Live鑑賞 〜 THE CHICK COREA ELEKTRIC BAND Live at BlueNote Tokyo 2017

2017年3月17日。2nd Show。

Live鑑賞 〜 THE CHICK COREA ELEKTRIC BAND Live at BlueNote Tokyo 2017





THE CHICK COREA ELEKTRIC BAND
featuring DAVE WECKL, JOHN PATITUCCI, ERIC MARIENTHAL & FRANK GAMBALE

ザ・チック・コリア・エレクトリック・バンド featuring デイヴ・ウェックル、ジョン・パティトゥッチ、エリック・マリエンサル & フランク・ギャンバレ


Chick Corea(p,key)
チック・コリア(ピアノ、キーボード)
Eric Marienthal(sax)
エリック・マリエンサル(サックス)
Frank Gambale(g)
フランク・ギャンバレ(ギター)
John Patitucci(b)
ジョン・パティトゥッチ(ベース)
Dave Weckl(ds)
デイヴ・ウェックル(ドラムス)


このメンバーでのライブを今後また再び見れるのか❓
と思うほど、忙しい一国一城の主たちによる豪華ライブ。
ついに5人揃うところを見れた!という感じだ。
一国一城どころか、チックとジョンパティトゥッチとウェックルに至っては人類の音楽史、ピアノ/キーボード史、ベース史、ドラム史に名前を遺す存在と言っても言い過ぎではない。


と言っても、もともとチックが4人を発掘してきた時は「若手」だったわけで、そこから彼らがズンズンと大きくなって、いや、大きくなり過ぎていったわけである。
よくぞこんな4人を発掘できたなぁ、とチックの慧眼に感心する。


とにもかくにもエゲつないライブ。
凄絶なキメをさらりとやってのけられて、聴衆はノックアウトである。
各人のソロが上手すぎてぶっ飛ぶ。


チックコリアという人は75歳にして衰え知らず。
どころか、相変わらずフレーズが瑞々しい。
ラストのGOT A MATCH?ではショルダーキーボードでも演奏してくれたが、小さい鍵盤でもあらゆるフレーズが飛び出してくる。
つくづく天才。
本当にまだまだ元気にこれからも弾いていって欲しい。そして若手発掘も。





マリエンサルは実はその吹きっぷりがけっこう好きなタイプである。
今宵も綺麗かつ伸びやかな音で吹き切ってくれた。
前回2014年における自身のバンドの時の方が、さすがに吹き倒す量はすごかったけれどね。
Live鑑賞 〜 Eric Marienthal Live at Cotton Club


ギャンバレは初見かもしれない。個人的にはスコヘンの方が好きではあるけれど、バンドの結束感としてはギャンバレの方が良いのだろう。技術論は他に譲るとして、想像以上にいろいろと弾いてくれた。早弾きも。


パティトゥッチももう何度も見ているが、全くベースのことが分からない人が見ても上手い!と思える一人ではなかろうか。
今宵はエレクトリックバンドだけにエレキだけだったが、アコースティックベースでもなんでも来いだから困ったものである。
誰かが言っていた。「パティトゥッチは上手すぎて嫌いだ」と。
むちゃくちゃな言われようだが、言い得て妙である。


さて、通算何回目になるのか分からないくらい毎度拝謁しているウェックル先生。
今宵も芸術的なドラミングであった。
最近はウェックルやデニチェンを普通にコピーした上でさらにすごいことをやってくる新世代ドラマーが続々と登場しているが、風貌もベテランぽくなったウェックルの美しいドラミングは、追随を許さず。見ていて気持ちがいい。
多くのシンバル、スネア横のフロアタム、正フロアタムの横にはティンバレス、そしてカウベルと、音楽に色彩をもたせるのに有効なアイテムを完璧に叩きこなすためのセット。





さらにライブを見ていて何がスゴイかと言えば、仲がいいことである。
ミュージシャンなんて我が強いなんてのは当たり前くらいで時にはぶつかったりするだろうが、このメンバーは事あるごとにトリオやデュオでも共演する。
その人柄の良さは、SNS上の彼らの写真を見ても明らかである。


しかしそう考えると、詰まる所それはチックコリアという人の人柄の良さなのかもしれない。
チックは、リターントゥフォーエバーといい、スリーカルテッツといい、アコースティックバンドといい、このエレクトリックバンドといい、あるいはゲイリーバートン、ボビーマクファーリンやベラフレックと言ったアーティストとのデュオといい、何度も何度もライブを演る。


それを「節操がない」と言ってしまえばそれまでだが、よく考えたらこれだけのミュージシャンたちが何かあれば共演してくれるっていうのはスゴいことだと思うのだ。
ギャラや音楽性の問題とは別次元の良さがチックにはあるのだろう。
それって大事なことである。ハービーハンコックもある程度メンバーは固定されているし、キースジャレットに至っては言わずもがなだ。


個人的には「GOT A MATCH?」が聞けたのは良かったとはいえ、ファーストショーでは演奏したらしい「CTA」。
「Elektric City」、「Light Years」、「Time Track」などを聞きたかった。
また、ぜひこのメンバーでやってきて欲しいバンドである。
そしてオリジナルアコースティックバンドも。
さらに欲を言えば、ボビーマクファーリンとのデュオはぜひ日本で実現させて欲しいライブの一つだ。


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Writer:オーシャン

コラムニスト:オーシャン幼少の頃より音楽を始めとしたあらゆるエンターテインメントに触れる機会を持つ。学生時代はフュージョン系サークルにもプレイヤーとして所属。→ [ 詳細 ]

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