Live鑑賞 〜 Will Calhoun & Stanley Jordan Group Live at BlueNote Tokyo 2008

2008年8月6日。
今年も広島へ向けて頭を垂れる。


スタンリー・ジョーダン&ウィル・カルホーングループ Live at BlueNote Tokyo




Will Calhoun(ds)
ウィル・カルホーン(ドラムス)
Stanley Jordan(g)
スタンリー・ジョーダン(ギター)
Corey Wilkes(tp)
コレイ・ウィルクス(トランペット)
Marc Cary(p)
マーク・キャリー(ピアノ)
Mark Kelley(b)
マーク・ケリー(ベース)


全くどんな音楽が展開されるか分からない、期待値もフラットな状態で臨んだライヴ。


ウィル・カルホーンは、リヴィング・カラーのドラマーという知識くらいで、
数々のドラマーを見てきた僕だがジャズ系というよりはロック系の人ゆえ、まだ見ぬ強豪の1人。


スタンリー・ジョーダンに関しては、やっと来てくれたかという感じ。
なんと16年ぶりだそうだ。
僕が高校生の時にモントリオールJazzフェスでの彼をTVで見て、なんじゃこの人は?と、その奏法にびっくりしたものだ。
タッピング奏法で右手と左手を駆使して2つのギターを同時に弾く。
一度見てみたいと思っていた。



僕が東京に出てきてからというもの、ぱったりと来日が止まり、
音楽シーンから消えたかと思うほど噂も聞かなくなった時に今回の来日の報。
高校生の時からの念願がやっと叶うわけである。
ちなみに顔は小島よしおだ。


さすがに客はコアな音楽ファン、業界人っぽい人が多い。


ウィル・カルホーンはMAPEXのドラムだ!これは珍しい。
僕が見るブルーノートライヴの中ではMAPEXを使用するドラマーは初めてではないか。
なんと今宵はMAPEX社のオーナー?らしき人が来ていた。
台湾のメーカー。


とにかくウィルは叩きまくる。
1ステージであれだけ叩いてくれれば十分だ。
楽しそうに太鼓を叩く。
ほんまいいヤツって感じ。
ちょっと他では見たことのない、アフリカ系でロックスタイルのドラム。
Jazzっぽい要素はなし。
むちゃくちゃテクニカルなフレーズが出るわけではないが、
本能のまま、己の感性のままドラムを叩いている感じがする。




やはりライヴはリズム隊。
今日のリズム隊はさすがに一級ドラマーだけに盛り上げ方が凄まじい。
ベースはゴリゴリ系だったががんばっていた。


どうしてもウィルのバンドにスタンリーがゲストという感じの扱いなので、
スタンリーが前面には出てこなかった。それは残念。
こういう形もあっていいと思うけど、今度はトリオで来てね。
ケンウッド・ディナードのドラムでね。


そして当夜最大の出来事は、たまたまライヴ終了後に出会った知人と共に楽屋へ行けたこと。
ブルーノートに通って14年、数々のワールドミュージシャンが来た楽屋についに潜入。
スタンリーと御対面。
スタンリーはもの凄く気のいいというか、日本人っぽい気質の持ち主。
高校の頃から一度見てみたかった、是非次回はトリオで来てほしいと伝えてもらう。
くっそ~英語をもっと喋りたい。
10分くらい楽屋で談笑し、CDジャケットにサインも貰ってきました。


本日のワンナイト・カクテルLOVE・MACHINE。
テキーラ、ライムジュースのカクテル。
さすがにこれは前回の矢野さんの時のカクテルよりアルコールは強い。
でも飲めた。



今日ブルーノートに来て初めて知ったのだが、
サックスの“リトル・ジャイアント”ジョニー・グリフィンが亡くなったようだ。


前の前の彼女と唯一回来たブルーノートのライヴがトミー・フラナガントリオwithジョニー・グリフィンであった。
“名脇役”トミフラもジョニーグリフィンも逝ってしまった…
全てが終わったなぁ。
ちっこい体でゴリゴリのサックスを吹いていたなぁ~
合掌!



ブルーノート東京旧店舗でのライブ盤
ケンウッド・デナードのドラムがオツ

Stolen Moments

コメントを残す

Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

アーカイブ

Produced by Get a life