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ガン病棟から夜景を見ている。
遠くを飛ぶ飛行機の明かり。
加速を始める俺。
死を覚悟して生きる。
いつもと同じ。
何かが始まる前の雰囲気の中。
時間が過ぎていく。
もっと追い詰めて
もっと思考しよう。
きっと動き始めればあっという間。
はじまりはいつもこんな感じだ。
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祖父が緊急入院と知らせをうけた去年の11月。
私は何度も病院へ祖父に会いにいった。
最近。そのとき仕事で使っていた手帳にメモしたものをたまたま見つけた。
あの頃は、仕事を辞めて今の仕事をする準備をはじめていた時期だった。
あの時の私の気持ち。
あの部屋のにおい。
あの時まだ、祖父は私の前で生きていた。
そして今。祖父はこの世にはいない。
このメモがタイムマシーンのような気がする。
メモを書いたのは11月のあの日。
祖父の前で書いた。
あれから一年。
なんだか、私はこの先負けちゃいけないってこと。
祖父が教えてくれている気がする。
そして今。突き進む私。
祖父の冥福を心から祈る。
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