Live鑑賞 〜 Milton Nascimento Live at Blue Note Tokyo 2007

2007年4月29日、昭和の日。


Milton Nascimento Live at Blue Note Tokyo




Milton Nascimento(vo)
ミルトン・ナシメント(ヴォーカル)
Kiko Continentino(p)
キコ・コンティネンティーノ(ピアノ)
Wilson Lopes(g)
ウィルソン・ロペス(ギター)
Gastao Villeroy(b)
ガスタオ・ヴィレロイ(アコースティック・ベース)
Lincoln Cheib(ds)
リンカーン・チーブ(ドラムス)


ブラジル音楽界の至宝。
ブラジルの国民的スター(らしい)。ヴォーカリスト。


僕がミルトンを好きになったのは、高校の時だったかにWOWOWで放送されていたモントリオールジャズフェスのライブ映像を見て。
なんとも言えないメロディーラインに惹かれていった。
なんとも言えない声。
上手いとか下手を超えている声。
ブラジルの大地を思わせる神の声。
独特のメロディーラインだが、世界中の誰でもすぐ覚えられるメロディー。
でもどこまでいってもミルトン独自の曲。
数々のミュージシャンが彼の信奉者である。


高校の夏に日本に来日した「ライブアンダーザスカイ’91」は名古屋まで見に出かけたものだ。


2度目は3年半前にブルーノートに初出演時。
この間、糖尿病を患っていたらしく、この時はちょっと痛々しかった。


そして今回、ミルトンはパーカッションやサポートのヴォーカリストも入れてなく、ギター、ピアノ、ベースとドラムという小編成で来たので、大丈夫か…と心配していたのだが。。。


果たして心配は杞憂に終わり、今まで見たミルトンライブの中で一番のライブだった。


確かに腹がポッコリ出ていて、メタボリック全開!の体なのだが、ギターもちゃんと弾くし、メンバー統率力もさすがだし、メンバーの持ち場も作るし、声も元気がないかと思いきや時折見せる大きな声はやはり神の声。
凄い存在感、カリスマ性。
晩年のマイルスのようだ。


最後は恒例のマリアマリアの大合唱なのだが、今回はそれだけに終わらず、別の曲で本編途中で客と共に歌ったメロディーをミルトン自身が客席に下りて、一人一人にマイクを向けながら歌わせつつ退場。


僕は二番目にマイクを向けられた。
一体何人の人にマイクを向けただろう。
果ては店員にまで(バーテンダーにまで)マイクを向けて、み~~んなに歌わせる。でもみんなちゃんと歌う。
その段階ではみんな歌ってしまう世界に引き込まれている。ミルトンワールド。
店員も客も関係ない、音楽を楽しもう、みんなで歌おう、というミルトンのメッセージに感じた。


マリアマリアで終わらない、この新しいライブパフォーマンスに新しい魅力を感じた。
御年65歳。また見たいなぁ。


ブルーノートでは、各アーティストにちなんだカクテルを毎回用意してあるのですが、今回はその名も「ミルトン」というカクテル

アマゾン川の様な色のカクテル。上の茶色の部分はチョコレート。

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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