Live鑑賞 〜 Incognito Live at BlueNote Tokyo

2014年8月16日。

Incognito Live at BlueNote Tokyo





INCOGNITO -35th Anniversary Tour-
with special guest MAYSA

インコグニート -35th Anniversary Tour-
with special guest メイサ


Jean-Paul “Bluey” Maunick(g)
ジャン・ポール “ブルーイ” モニック(ギター)
Maysa(vo)
メイサ(ヴォーカル)
Tony Momrelle(vo)
トニー・モムレル(ヴォーカル)
Vanessa Haynes(vo)
ヴァネッサ・ヘインズ(ヴォーカル)
Katie Leone(vo)
ケイティ・レオーネ(ヴォーカル)
Matt Cooper(key)
マット・クーパー(キーボード)
Francis Hylton(b)
フランシス・ヒルトン(ベース)
Francesco Mendolia(ds)
フランチェスコ・メンドリア(ドラムス)
João Caetano(per)
ジョアン・カエタノ(パーカッション)
Sid Gauld(tp)
シド・ゴウルド(トランペット)
Nigel Hitchcock(sax)
ナイジェル・ヒッチコック(サックス)
Alistair White(tb)
アリスター・ホワイト(トロンボーン)
Francisco Sales(G)
フランシスコ・サレス(ギター)


closing act : Francisco Sales
クロージング・アクト:フランシスコ・サレス


インコグニート35周年。
35年もやっているバンドとなると、知らない人は直感的には「古い音楽」っぽく思うかもしれないが、そういう先入観なしでインコの音楽を今パッと聴いても全く古くない。
現代でもムチャクチャかっこよく、黒っぽさとは違うワールドワイドでファンクな音楽をやっている。
もちろん、演奏する曲は昔の曲もあるのだけれど、どの曲を今聴いても古さを感じさせないのよね。
ブルーイの創る曲には普遍的な格好良さがそこにある。


毎年のようにやってくるインコグニートだけれど、クラブ内は超満員だ。
超若い客はいない、かな。でも老若男女が集っている。
そしてインスト曲の1曲目が終わり、ヴォーカル隊が入る2曲目からは早くもスタンディング状態。
みなノリノリ。
さりげなくカッコいいファンクなこのバンドを10代20代にももっと聴いて欲しい。


前回インコを観たのは2007年だから、もう7年も前。
今回で通算3回目。相変わらずのバンドクオリティの高さ。
13人もメンバーがいるのに、アンサンブルが全く崩れない。
35周年と言っても、一貫してずっといるメンバーというのはブルーイくらいで、あとのメンバーはコロコロ変わる。
例えば2007年もいて今回もいるメンバーはヴォーカルのトニーモムレル、キーボードのマットクーパー、ベースのフランシスヒルトンくらい。
逆に言えば、こうして新しい血を世界各国のミュージシャンの中から選定して入れているから、昔の曲も新しい息吹で聴けるのだろう。
USA、イングランド、イタリアなどはもとより、セントルシアとかトリニダードトバコとかジャマイカなんかのミュージシャンも入っていて正真正銘のワールドワイドなバンドである。


今回は35周年ということもあり「Voice of Incognito」であるメイサ(旧名 メイサリーク)を連れてきた。
他のヴォーカル隊もそんじょそこらの凡百のシンガーより上手いのであるが、いったい何カップか分からんくらいの巨乳、もとい巨体のメイサの身体から出る声はさすがに強烈。
そして「Everyday」や「Talkin’ Loud」、「Still A Friend Of Mine」、アンコールでの「Don’t You Worry ‘Bout A Thing」に至るまで歌ってくれるわけなので、往年のファンは大感動。
個人的にはやっぱり「Colibri」がカッコよすぎます。


ブルーイは日本のファンのツボをちゃんと分かっているので、新しいアルバムからも演奏するけれど有名曲は必ず演るし、各楽器の見せ場もしっかり作る。


今回初見のドラマー、イタリア人のフランチェスコ・メンドリアとパーカッションのジョアン・カエタノのソロ交換も強烈で、さすがにインコのドラマー。グルーヴ感がハンパない(黒くはないが、インコの場合はそれでいい)。
あれくらいドラムとパーカッションの掛け合いを披露してくれると、打楽器のことがよく分からない人も大いに楽しめると思う。


また1999年の大阪ブルーノートライブの時に出来たというメイサの子供が14歳になり、今回は一緒に来ていて「Colibri」を母&バンドと一緒に演奏。
まぁマラカスを振ったくらいの程度だけれどもね。


全ての演奏が終わり、メンバーがステージを去って一呼吸置いたあと、新しい試みとしてギターのフランシスコサレスによるShow。
3曲をギターのみで披露。
アコギでの1曲と、あとは最近ではメセニーを筆頭格にリチャードボナなどもやるその場で1人で多重録音していって曲を創るという試みを2曲。
もちろんスゴいことです。スゴいことなんだけれども、こちとらボナのヴォーカルも含めたベースの即興創作多重録音やメセニーに至ってはオーケストリオンを使ってのソレを観てしまっているので、その水準にはまだまだ。
でも彼らの様な世界のトップに追いつけ追い越せで気張ってほしいところ。


とにもかくにもインコのライブは曲の聴きやすさもさることながら、各楽器の見せ場も十分にあり、ブルーノート初心者にもかなり楽しめるし、ノリのいいファンキーなカップルならデート向きでもあるでしょう。
あと1点、インコグニートの曲は音源で聴いても十分気持ちよいが、それ以上にここまで書いてきたように「ライブを観るバンド」であることも付記しておきたい。
サービス精神旺盛でピールフルなブルーイ。
死ぬまでカッコいいアーティストでいてほしい。


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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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