幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]
2013年2月6日。
Monty Alexander The Harlem-Kingston Express Live at Cotton Club
モンティ・アレキサンダー・
ハーレム – キングストン・エクスプレス
Monty Alexander (p)
Earl Appleton(key)
Hassan Shakur (acoustic bass)
Leon Duncan (electric bass)
Fritz Landesbergen (ds)
Karl Wright (ds)
モンティーアレキサンダー、初見である。
ジャマイカの巨匠。音楽生活50周年
自分の音楽だけで50年メシを食う。
もうそれだけで凄いこと。
これほどの人になるとまず最初に一発音を鳴らす、それだけで空気がガラッと変わる。変えることができる。
そして、ミシェルカミロ(ドミニカ)といいチューチョバルデス(キューバ)といい、こういう中南米系のピアニストってどうしてこうも強靭なピアノタッチなんだろう。
モンティも例に漏れず、一発一発の音が強力。しっかりと響き渡ってくる。69歳なのに衰え知らずだ。
鍵盤ハーモニカも弾きまくる。
今回の編成はモンティのピアノ、キーボード、ギター(パーカッション兼任)、アコースティックベースとエレクトリックベース、ドラム2台。
ベースもドラムも2機ずつって一体何?
キップハンラハンのリズム隊エルネグロ&ロビーのように超強力なバンド推進力になるのか?!と思いきや、さにあらず。
要するにレゲエセクションとジャズセクションを分けているのだ。
ステージ中央にモンティのグランドピアノ、その左側にアコースティックベースとドラムのジャズ部隊。
右側にエレキベースにドラムにキー&ギターのレゲエ部隊。
渡辺貞夫さんなんかもジャズサイド、アフリカサイド、ブラジルサイドと様々な音楽の側面を持っているが、同時に2つということはしない。
今回のモンティバンドは部隊を分けて、しかも1曲の中でレゲエになったり4ビートになったり変幻自在に操るのである。
それはそれで魅せ方としては面白く映った。
けれど、先週スティーブスミスの超絶テクニックを見ている分、彼なら1人で今日の2人分以上叩けちゃうのに。。。なんてことも思ってしまう。
各メンバーのソロをもっと聴きたかったし、パーカッションも含めたリズム隊のバトルなんかも聴きたかったけれど、恐らくモンティはバンドのアンサンブル重視の人物なんだろう。
まとまってはいるけれど、爆発力はなかった。
ギターソロは全く無し。ギターもキーボードも僕から見る分、遠慮しすぎに思えたな。もっとガンガン行けばいいのにな。
後半は2曲ほど、モンティのイタリア人若奥様が出てきて歌を披露。
これがまたサラッと歌うけど上手い。
モンティも弾きながら歌ったりするし。
ブルーノートやコットンクラブに出演するアーティストで歌手じゃない人が「歌う」光景を目にするけど、ヘタな人を見た事がない。
基本的に世界のトップレベルで楽器を演奏できる人たちっていうのは、みんなそれなりに「歌える」のかなと思ってしまう。少なくとも日本のそこらのアイドルよりは全然上手い。
普段レゲエのリズムを聴かない分、新鮮な感覚になりつつ、でもやはり僕にとっては4ビートサイドが気持ち良いなと思った次第。
アンコールのトリオで演奏したジャズなんかは、オスカーピーターソンぽくてノリノリでした
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