Live鑑賞 〜 矢野顕子 & Marc Ribot Live at BlueNote Tokyo 2008

2008年8月2日。

矢野顕子 & Marc Ribot Live at BlueNote Tokyo




年一度恒例のブルーノート東京での矢野さんライヴ。
ただ、いつもと違うのはいつもだと矢野さん~アンソニー・ジャクソン(B)~クリフ・アーモンド(Ds)というトリオフォーマットのところが、ギターとのDuoになった点だ。


逆に言うと僕はトリオ以外で矢野さんを見たことがない。
ブルーノートもトリオ以外では初の公演とのことだ。
果たしてどんなサウンドになるか、興味深く始まりを待った。


さすがに矢野さんのライヴは超満員。


通常ならドラムのクリフのカウントで演奏が始まるが、
今回は矢野さんのカウント始まり。それからして新鮮。


ベース、ドラムと違いギターは完全なメロディー楽器なので、
矢野さんとの「音の会話」が激しい。
ベース・ドラムとの掛け合いとは違う「対話」。
矢野さんの歌声とピアノの音は別の楽器のようなので、敢えて言えば3つの楽器が対話しているような感じ。
音楽の質は最上級。誰も真似できぬ。
唯一無二の矢野ワールド。


10月に4年ぶり、27枚目のオリジナルフルアルバムがやっと出るらしく、今回のライヴはその初演。
「だから緊張気味」なのだそうだ。
知らない曲多し。
オリジナルアルバムは「akiko」。
「おんなじような名前のアーティストがいらっしゃるので、間違えないようにね。いや、間違えてこっちを買ってください」
って、aikoのことやわな。
まさかJazzヴォーカリストのakikoのことじゃないやろうし。


これからトリオ活動はしばらく休むのだろうか。
確かにやりきった感はあるけれどここへ来てまだまだ進化の止まらぬアーティスト矢野顕子を見る思いだ。
でもね、矢野さん、やっぱりトリオもやってよ。


ギターのマークリーボウ氏はよく存じなかったが、なんだかいろんなジャンルの匂いのする弾き方だ。
実際経歴を見ると、Jazzからブラジル、ロック系まで幅広い。なんでも弾ける感じ。
矢野さんとの息もぴったり。
今朝は宿泊ホテルから歩いて築地に行ってちらし寿司を食ってきたらしい。
昨日はライブ終了後、ホテルまで歩いて帰ったらしい。
開演直前まで青山界隈をウロウロ歩いているらしい。


昨日の日記ではないが、Pefumeのマカロニなんかを矢野さんに歌ってほしいなぁ。
あと、せっかくギターとの共演だったので、「いい子いい子」やユニコーンの「素晴らしい日々」もやってほしかった。
パットメセニーやマイクスターンとのデュオだったらどうなっていたか…なども想像しつつライブを見る。


ブルーノートでは、その公演によってオリジナルカクテルを作り、アーティストに名前を付けてもらう。
矢野さん、今まで「蜜っちゃん」「福子」というカクテル名にしてきて、今回は「よしつね」。
赤ワインに、薔薇、生姜、ライムジュースを組み合わせたもの。飲みやすい。全く酔わなかった。
これです。



レジ横には、先日亡くなったハイラムブロックへの手向けが…
合掌!ハイラム!



そして赤塚不二夫先生。
矢野さんも昔のアルバムに「バカボン」という曲があります。
残念でしょう。
でも、これでいいのだ!

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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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