何度目かの

毎日、2冊くらい本をよく事を目標としている。
とはいえ、小説ではそのスピードでよめないので、
ある程度の速読ができる内容の物が多くはなるし、
一冊も読めない日もけっこうある。

新しく読む本を中心にしているけれども
むかしから折を見ては読み返している本もあり、
そのひとつが新渡戸稲造の武士道である。
初めて読んだのは、16歳のときでなんとなくかっこいいだろうと言う気持ちで読んだ。
わかったつもりで読んだけれど、あまり理解できていなかった気がする。
英語を勉強しているときには、原書で読もうと努力したこともあった。

それからも大学に入ってから、司法試験の受験生をしていた時、留学中に原書に挑戦したりしてきたけれど、
はじめて読んだ16歳とは全然感じが違う。

名著は読むたびに新しい。

いま、武士道を読んで何を思うか。

それは、十代の切羽詰まった思い入れや不安もなく、ひどく落ち着いた覚悟のようなもの。

すべて仏の意思とすれば、人生など容易いものである。

武士の死生観は、40を越えた私をひどく強くしてくれる。

 

Comments are closed.