Michael Jackson “This is it”

さて17日の日曜日になりますが、プロ麻雀「女流桜花」を観戦する前に、マイケルジャクソンの映画“This is it”を見てきました。

やはりレンタルで借りて見るのではなく、出来るだけ音響の良い映画館で見ておきたかったので、TOHOシネマズ六本木に見に行ってきました。

あとはとにかくこの映画を見た人が一様に「マイケルすげぇ」と、絶賛することもあり、果たしてどんなもんかも確認しておきたかったわけです。

どうなんでしょうか。
僕は、すんごく良かったです。
全然飽きなかったし、確かに「マイケルすげぇ」でした。

でもそれは「マイケルを知ってるから」
マイケルを知らない世代が見て、どう思うかは何とも分かりません。
それほどに、「マイケルを知ってる世代」「知らない世代」と分け隔てできるほどのアーティストだということでしょう。

50歳のマイケルが果たして昔みたく歌って踊れるのか、という気持ちが半分、いや、いくらマスコミが何を言おうといざステージに立てばマイケルは世間の評判を一掃するような歌と踊りを見せてくれる筈だ、という気持ちが半分。

果たして答えは後者でした。

はっきり言って、ステージに立ってスポットライトを浴びてるマイケルは顔の変形など全く気になりません。

とにかくダンスのキレが良すぎる。

そして歌が圧倒的に上手い。
一度マイケルの曲をカラオケで歌ってみれば分かります。
スリラーやビートイットとは言わぬ。
比較的歌いやすいバラード系の「Man in the Mirror」や「Heal the world」や「I Just Can’t Stop Loving You」を歌えば分かります。
難しいとかなんとか言うよりも、マイケル以外が歌ってもサマにならないんですよね。
上手いとかいう次元を越えて、マイケルじゃなくちゃあり得ない「間」とか「癖」とかが強烈にあるわけです。
で、まぁそれも歌が上手いから成立する。

本作でもクチパクなど全く無しで歌いまくるのですが、それがマイケル自身曰く「ウォームアップ程度」なのだそうです。
いったいアレ以上どれだけ歌唱パワーが上昇するんでしょうか。

そして、それだけ歌が上手い人がダンスがもの凄いわけで。

ある日本の歌手が言ってましたが、アメリカは歌が上手いヤツがダンスも上手い。
日本は歌が上手くないのをダンスでなんとかしようとして、結果、どっちもヘタなんが多く、それがまかり通っている。
だから、世界に誇れるエンターテイナーが出にくいと。

曲も捨て曲なし。
有名曲が矢継ぎ早に出てきます。
だから飽きない。

バックダンサーもバンドもコーラスも上手いが、マイケルがバンドに入った状態のリハ映像なので、彼ら彼女らがどれだけ練習したかは語られない。
恐らくとんでもない練習量だと思う。

でも、マイケルと同じステージに立てることが最高に嬉しいんですね。

1曲1曲にPVが作られたりしていて金のかけ方がハンパではない。
一体いくらかけたんだ?のレベル。
でも、MCはほぼなしで、歌と踊りだけで観客は大満足になれる。
このライブなら~万円払っても見れる!のレベルです。

が…
マイケルはいよいよこのライブが行われる直前に逝ってしまった…

これは、バンドメンバー、ダンサー、スタッフ含め
「はぁ~~~??そんなオチかい!」
でしょう。

伝説になってしもうた。

曲もさくさく進んでいくし、ダラダラした映像ではありません。
そして、マイケルが死んで以後の事も語られません。
マイケルへの想いに浸るのは個々でやってくれと言わんばかり。
感傷的な内容ではないからかえってスッキリ見られます。

しっかし、このライブは是非とも実現して欲しかったなぁ。
本人もさぞ無念だったろうに。

いつまで劇場でやってるんか分からないけど、音楽が好きな人、マイケルが好きな人は、音響が良い映画館で見る事をオススメします。



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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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