久しぶりに上京した友人と食事をした。
1時間30分くらいしか話せなかったけれど、
とても充実した時間を過ごす事ができた。
テーマは『成功とは』
成功の定義が難しい問題ではあるが、ある側面から見れば今の現状も成功といえるのではないか。
もちろん。『現状に満足する事なく!』というような聞き心地のいいステレオタイプな意見の対比として出た言葉ではない。
21世紀に、この日本で普通に暮らしている日本人は、19世紀はおろか、大半の20世紀に生きた人達よりも幸せであるというのは歴然たる事実である。
昔は良かったなんて、ノスタルジックな趣も理解できるが、そんなのは幻想だ。
衣食住が満たされているというだけではなく、これまでとは全く質が違うのだ。
今、これを書いているマッキントッシュでアマゾンにアクセスすれば、
明日には何でも届いてしまう。
見つけにくい古本でさえ、すぐに見つかる。
うまくすれば、1円プラス送料で私の手元に届くのだ。
物質的な側面だけではない。
生命身体に関する安全に関する事にしても、こんなに安全な時代はないだろう。
近代までの夜警国家と概念的に対比するというよりは、
その質の違いである。
防犯カメラ、最新の犯罪捜査技術。あげればきりがない。
そういうものの効果だと思うけれど、重大犯罪発生率は昔より桁違いに少ないのが事実である。
何かが足りなければ、機能しない資本主義社会のシステム。
消費活動が不可欠なのだ。
これがなければ、経済は回らない。
だからこれは決して悪い事ではない。
ただ、いつも何かが足りないと、作為的に思わされていることに気づくべきなのだ。
足りないものがなければ、消費行動は起きないからだ。
そんな事を、台風の夜に友人と語り合い。
自分が今とても幸せなのだということにあらためて気づいた夜だった。
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