幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]
2017年5月19日 金曜。
The Oz Noy Boogaloo Experience Band Live at Cotton Club
music/?p=1525″ target=”_blank”>Live鑑賞 〜 Oz Noy Trio Live at Cotton Club
前回はデイヴウェックル、エティエンヌ・ムバペの技巧派トリオで、ある意味でデイヴやムバペの個性というよりオズノイワールド全開のライブだった。
それはそれで良いライブだったのだが、結論から言えば今宵のライブの方が親しみやすく、聴きやすいライブだったと言える。
オズノイは、誰もが親しめるタイプのギタリストではない。
わかりやすいフレーズとか超早弾きとか、メロディアスなプレイとか、そういうアプローチではなくて、まさに「変幻自在」という言葉が合うプレイをする。
もっと言えば「宇宙的」か。
だから、彼が好きなようにやってしまうと、ちょっと通りがかりで聴けるタイプではなくなってしまう。
が、今回ちょうどそれがマイルドに緩和された。
もう、それはハッキリ言って、他の3人。とりわけリズム隊のウィル&パーディーによるところがムチャクチャデカい。
この2人が楽しそうに演奏するのだから、オズノイにもそれが伝染する。
ともするとちょっと陰気なオズノイが、天性の明るさを持つウィルとパーディによって
実にいい塩梅になるのである。
(誰がリーダーか分からなくもなるけれど、、、)
ウィルは本当にザ・ミュージシャンである。自分の世界を創造的に音楽にするアーティストタイプというよりは、リーダーに合わせて音楽を作っていく感じ。
器用だから歌も唄えれば、ハーモニカも吹く。
職人なんだけど華があって、ライブに彩りを加える。皆がハッピーになれる存在だ。
バーナードパーディ先生。
実は今回が初見。一度見ておきたかったドラマーである。
もう最初のパン!という打点からしてグルーヴである。
全身グルーヴの塊みたいな人。
もの凄いスピードで叩いたり、派手なドラムソロをしたりすることはない。
シンプルなビートとオカズなのに、めちゃくちゃカッコいい。
さすがに’60年代からドラムでメシを食っている男。
自信を持って、一打一打丁寧に叩くこと。それで十分だ!!と言わんばかりのドラミングだった。
パーディのセット
ヤマハドラムにセイビアンシンバル
右利き用セットなのに、左のタムが胴が深い。シンバルも大口径で、ライド側はチャイナになっている。
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曲目は、ジミヘンからビートルズ、セロニアスモンクまで、ポップス〜ロック〜ファンク〜ブルース〜ジャズが見事に折り合い、それがパーディグルーヴに収束していく感じ。
繰り返すが、オズノイの魅力を引き出す仲間だと思われるので、引き続きこのメンツでやって欲しいものである。
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