Live鑑賞 〜 OMAR SOSA & YILIAN CAÑIZARES ‘AGUAS Trio’ featuring GUSTAVO OVALLES Live at BlueNote Tokyo 2018

2018年10月7日。2nd Show。

OMAR SOSA & YILIAN CAÑIZARES ‘AGUAS Trio’ featuring GUSTAVO OVALLES Live at BlueNote Tokyo 2018


OMAR SOSA & YILIAN CAÑIZARES ‘AGUAS Trio’ featuring GUSTAVO OVALLES Live at BlueNote Tokyo 2018

オマール・ソーサ & ジィリアン・カニサーレス ‘アグアス・トリオ’
featuring グスターボ・オバージェス


Omar Sosa(p,key)
オマール・ソーサ(ピアノ、キーボード)
Yilian Cañizares(vln,vo)
ジィリアン・カニサーレス(ヴァイオリン、ヴォーカル)
Gustavo Ovalles(per,vo)
グスターボ・オバージェス(パーカッション、ヴォーカル)


SET LIST
1.CUANDRO DE CASA
2.DOS BENDICIONES
3.DUO DE AGUAS
4.DE LA HABANA Y OTRAS NOSTALGIAS
5.SANZARA
6.OSHUN
7.D2 DE AFRICA
EC.MIS TRES NOTAS


オマール・ソーサを見るのはけっこう久しぶりで2010年8月以来となる。
え??8年も経ってたっけ?という感じだ。
来日も4年半ぶり。
基本的には全公演観ておきたいアーティストの一人なのだが、前回/前々回ともに1日しかライブがなく、観ることが出来ず。
Live鑑賞 〜 Omar Sosa Afro-Electric Quintet Live at BlueNote Tokyo 2010
Live鑑賞 〜 Omar Sosa Afreecanos Quartet Live at BlueNoteTokyo 2008


2004年に彼の音楽に初めて接して以来、2010年までほぼ毎年のように来日公演を見てきたが、毎度来るたびにメンバーを細かくチェンジしながら、とめどなく自身の音楽を進化させてきた。
8年ぶりの今回のライブも、キューバの新鋭女性ヴァイオリニスト ジィリアン・カニサーレスを引き連れての登場で、いつものオマールソーサ味満載ながらも彼女の参加によって一味も二味も違うものとなった。

2010年来日時のブログに
『オマールソーサは、ある種パットメセニーに匹敵すると言っても過言ではない、希有なるアーティストだと思う。
この人の存在がまだまだ知られていないのは、
好みの差こそあれ、残念。』
と自分で記しているが、今回もやっぱり同じように感じた。

とにかく今の時代は音源はもちろん、アーティストのライブ映像をいくらでも見られるわけだが、オマールソーサのライブはその空間にいないと良さが伝わらぬ。youtubeでもダメだ。自宅にいちゃあダメなのだ。ポチっと押したら電源が切れたりストップ出来る環境ではダメ。
自分もその空間にいて、オマールの動き、他の演奏者の動き、踊り、匂い、汗を見ないと始まらない。

その代わりと言っちゃあなんだが、ちょっとそこらのアーティストでは味わえない『The 音楽』がそこにある。
その場でしか作られない、一度きりの音楽が創られていく。
そして、それは堅苦しいものではなく、観ていて楽しい。
あ〜やっぱり「音楽は観るもの」だと実感する。

ジィリアン・カニサーレス。毎度中南米ミュージシャンの恐ろしさをこのブログには記しているが、まだまだとんでもないアーティストがいるものだ。
ヴァイオリンが上手いのはもちろん、歌いながら弾くわ踊るわ。
一体年齢がおいくつなのかは分からないがとっても若く見えるし、外人アーティストにありがちな「ふくよかな体型」ではなく細い。
で、それも含めて自分の魅せ方も知っているように感じる(彼女のインスタを見てもそれは分かる)。
情熱的でアグレッシブ、1曲目のソロからヴァイオリンの弓の毛が切れまくるほど。
ちょっとこれからも要注目の、とても魅力的なアーティストが現れた感じだ。

グスターボ・オバージェスは、兼ねてからオマールとのモーションブルー横浜でのデュオアルバム「Ayaguna」を聞いてきたが、観るのは初めて。

Ayaguna

とかくパーカッショニストは観ているだけで飽きないんだけれど、グスターボも言うに及ばず。
ありとあらゆる打楽器を叩きこなす。
どんどん秘密兵器が出てくる。
多分ドラム叩かせても上手いのは見てれば分かるのだが、逆にドラマーでは真似できない右手でベードラも兼ねた奏法も駆使する。
本編ではリズムを支えることに従事していて比較的おとなしめだったけれど、圧巻はアンコール。
まずはマラカス。今やカラオケにはどこにでも置かれているマラカスも彼の手にかかれば芸術品。もうそれだけでお金払う価値がある。
さらに、楽器名が分からないのだけれど、これ↓

大小長短のある竹を、そこらにありそうなブロックに叩きつけて音を出す。
この音。上記したアルバム「ayaguna」でも使用されていたが、今までどうやって音が鳴っているのか分からなかったものがやっと分かって問題解決。

また、水の音は本当に竹から水を流してその音を拾うという離れ業。
わざわざそこまでせんでも。。。という気がしなくもないが、リアルな音には叶わないし、水の精の曲だったからやっぱりそこは「こだわり」なのだろう。

相変わらずオマール本人が素晴らしいのは言うまでもない。
それでも今回はジィニアンを引き立てる為にソロは控えめにしていた。
グスターボとのデュオがあっても良かったように思うが、それは客の欲。
毎回あれだけの演奏をして身体が持つのか?とか心配になるけれど、天才肌の彼にとっては普通のことなのだろう。
スタッフさんに聞いたところだと、前回公演時はサウンドチェックが盛り上がりすぎて客の入場が30分遅れ、そのあとのファーストショーを2時間強やってしまったそうだ。
今回は3台の鍵盤で演奏。
エフェクターも付け倒してあるし、自分の足にはパーカッションを付けていつでも音が鳴らせるようにしてある。
自分でも声も出すし、ほっぺた叩いてパーカッションがわりにする。ありとあらゆるものを音楽に変えてしまうまさに魔術師。

とにかくこうしてここまで長文を書いてきたけれど、とどのつまりは
「文字では絶対分かってもらえない音楽だから、ダマされたと思っていっぺん見てみてよ」
としか言いようがないほど素晴らしいものであった。
三者三様で、次回の来日時も見てみたいと思ってしまうアーティストであり、日本の音楽教育では育ってこないようなアーティスト。
日本ではまだまだ知られていないのが残念でもあり、こんな素晴らしいものは自分だけで取っておきたいと思ってしまうようなアーティストなのである。


アグアス


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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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