Live鑑賞 〜 WATTS featuring JEFF”Tain”WATTS Live at Cotton Club 2010

2010年10月21日。
WATTS featuring JEFF”Tain”WATTS
BRANFORD MARSALIS
TERENCE BLANCHARD
& ROBERT HURST Live at Cotton Club 2010

ワッツ フィーチャリング・ジェフ“テイン”ワッツ
ブランフォード・マルサリス
テレンス・ブランチャード&ロバート・ハースト

Jeff ”Tain” Watts(Ds)
ジェフ“テイン”ワッツ(ドラムス)
BRANFORD MARSALIS(ss,Ts)
ブランフォード・マルサリス(サックス)
Terence Blanchard(Tp)
テレンス・ブランチャード(トランペット)
Robert Hurst(B)
ロバート・ハースト(ベース)

ほぼ3年ぶり。
ジェフワッツが日本へ来てくれた。
純粋なドジャズを、アグレッシブに叩かせたら世界でも五指に入るトップドラマーである。

しかも今回はメンツが凄い。
サイドメンとしてやってきているのが、
サックスにブランフォードマルサリス。
トランペットにテレンスブランチャードと、
2人とも一国一城の主だ。

ベースのボブハーストとて、もともとジェフワッツとは、
ウイントンマルサリスのバンドで一緒だった間柄だから
旧知のリズムセクションである。

演奏は、もうとんでもなく「アツい!」の一言である。
キースジャレットやビルエバンスが、静かなジャズなら、
こちらは火の出るような演奏だ。
かといってコルトレーンのようなブルージーさはなく、
明るいがアツい。

ブランフォードやテレンスを猛烈に煽るジェフのドラミング。
圧巻の一言である。
それはそれは丁々発止の掛け合いで、
まぁ本人達は、セッションして遊んでる程度の「日常の光景」なのかもしれないが、
ちょっと今世界でこれだけのアツい4ビートの演奏が出来る連中はそういないかもしれない。

それを可能にしているのは、やはりジェフのドラムであり、
ああいう叩き方はちょっとキューバ人とか南米系のドラミングとは別の意味で、
真似が出来ない。

いったいどんなリズム感してんだ?と思う。

ドラム界のフェラーリ、SONOR社のドラムを叩きまくるので、
鳴りが良過ぎて、ともすると「うるさい」とも取れなくもないが、
僕はこれくらいアツく叩いて煽りまくるドラマーは好きである。

少し残念だったのは、アンコールも受け付けず、あっさり終わったこと。
ブランフォード名義のバンドだと、
アンコールは日本人ミュージシャンも入れて、
スタンダードナンバーを演奏したりするのだが、そういうのは一切なかったし、演奏後に客席へ来てのサイン会なんかもなかった。
まぁ本編で、あれだけの演奏をしてるのでしゃーないとはいえちょと残念。


ベースがクリスチャン・マクブライドであること以外は今回と同一メンツの痛快盤。

Watts

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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