最近に始まったことではないのだが、ラーメン店の閉店が相次いでいる。
料理店の閉店というのは、お弟子さんがいてその人が忠実に別の店で再現でもしてくれない限り、もう二度と味わえないという点で何とも悲しいものがある。
(その点、ライブで観ることは出来なくても音楽も笑いも絵画も芝居も…あらゆる形で残っていくし、後でもう一度観られるのはいいよね)


こと、今年のMVPラーメン候補だった新宿の麺処hachiが閉店してしまったのが、最近の衝撃。
あ〜〜残念。
こんなことなら、もう一度味わっておけば良かった。。。


hachiの店主がブログ上でかなり赤裸裸に告白している。
よほど、忸怩たる思いがあるのだろう。
以下に。

麺処hachiとはなんだったのか

これを読むと、飲食の経営もなかなか本当に難しいのだな〜と思う。
店主と社長が別だったりすると大変。
かといって店主=社長だとしても、それは「美味い料理を創る才能」と「経営する才能」のダブルを持っていないとアカンわけでね。
(これは音楽でも当てはまるでしょう)


ともあれ、こちらのような美味しいものを楽しむ立場にしてみると、美味しかったものが二度と食べられなくなるのは残念至極。
hachiの店主さんはまだ若いだろうから、何処かでもう一度ラーメン創りをして欲しいと勝手ながら思う。


麺処hachiの濃菜醤油ラーメン



こちらも今年閉店した、季織亭@経堂の特選小麦蕎麦



やっと美味いチャーハンを見つけた!と思ったら、閉店した大昌@下北沢のチャーハン



かのラーメン評論家 石神秀幸氏もこの店でつけ麺の味を覚えたという、はやし家@大久保のつけ麺。この店も今年閉店。



かつて17年間住んだ荻窪駅前で、荻窪人の胃袋を毎夜毎晩満たしていた「珍来」。
駅前再開発、という名目で閉店(立ち退き)してしまったが、今の荻窪駅前を見ると本当に立ち退きは必要だったのか??と思う。
(そう思ってる荻窪人は多いはず)
この店のおっちゃんが創るチャーハンの味は、残念ながら他のどの店に行っても食べられない。
いつもいつも終電後まで客がいた。
残念ながらチャーハンの写真がないが、2009年までの荻窪駅前に存在していた「珍来」




他にも、店主が病気でこの世を去ったことによって二度と食べられなくなり、見送ってきた店もある。
(荻窪のラーメン店「めん家」、カレー店「フェリスフー」)


こちとら、どうすることも出来ず、ただただ切ないだけであるし、かと言って常日頃食べに行っていたわけではないけれど、やっぱり寂しい限り。
チェーン店がダメだとは全然思わないし、お世話にもなっているが、やはり料理人が食材としっかり向き合って創っていたり、一所懸命創っているお店を応援していきたい。

2 Responses to 閉店について

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャンこのブログでは、私のライフワークである旅、滝めぐり、ラーメン食べ歩き、食レポート、温泉/旅館/ホテルなどについて、徒然に綴っています。→ [ 詳細 ]

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