幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]
2010年8月31日。
THE TRIO OF OZ Live at Cotton Club
ザ・トリオ・オブ・オズ
フィーチャリング・オマー・ハキム
& レイチェル Z
Omar Hakim(ds)
Rachel Z(p)
Maeve Royce(b)
8月最終日。
丸の内コットンクラブ。
とにかく今年は夏以降、これでもか、というくらい世界的なスーパードラマーが日本にやってくる。
しかも、デニチェンやウェックルの様に「毎年のように」来る人達ではなく、
「そんなにクラブに来てくれない」人達がやって来る。
そんな1人がオマーハキムである。
この人に衝撃を受けたのは、’91年だったか、
よみうりランドで行われたライブアンダーザスカイのステージ。
ハービーハンコック~ウェインショーター~スタンリークラーク~オマーハキムのバンドだった。
この時の「カンタループアイランド」でのオマーのドラムソロは、語り草である。
(今でもオマーのベストドラムソロの一つと思っている)
あの時は激しいドラムソロであったのだが、
その後、オマーのドラミングを映像等で見るにつけ、
この人の凄さはそんな単純なものではない。
私が見る限り、この人のドラムは、世界一「歌っている」
とにかく、音楽性のあるドラムというか、
「太鼓を叩いている」感じではなく、「ドラムを奏でている」感じ。
よく村上ポンタ氏が、ドラムで歌え、みたいな事を言われるが、
オマーのドラムこそ、その典型というべきか、
ポンタ氏も裸足で逃げ出すほどの、歌心である。
スネアやタムの鳴りの美しさも然ることながら、
シンバルの響きが美しい。
どこまで計算しているのか分からないのだが、
素晴らしいフレーズが泉の如く出て来る。
恐らく計算していない。
黒人さん特有のセンスで出来るのだろう。
昔から変わらず、この人は、“しなやかに、美しく”ドラムを叩く。
そして、前回のブログのゲイリーノヴァック先生同様に、ミスショットがない。
オマーは、このあと東京Jazzフェスに出演するが、
オマーのドラミングを堪能するなら、絶対こっちのライブに来るべき、と言えるクラブギグであった。
なにしろトリオの演奏だし、ドラムソロのコーナーでは、
ピアノもベースも一旦ステージから降りる。
ここまでオマーのドラムを堪能出来ることはなかなかない。
前回のブログのライブが、今まで見たことないくらいの客入りだったのと反対で、
今日のライブは、ド平日だったこともあってか、今まで見たことないくらい客入りが悪かったけれど、
それでも手を抜かず、少ない客達がいっぱいの拍手を送るほど、
クオリティの高い演奏でした。
終演後、客が少なかった事もあって、オマーと話せる機会もあり、これまた写真も撮って頂き、宝物となりました。
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