30周年おめでとうございます

10月21日。


米米CLUBのデビュー30周年記念日。
WOWOWでは米米CLUB&石井竜也さんのライブヒストリーと、30周年記念ライブの生放送。


石井竜也デビュー30周年武道館で「死ぬまで歌ってみせる」


ぼくがライブというものを初めて見たのは、1987年10月大阪球場でのマイケルジャクソン「Bad World Tour」だが、これは親子同伴。
自分自身でライブに接したのは、1989年6月3日名古屋レインボーホールにおける米米CLUBの「SHARISHARISM 7 Co-Conga編」である。


時に中学3年生。
このときの米米CLUBのアリーナツアーは「Kick Knock編」「2much2ist編」「Co-conga編」と3メニューあり、1セット1億円とも言われ、いかにもバブル期でメンバーも若かったからこそ実現したような壮大なエンターテインメントショーであった。
ぼくはこれでライブの楽しさにぶち抜かれてしまう。
(Jazzの格好良さや魅力に取り憑かれるのはその2ヶ月後、8月である。宝塚歌劇もその8月だったから、中学3年という多感な時期はいかにその後の人生に影響を与えるかということである)


最初に見たのが石井さん仕掛けのエンターテインメントショーだったから、ライブというものはあれくらいするのが当たり前と思うようになってしまった。
でも、それは違う。
歳を経るにつれ「普通の」ライブはそうではないということが分かってきた。
(米米のライブの対局に位置するのが、例えばキリンジ(現 Kirinji)のライブである。ただ、歌うだけ)


石井竜也という人は、もはやいちいち説明するまでもなくかなり特異な才能を持った人。
曲は創れる、歌詞が書ける。
ここまでは普通に皆やる。
その上で、ライブの衣装、ステージセット、物販、ジェームス小野田という神をどう脚色演出するか、これらもデザインしてしまうのだ。
画家/デザイナーとしての石井竜也の本領発揮である。
さらに「芸人」3枚目のカールスモーキー石井として客を盛り上げる手法は凡百のシンガーでは敵わないものを持っている。


それらをみな引っくるめて「かっちょいい!」人物。


石井さんも56歳。
ほぼ同世代のデーモン閣下やサンプラザ中野くんや甲本ヒロト氏、少し年下になる大槻ケンヂ氏ら、あのバンドブームを乗り越えて今も前線にいる人たちとともに、まだまだキラキラと輝いて、ぼくらの先を走って欲しいものである。
実際彼らがカッコいいままだからぼくらの世代は「まだまだ!」と思える。


明石家さんまさん筆頭に、今の50〜60歳の人たちが今までとは違う50〜60代の在り方を示してくれる気がする。
昨日のWOWOW生中継を見ていて、やはりそれを確信した。
(相変わらず石井ワールド全開でしたけどね)
ぼくらも新しい40代の生きるカタチを作らねばならぬ。

komekome

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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