Live鑑賞 〜 DIRTY DOZEN BRASS BAND Live at BlueNote Tokyo 2017

2017年7月27日。2nd Show。

Live鑑賞 〜 DIRTY DOZEN BRASS BAND Live at BlueNote Tokyo 2017





DIRTY DOZEN BRASS BAND

ダーティ・ダズン・ブラスバンド


Roger Lewis(bs)

ロジャー・ルイス(バリトンサックス)
Kevin Harris (ts,vo)

ケヴィン・ハリス(テナーサックス、ヴォーカル)
Gregory Davis(tp,vo)

グレゴリー・デイヴィス(トランペット、ヴォーカル)
TJ Norris(tb)

TJ ノリス(トロンボーン)
Kirk Joseph(sousaphone)

カーク・ジョセフ(スーザフォン)
Julian Addison(ds)

ジュリアン・アディソン(ドラムス)
Takeshi Shimmura(g)

新村健(ギター)


けっこうよく聴いている割に、見るのは10年以上ぶり2度目。
タワーオブパワーが西海岸系、白人系のかっちりしたファンクなら、こちらは南部ニューオリンズ系、黒人系のグダグダコテコテファンク。
ニューオリンズジャズというと古い感じのイメージがあるが、このバンドは現代的なアレンジを加え、ソウルとファンクを融合させているから痛快なのである。
その上でアーシーさは失っていないから気持ちがいい。


一見の感じでは黒人特有のグダグダさが見て取れる(彼らなりには統率してビシッとキメているのかもしれないが)けれど実際は要所要所キメるところはキメていて、こういう「黒さとファンキーさとグダグダさの空気を失わずにキメる」っていうのはなかなかそれ以外の人種には難しい気がする。
空気とかグルーヴのコピーがハナからムリなのだ。


この日もメンバーは上機嫌。
吹き倒す。
そして客もノリノリで総立ち。
薄着のフルボディな女子たち(6人)をステージに上げて、一緒に踊ったり、グラビアカメラマンの如く楽器を吹きながら女子の周りを回ったり、、、ただのエロオヤジたちと化してやりたい放題で収集つかなそうなのだが、最後はまとまるから立派というか「なんじゃこいつら」というか。。
ああいうハーレム的ステージングは日本人バンドには無理。
彼らのキャラあってこそ。


客も最初は全然入ってないかと思いきや、蓋を開ければ臨時の二階席も開けるほど満員で、やはり好きな人にはたまらない音楽なのだと認識。


出世したテリオンガリーの後任?ドラムのジュリアン・アディソンはなかなかの腕前で、グルーヴ満点で叩き倒して気持ちいい。
何より楽しそうにニコニコしながら叩くのがたまらない。


ヤマハのドラムにジルジャンシンバル
スネアも2台だし、シンバルも多いし、ハイハットにもタンバリンが付いていたり、なにげにツインペダルだったりと、装飾が多い。

そして、クレイジージャーニーではないが、日本人ギターの新村健さん。
あまり存じてなかったけれど、ニューオリンズが好きでお金を貯めて渡米し、現地在住。ニューオリンズ発の世界的なこのバンドに入って世界中で演奏しているわけで、夢を掴んでいる。
今宵もゴキゲンなグルーヴを出していたし、夢を掴んだこともスゴいし、そんな純粋な思いを真っ直ぐ受け入れる彼らの度量も素晴らしい。


結成40年。全く古さは感じさせない、彼らだけの音楽をこのまま続けていって欲しい。





ダーティーダズンの痛快サウンドが1曲目から弾ける

メディケイテッド・マジック


ドラムがスタントン・ムーアであることで、全編これ痛快。ダーティーダズン的ニューオリンズサウンドが好きなら買い!の名盤

テイク・イット・トゥー・ザ・ストリート

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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