幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]
2009年4月14日。
MICHEL CAMILO TRIO
“THE BEST OF MICHEL CAMILO”
ミッシェル・カミロ・トリオ“THE BEST OF MICHEL CAMILO”
Michel Camilo(p)
ミッシェル・カミロ(ピアノ)
Charles Flores(b)
チャールズ・フローレス(ベース)
Cliff Almond(ds)
クリフ・アーモンド(ドラムス)
忙しい合間を縫い、久々にブルーノートに行ってきました。
もうなんでしょうね、今の肉体的にも精神的にも大変な状況を考えると、ここでこうして音楽に身を委ねていることがどれほど幸せな事だ、と身に染みます。
そしてそれだけで泣けてきます。
なんだか最近涙もろくなってきたなぁ。
またこれが、ミシェルカミロの中南米感溢れる明るい、しかしながらどことなく哀愁のあるメロディーを聴くと余計に泣けてくるのです。
「The Best of~」と銘打っているだけあって、古い曲をやってくれたし、どうやら毎回曲を変えている様子。
「On Fire」が聞けなかったのが残念。
日によっては超ウルトラ高速バージョンの「Giant Steps」や「Tombo」なんかもやったみたいで、こんなもん毎日でも聞ける。
カミロは、とにかく腕筋、胸筋がすごい。
まぁそうでなければ、あのソロは弾けませぬ。
とにかく驚愕のソロ。
およそクラシックの先生なんかに言わせれば「そんなにピアノを叩いちゃいけません!」って怒られるほどに、パーカッシブに打楽器のごとく弾きまくる。
こんなソロを毎ライブやっているかと思うと驚嘆である。
ドラムは今回はクリフアーモンド。
どうしても、オラシオ“エルネグロ”ヘルナンデスの在籍時と比べると物足りなさを感じてしまうけれど、それも殆ど気にならず、今宵のクリフは今までで一番の演奏だったと思う。
っていうか、ミシェルカミロのグループで叩いていること自体が、どっからどう見てもトップドラマーである。
クリフ流のアプローチでかっこいいソロを取ってました。
で、重要なのはベース、チャールズフローレスの存在。
彼を見ていると安心するし、彼が演奏の鍵を握る。
まさにMr.ベースマン。
楽しそうに演奏するんだわ、これが。
でもやってることは凄い。
カミロさん、こういう弾き方の人って、歳をとると衰えてしまうのが非常に心配だけど、いっぱい筋トレして維持してもらいたいものです。
チューチョバルデス大先生が70超えてバリバリ弾けているのだから、大丈夫かな。
恐るべし中南米勢力。
ホンマにいい「音浴び」が出来ました。
演奏は激しいけれど僕にとっては極上の「癒し」の空間です。
1コーラス16小節中に長3度という珍しい転調で、B、E♭、Gのキーを10回も行ったり来たりするというコルトレーンの超難解曲「Giant Steps」のカミロ流超高速バージョン。
これでソロをとるのはド変態です。画質悪し。
カミロのライブ盤ならやはりこれ。オラシオ・ヘルナンデスのドラムが強烈。今はなきカミロの相棒の一人チャールズ・フローレスのベースも聴ける。
Live at the Blue Note
スタンダードも多く入っている名盤。今回のドラマーであるクリフも参加。
スルー・マイ・アイズ
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