「KOME KOME WAR」を一番に推したい。と思ったらこれも昭和だった。というわけで、平成に出したものの中ではこちらだ。今でこそ当たり前のPVというものを世間に大きく広めていったのも米米の貢献。



27.マカロニ perfume
perfume、なかんづくナカタヤスタカ氏も平成に大きく足跡を残したアーティストだ。ダンサブルな楽曲ももちろん良いが、見事な歌詞と一体化したこの曲を推す。



28.夜空ノムコウ SMAP
とにかく、好きか嫌いかは別として平成の顔の一つ。曲も様々なアーティストが提供していて珠玉のものも多い。なかでも’90年代のバックミュージシャンが世界のトップどころで占めた頃のものは、私のようなJazz/Fusion系のファンまで浸透した。でも、あえてその路線からは選ばず。
SMAPっぽさと嫌みのない歌詞の融合、川村結花さんの素晴らしいメロディーのこの曲を。
個人的には「世界に一つだけの花」はストレート過ぎてどうも好みに合わぬ。



作曲者 川村結花さんのバージョンがこちら
夜空ノムコウ (Album ver.)



29.RISE Sing Like Talking
Sing Like Talkingも素敵な曲が目白押しだが、やはり個人的にバンドで演奏してこれほど楽しい曲もない!という思い入れも込みでRiseを。この曲に関しては歌詞というよりも、演奏しての楽しさNo.1という意味合いだ。



30.わたしの青い空 藤井隆
曲といい歌詞といい、完全なる堀込高樹ワールド。歌詞を某大学教授が絶賛したとかしないとか。
それほどに、気だるい恋の世界観を見事に表現した楽曲。サラっと歌い上げる藤井隆さんが素晴らしく、彼の声だから良いという部分もある。



次点
埼玉ゴズニーランド(UNDERGROUND SEARCHLIE)→この世界観こそオーケンワールドの真骨頂。



群青日和(東京事変)→やはり林檎さんは新宿だ。事変の曲は演奏すると難曲ばかり。



・REVOLVER(小池真司)→おそらく上記した斎藤誠さん以上に知られていないアンダーグラウンドなアーティスト。しかし、詞とギターの腕はかなりのもの。特に誰にも真似できない詞!
REVOLVERの収録されているアルバム「ZONE

WORLD ORDER(world order)→詞というよりは、パフォーマンスですよね。



マル・マル・モリ・モリ!(薫と友樹、たまにムック)→発売される前に日本でもそうとう早くこの曲を聴いた思い入れも込みで。



ピカピカまっさいチュウ(ポケモンキッズ&オーキド博士)→ポケモン系の曲は子ども向けでありながら、実は大人を泣かせるものも多い。



さて、来たる令和時代。
個々に好みの分かれる今の時代。でも音楽はなくならない。
必ずまた名曲は生まれる!

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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